出版物の内容が原著の抜粋であることを明記しないような慣習があるでしょうか
角川ソフィア文庫
ビギナーズ・クラシックス 古事記
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200105000079
を持っています。
この本は古事記原文の書き下し文と現代語訳文、それと若干の付録資料から成っています。
古事記に関する別の本を購入したため、久しぶりに引っ張り出してきて読み比べてみたところ、角川ソフィア文庫のほうは全文を掲載しておらず抜粋になっていることに(今更ながら)気付きました。
改めて読み返してみると、巻末に「主要記事一覧」というページがあり、そこに「本書の関連章段ページ」という欄が設けられています。この「関連章段ページ」の欄にページ数の記載がある記事のみを抜粋して掲載しているのでした。
この本の序文にも解説にも、掲載が抜粋である旨の記述はありません。上述の「主要記事一覧」の項目を「関連章段ページ」の掲載内容と突き合わせ確認することで、ようやく「主要記事」の一部が掲載内容から抜け落ちていることが分かります。
たかだか300ページほどの薄手の文庫本なので、原著の量によっては抜粋であったり要約であったりしても仕方がないと思います。しかし、それをどこにも謳っていないことは釈然としません。まさか全部立ち読みして確認してから買えというわけでもないでしょうし、「ビギナーズ・クラシックス」と銘打つくらいなので「既に原著を読んで全体の量を知っている人」を読者と想定して記述を省略したということもないでしょう。
そこで質問が2点あります。
1. このように注記なく原著の一部分が欠落していることは、出版業界では普通にあることなのでしょうか。(出版業界での常識ということであれば、注記がないのは「悪しき慣習」として諦めるしかないのでしょう。)
2. 角川ソフィア文庫の他の本でも、同じように注記なく原文の抜粋あるいは要約となっているのでしょうか。
お礼
ありがとうございました