- ベストアンサー
葡萄の手入れについて
庭の葡萄の木(赤紫の実)があまり実を付けなくなりました。 30年以上経ちますが、ほとんど手入れをした事がありません。来年実がなるようにするために、何かやっておくことはありますか? それと、葡萄棚についてですが、やはりきちんと高く作らないと実が成らないのでしょうか? よろしくおねがいします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
葡萄はツル性なので棚を作る以外にも垣根仕立てやあんどん仕立て、支柱を利用していろんな形の枝作りが楽しめる植物です。 ただし、雨の多い地方では雨対策が必要になります。 垣根仕立てにする場合は手が届くので比較的簡単に出来ます。 地面から腰元ぐらいまでまっすぐ伸ばし、そこから棒などを使い左右に枝を誘引します。 ↑簡単に言うとT字型に育てるわけです。 T字型の枝から春先に新たに出るツルは間引かずすべて立てて育てます(上方向に伸ばす)。 ↓参照 (3) (1) (2) (4) ↓ ↓ ↓ ↓ ツ ツ ツ ツ ル ル ル ル ツ ツ ツ ツ ル ル ル ル 枝枝枝枝枝枝枝枝枝枝←(5) 枝枝 枝枝←(6) 枝枝 枝枝 こうすれば新しく出るツルにはほとんど実が付きます。 高さをそろえたいときは6月頃に切りそろえるといいでしょう。 冬には(6)の上に伸びている主幹は残しT字の横部分((5))や(1)(2)以外のツル((3)(4))を切り落とします。 そして、残した(1)(2)を(5)の様に横に誘引しまたT字形にします。 そうすると春にまた同様にツルが出るのでこの形を繰り返すことが可能になり、常に新しい枝が出来るのです。 さて、実の話になりますが葡萄は基本的には日当たりさえ良ければ乾燥した痩せた土地でも育ちます。 ただし、葉が弱いため風の強い場所は避けましょう。 また、夜昼の気温差が大きければ実の品質が良くなります。 葡萄棚仕上げの場合、冬にはツルが込みすぎない程度に剪定し、春には新梢(しんしょう…新しく出るツル)を間引き(切る)します。 果実もたくさんつけすぎないように必ず摘房(てきほう)、摘粒(てきりゅう)しましょう(ちっちゃいうちに取りましょう)。 この作業をしないとすべてが果実になってしまい果粒に糖分が溜まらないため熟しません。 なお、葡萄は自分の花粉で受粉するので人工花粉は必要ありません。 果実の数はもう成木の様なので葡萄の品種が大粒種ならば30~40房、中粒種ならば45~50房ほ目安にすると良いでしょう。 ただ、私の知識不足でわからないのですが30年となれば老木になっている可能性があるため、その場合はあまり多くつけさせると体力を使い果たし寿命を縮めることになりかねません。 ちなみに、鉢植えの場合、成木(5・6年)で5~6房程度を目安にすると良いでしょう。 他に分かりやすい目安として葉っぱ15枚につき1房程度(小房の場合2房)で計算しても構いません。 肥料は基本はチッ素少なめです。 化学肥料や有機肥料(鶏糞(P)・油かす(N)・骨粉(P)など)に書かれているN:P:Kはチッ素(葉):リン酸(実や花):カリウム(根)の意味でこれを参考にして与えて下さい。 1~2月頃にN:P:K(10:8:6)の割合の肥料を根にかからないように150gほど与えます。 根っこに当たると最悪の場合、根が肥料焼けをおこし枯れてしまいます。 10月に50g程度同様の肥料を与えます。 ちなみにリン(骨粉や鶏糞などに含まれている)は多すぎても害は少ないため実の付きを良くするためにはいいでしょう(根には当たらないように)。 また、チッ素が多すぎると実の成りが悪くなります。 他には病害虫の予防策として芽が出る3月前に(6月とかにはNG)石灰硫黄などを散布すると病害虫予防になります。 数回繰り返すことによりより予防効果が高まります。 また、6月下旬には殺菌剤や殺虫剤をまくといいかもしれません。 …殺菌剤は仕方ないとしても個人的にはあまり、殺虫剤には頼りたくないのですが手が掛かるのが嫌な方は殺虫剤を…(^.^)。 あと、カイガラムシやハダニの防除のためにマシン油を発芽直前に使用しても良いでしょう。 ただし、石灰硫黄とマシン油の散布は間隔を空けて行いましょう。 ブドウカミキリがいるようならば卵を産まれ毎年被害が出る可能性が高くなるため8月と9月上旬にスミチオンなどの殺虫剤を使用するといいでしょう。 また、実には袋をかけると保護のためにも虫対策のためにも良いでしょう。 ホームセンターなどで葡萄用の袋が売っているところがあります。 以上、長文失礼しました。 私は葡萄は昔実家で育てていましたが今は自分の家で他の果樹を色々植えて楽しんでいます。 やはり自分の家で作った物は美味しい♪ 頑張って下さい(^_^)ノ、
お礼
ご丁寧な解説、ありがとうございました。 こちらの葡萄は、土からでた枝の部分が、とても細く、その上、4~5本細長く、伸び放題になっています。 昔は、50個くらいはなったような気がしますが、今年は 3個でした。葉っぱは、ものすごくついています。 専門知識がないのでとりあえず、枝を切りそろえて、来年 教えていただいた肥料をやってみます。 ありがとうございました。