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南蛮貿易について
南蛮貿易が行われなかったら、この時期の日本経済はどのようになっていたのでしょうか? わかる人いたらよろしくお願いします
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日本経済に対する影響というのはそれほど大きくはなかったでしょう。戦国時代の日本の外国貿易における最大の輸出品は銀(石見銀山の銀)で、世界の銀の流通量の三分の一にもなったといいますから、世界経済に対する影響の方が大きかったのではないかなと思います。 では日本での輸入品はなんだったのかというと、当時に経済統計なんて存在しなかったので想像するしかないですが、おそらく最大の輸入品は硝石だったのではないかなと推測します。 硝石は火薬の原料で、日本では産出しませんでした。当時は戦国時代で、特に後半になると鉄砲(火縄銃)がどんどん普及しました。火薬は消耗品なので、膨大な量の需要があったと思います。 火薬が大量に用意できなければ、鉄砲が大量にあっても意味がないので、日本経済への影響というより、戦争に対する影響のほうが大きかったでしょうね。南蛮貿易がなければ長篠合戦における信長の鉄砲大量投入も不可能ですからね。 そもそも戦国時代というのは幕府(政府)の支配力が事実上崩壊したことによって起きたわけで、織田信長や九州の大友氏のように現代日本でいうと県知事や市長レベルの人が勝手に外国と貿易を始めて、政府(幕府)もそれを咎めることができない、なんだったらちょっとばかり献金されて黙認せざるを得ないみたいな状況でしたから、「南蛮貿易が行われなかったら」という前提そのものが成立しないと思います。 南蛮貿易が終焉に向かったのは、豊臣秀吉(及びそれに続いた徳川家康)によって天下が統一されて日本全体を強力に支配できる政府(幕府)が生まれたからですからね。 南蛮貿易が生まれないようにするためには室町幕府が強力な権力を持っている必要がありますが、室町幕府というのはそんなに強力な権力をそもそも持っていない政治体制ですからね。現代の政治で例えるなら連立政権みたいなものでしたから。
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- tzd78886
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南蛮人と貿易が行われなくても、間もなく紅毛人(イギリス、オランダ)がやって来たことは間違いない。彼らは布教を目的にしていなかったので「キリシタン大名」などは生まれなかっただろうが、その後の歴史は大して変わらなかったはず。