別に大して変わらないです。
人間の脳を計算機に例えるなら、ソロバンと計算尺と真空管のコンピューターと電卓とパソコンが全部揃っているような状態なんですよ。
生物が進化していく過程において脳が必要とされる分野が増えると、それに合わせて屋上に屋を重ねるように新機能を追加したのです。
そして新機能が追加されて古い機能が使われなくなっても、それはそのまま残されてしまっているんですね。
だから脳、とりわけ人間の脳は極めて非効率で無駄な臓器なのです。もう使われなくなった機能もそのまま残っていて、それがエネルギーを食うのです。人間の脳が必要とするエネルギーは、腸が必要とするエネルギーとほぼ同じです。その割に使っているのはだいたいが一番外側の大脳新皮質。生命維持に必要な脳幹は欠かせない根本的な能力ですが、その間の部分はほとんど「あっても意味がない」部分なのです。
だから、最新鋭のパソコンが使えるなら、ソロバンや計算尺を使っても別に何の影響もないじゃないですか。Excelに数字を入力すれば終わることを、わざわざ計算尺を動かして使って、なんてやるだけエネルギーの無駄ですよね。
だから質問者さんのいうように、もし脳を50%ほど使うようになったら、ものすごいエネルギーを必要とする割に能力としては全然変わらないということになると思います。
脳は糖分しかエネルギーに使うことができないので、常にコーラを飲み続けないといけないくらい糖分を必要とすることでしょう。そして血液にそれだけ膨大な糖分が常に補給されたら糖尿病のような状態になりますので、体には大きな害となります。
ま、そういうふうに進化したのでしょうね。脳が発達するにしたがって、脳は膨大なエネルギーを必要とします。しかしそれは他の臓器などに大きな負担になるので、全体のバランスを考えて「使わなくていい部分は使わない」という省エネSDGsになったのでしょう。「使わない部屋の電気は消しておく」みたいなもんです。
お礼