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リレー用語
陸上のリレー競技で、テイクオーバーゾーンと利得距離の違いが理解出来ません。 ご教授のほどーよろしくお願い申し上げます。
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テイクオーバーゾーンは、バトンパスを行わなければならない区間のことで、スタート地点から100m、200m、300mの各地点の前後合わせて20mあります。 スタート地点から100m、つまり、第1走者から第2走者へのバトンパスを例にすると、第1走者にとってスタートから90m〜110mまでの距離です。 なお、テイクオーバーゾーンのさらに10m手前(第1走者の例で言うとスタートから80mの地点)までは、助走距離としてバトンをもらう次の走者が待機していてもよい区間となります。 利得距離は、テイクオーバーゾーンのうち、バトンパスによって、前走者または後走者が「走らなくてもよくなる」距離です。 文章ではわかりづらいかもしれませんが、具体的な例を挙げます。 第1走者がテイクオーバーゾーンに入ってすぐ、スタートから90m地点で第2走者にバトンパスをしました。この場合、第1走者は90mしか走っていないことになるので、第1走者にとっての利得距離は(100m-90m=)10mとなります。 ただ、第1走者が90mしか走っていないので、第2走者がその分10m長く走らなければならないことになります。つまり、前走者の利得距離の分、次走者が長く走る必要が生じます。 逆に、第1走者がテイクオーバーゾーンのギリギリ、スタートから110mの地点で第2走者にバトンパスをしました。こうなると、第1走者が110m走ったので、第2走者が10m分の利得距離を得たことになります。 リレーでは、各メンバーのタイムを元に、バトンパスを行うテイクオーバーゾーンの中での利得距離を考えて走順を決定します。 たとえば、以下のように4人のメンバーがいたとします。 A:100mのタイム 11秒0 B:100mのタイム 12秒0 C:100mのタイム 13秒0 D:100mのタイム 11秒5 Cが最も遅いので、できるだけ利得距離を多くもらって走る距離を短くする必要があります。逆にAが一番タイムが速いので、できるだけ長く走ってもらいたいところです。 第1走者:B = 走る距離 90m → テイクオーバーゾーンに入ってすぐにAへバトンを渡す(-10m) 第2走者:A = 走る距離 120m → テイクオーバーゾーンに入ってすぐ、Bからバトンをもらう(+10m) → テイクオーバーゾーンのギリギリ最後にCへバトンを渡す(+10m) 第3走者:C = 走る距離 80m → テイクオーバーゾーンのギリギリ最後にAからバトンをもらう(-10m) → テイクオーバーゾーンに入ってすぐにDにバトンを渡す(-10m) 第4走者:D = 走る距離 110m → テイクオーバーゾーンに入ってすぐ、Bからバトンをもらう(+10m) この例では、Bが利得距離10m、Cが利得距離20mとなっています。 その分、タイムの速いAとDが多く走っていることになります。 図を描いて説明できれば分かりやすいのですが…。
お礼