- ベストアンサー
金利と経済
金利が上がると企業が持つ債券の含み損が大きいとは どういう事なのでしょうか?分りやすく教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
債券は満期まで保有すれば額面が償還されますが、満期を迎える前でも売買されています。 極端な例で説明すれば、現在のような低金利の日本に、 満期までの金利が10%約束されている債券が存在すれば、皆が欲しがるので、売買される債券の価格は上昇します。逆に、市中金利が上昇すれば、債券の金利は固定なので、市中金利に比べて相対的に魅力がなくなり、売買される債券の価格は下落することになります。 金利上昇→債券価格下落 金利低下→債権価格上昇 このように満期まで保有すれば、額面で償還されるはずの債券ですが、時価評価(その時点で売った場合の価格)は、日々変化することになるわけです。 企業は決算に際して、保有している債券を時価評価する ため、購入したときよりも価格が下落している場合には、損をしているということになってしまうわけです。 余談になりますが、生命保険会社は、将来の保険金の支払いなどに備えて、長期の債券を多額に保有しています。 その債券は、投資目的(途中で売買して差額を儲ける目的)で保有しているわけではなく、満期まで保有することを目的にしています。途中で含み損となっても、満期の時点では、含み損はなくなりますので、無理やり時価評価することには問題がある・・・ということで、一定の条件のもと、決済に際しては時価評価しなくて良いということになりました。
その他の回答 (1)
- shoyosi
- ベストアンサー率46% (1678/3631)
たとえば、ある会社がお金が余ったので、金利2%のとき、割引債、10年もの、1億円分買いました。このとき、所要資金は、1億円を (1+0.02)の10乗である 1.219 で割った 約 8203万円必要です。翌年、資金繰りの都合でこの債券を売ることになりました。このとき、金利が5%に上がっていました。すると、売却予定価格は 1億円を(1+0.05)の9乗である 1.551で割った 約6448万円しかなりません。つまり、1755万円ほど、価値が下がります。現実に売らなくても、決算期が到達しますと、現在時価で、評価することになり、差額の損失が発生することになります。この理屈は利付債券でも、原理は同じです。
お礼
本当に分りやすく説明して頂いて ありがとう御座いました。
お礼
早速分りやすい説明で本当に助かります。 ありがとう御座いました。