「華」とは「花」と同じ読みですが、「豪華な」「華美な」「華麗な」「華やかな」といった言葉に用いられるように「外観や色彩が明るく美しく映える事」を意味する字です……「花」という文字は「豪花な」「花美な」「花麗な」「花やかな」というようには用いませんよね。
そのため「主要な」という意味はありません。
国の中心となる都は「豪華」で「華美」「華麗」で「華やか」な都市ですので、その地域よりも北にある地域は「華美」でも「豪華」でもなくても「華北」、南にある地域は「華南」になりますよね。
国都の南にある「華美な主要地域」だから華南と呼んでいるのではなく、「華美な主要地域である国都」の南域だから「華南」と言うわけです。
大河の北は「河北」南は「河南」と言い、中国では黄河の北が河北省、南が河南省になっていますね。
この河南省と長江 (揚子江) 中流の洞庭湖北側に位置する湖北省、南に位置する湖南省を合わせて「華中」と言い、これが中国の中心域、最も華やかな真ん中という意味になります。
この華中域の北方が華北域、南方が華南域というわけです。
「はなやか」という日本語は「くさばな」の「はな」に関連してしますが、日本の漢字は中国の漢時代を中心に複数の時代に渡って何度も日本に導入された事から「花」と「華」のように同じ日本語 (訓読み) の発音で似たような意味合いを持ちながらも厳密な意味する範囲を変える事により異なる用法にしている漢字が幾つもあるものです。
そうした微妙な違いが中国でもあるでしょうが、その漢字が日本に導入された頃の意味は以前の時代 (支配者が居る都も支配層の文化も違うので使われる言葉も文字も異なる時代) に用いられていた漢字の意味と大差ない筈ですので「華」に「主要な」なんて意味が生まれたとは思えず、「華」は「花」でしょう(^^;)。
減災でも中国の言葉は大きな区分でも「北方語」「呉語(上海語・蘇州語)」「粤語(広東語)」「贛語(南昌語)」「湘語(長沙語)」「閩語(福建省、台湾)」「客家語」の 7 大言語があり、少数民族の言語も入れると数百の言語があり、発音が違うので TV は字幕を読まねば何を言っているのか解らないほどで、TV の字幕を (現地の発音で) 読めば解るようになった近代と違って大昔は発音はおろか用いる文字も異なっていましたので、時代ごとに同じ意味でも別の漢字に取って代わるという事が何度もありました。
一方、時代が変わっても今までの漢字を使い続けた事から新たに入ってきた漢字との整合性が付かなくなり、「華」と「花」等の 2 つ以上の漢字に異なる意味を持たせて使い分ける必要が生じた日本では「花」を草花として「花を添える」とか「花を持たせる」といった比喩に用いることはするものの「既に美しく明るい状態」の形容には「華」を用いて「豪華」や「華美」「華麗」と記すようになっています。
まぁ現代中国語での意味は中国語に精通した人の回答が欲しいところですが……。
幸か不幸か日本には秘密の Veil に隠されて日の目を見ない事からその真偽も定かではない「神代文字」と呼ばれる特殊な文字体系が幾つもあり、平仮名は兎も角も片仮名は漢字を源とするよりも神代文字から作られたのではないかとした方がしっくりしたりしますし、「心」なんて文字は神代文字の「コ」2 つと「ロ」1 つを重ねると出来てしまうといったように漢字の全てが中国由来のものではなさそうなものもあって、日本の文字は興味深いですよ(^_^)/。
お礼
回答ありがとうございます (*´ω`*)