LNGが気化したら？

質問

LNGは-162℃以下に冷やし液体にして移送するのでしょうか？
万一何らかのトラブルで冷やせなくなったらどうなってしまうのですか？
石油タンカーだと体積は大して変わらないかも知れませんが、
LNGだとどうなるのですか？

回答No.5

ayzm

LNGは常温で輸送しています。

LNGは圧力をかけると液体になります。
だからタンクは通常のタンクの厚さより数倍厚いです。

LNGはバルブで少しづつ出すと、圧力が無くなれば気体だけ出てきます。

タンクに小さい穴が開いても、火器が無ければ危険率はかなり小さいです

回答No.4

sailor

LNGの主成分はメタンであとはエタンなどの分子量の小さな炭化水素（炭素と水素の化合物）なのですが、LPG（液化石油ガス・主成分はプロパンやブタン）と異なり圧力をかけても簡単には液化してくれないのです。そのためLNGの場合は成分の沸点以下の温度で運んでいるのです。LPGならば常温でも10Kg/cm2ほどの圧力をかけることで液化することができますが、LNGでは100Kg/cm2以上の圧力をかけても液化してくれません。そのような高圧に耐えるタンクは製造も管理も難しいので、LNGを大量に輸送する必要のあるタンカーなどではタンク自体を非常に高い断熱性を持つ構造として、低温に冷やし液化させたLNGを運んでいます。それでももちろん外部からの熱の侵入を完全に止めることはできないので、タンク内のLNGは少しずつ気化します。そのためLNGタンカーには気化したLNGを再度冷却して液化させる冷凍機が装備されていますし、船の燃料として利用している場合もあります。

万一冷却系統が壊れても十分に断熱されたタンクのため急激に気化することは在りませんが、過去に事故がないわけではありません。LNGは液体の状態から気化すると体積はおよそ６００倍ほどに増えますし、圧力をかけて気化を止めることも非常に難しいため、気化した状態では周りの空気と容易に混合して燃焼しやすい状態になるため爆発を起こすと大規模なものになりやすいのも確かですので、厳重な管理が必要です。

タンカーを例にとって説明しましたが、これは陸上の貯蔵施設でも同じで、クリーブランドの陸上タンク事故では死者１２８人負傷者４００人以上という大事故になった例もあります。

それから、最近では天然ガスを燃料とする自動車などもありますが、これらの場合は、冷却された状態を保つことは不可能なので、非常に丈夫に作られたタンクに高圧で充填した状態で使われていますが、この場合は液化はされておらず気体の状態で充填されていますので、LNGではなくCNG（圧縮天然ガス）と呼ばれています。

ご存じだとは思いますが、LNGはLiquefied Natural Gasの略で液化天然ガスの事です。CNGはCompressed Natural Gasの略で圧縮天然ガスの事です。あとLPGはLiquefied Petroleum Gasの略で液化石油ガスの事です。一般にプロパンガスと呼ばれることが多いですが、LPGのPはプロパンのPではありません。

回答No.3

hahaha8635

三重点
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%82%B9
物質には三重点というのが存在し
圧力と温度で　液体　気体　個体　になる温度が変わります

LNGの場合
常圧で-162度に下げて運んでいきます
もし冷却機能が失われた場合気化し圧力が上がっていきますが急に全部気体になるわけではありません
そのため圧力に耐えるよう球形にタンクをしてます

タンクにも限界圧力がありそれを超えた場合は　安全弁を開き　圧力を安全に下げていきます

回答No.2

hiro_1116

LNGタンカーのタンクは、冷却し続けているのではなく、断熱(保冷)しているだけなので、「冷やせなくなる」ということにはなりません。
以下、ご参考まで。
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/termlist/1001917/1001972.html

回答No.1

BUN910

LNGはガスの場合、容積が大きいから輸送効率を上げるため冷やして凝縮しタンカーで運搬しています。
と、東京ガスに見学に行った時に聞きました。

補足

気化すると600倍に膨らむんですよね。
これが不用意に(トラブルで)そうなったら、周りへの影響って甚大じゃないのですか？
そういう事例って過去になかったのでしょうか？
石油タンカー事故の場合は、(それも勿論大変でしょうが)回収するのに時間的猶予はあるでしょうが、LNGだと気化してすぐ飛散してしまうから回収困難でしょうし、風圧で周囲への影響も甚大になるのではと思うのですが…？