台湾の独立について
日本の国防上の意味からも、日本と台湾の歴史的観点からも、また今の台湾の人々への日本人としての情緒的な観点からも、台湾が主権国家として国連で認められことを強く望み、中国から政治的、軍事的に一指も触れさせたくないと思っています。しかし、中国の猛烈な軍事的成長にひたすら脅威と恐怖を感じ、台湾独立を叫んでしまうと、50-60年前の中国国民党・蒋介石による台湾人弾圧、虐殺を歴史としてではなく、これからの現実として想起してしまい、更に経済的には、台湾の製造業の多くが中国本土へ移転し、従業員も一緒に行かないのなら、失業せざるを得ないという厳しい現実に直面しています。また、外交面においては、相変わらず米国も日本も、ひたすら現状維持を望み、支援はかなり遠くからの間接的なものに限定されているままであり、台湾の人からみると、中国からのお金の方がよほどはっきりした温かい支援と認めざるを得ない(台湾人の情緒からは認めたくないという心の奥底からの叫びははっきりあるが)という状態です。このような状況を、どのように見るのか、今後どうなって行くのか、どうあるべきなのか、政治的、経済的、軍事的、外交的、社会的、等など多くの観点からのご意見や、更に日本人としての気持ちをお聞かせいただきたいと思います。