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「間隔を開けて植える」?「寄せ植え」?
- 種蒔きや苗植え付けに注意書きがありますね。××cm間隔で植えなさいとか。もし密になったら間引きますよね。そうしないと、植物の発育が悪いんだとか。きっと土中の栄養や水をを取り合いになったりするんだわ。それと密になったら日当たりが悪くなったり風通しが悪くなったり、いいことないんだろうね。
- この植物とこの植物を組み合わせて寄せ植えするって。画像を見るとめちゃめちゃ密状態。だけど植物は健康そう。高さの違う植物を選ぶことで日当たりと風通しの問題はクリアできてるんだろうけど、土が見えないほど密に植えられてる状態って・・・。
- 園芸って不思議。
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ご質問のどれも植物の種類によります。 種蒔きで、よく蒔き穴一か所につき3~4粒蒔くとか畑に直蒔きで筋蒔き・ばら蒔きするとか複数個の種子を蒔いて、後で何度も間引きを行い最終的には15cm間隔で一株残すなど行いますが、途中で間引くのはもったいないとか手間がかかるから最初から一粒づつ蒔いてはダメなの?とか思ってしまいますよね。 実は複数の種子を同じ個所に同時に蒔くのには重要な意味があります。 まず一番の理由は、すべての種子が元気に育ってくれるとは限りません。発芽出来ない種子だったり(野菜以外だと種類によっては土の中で長期休眠してしまう種子も)、発芽しても双葉が奇形で生えてきたり(そのまま育てても正常に育ちません)苗に育つ前に病害虫の被害に遇い枯れてしまったり・・・。 それを回避するためにまず複数の種子を、種類によってはほとんど間隔をあけずに蒔きます。 そして一斉に発芽できた芽から、まずは茎が伸びて来ても双葉が種子の殻から正常に出てこない芽、発芽できても双葉の形が異常な物はすぐに抜いたり根元から切ってしまいます。 この作業が終わってもかなり密植してます。でもまだ間引きはせずまず本葉が2~3枚育つまではそのまま育てます。 なぜこの時点で間引きはしないのか?それは「お互いの成長を競わせるため」。これが重要なのです。 密に蒔く様に指定されている同じ種類の種子を最初から十分に間隔をあけて蒔いてみても案外元気に育つ物は少ないものです。これはお互い支えあい競合していく相手の存在が無くてなかなか丈が伸びられない為。 何時までも密植して育苗し徒長してしまうのだと完全に良くないのですが、ある時期まではお互い支えあいながら短期間のうちに一斉に上に伸びていくのは大切な過程なのです。 その後本葉が2~3枚になれば丈の低いものや茎葉の細い物は全て抜き、蒔き穴生えなら特に元気な苗3本を残し、筋蒔きやばら蒔きならやはり数本残して株間をとって他は抜くか(この時期の間引き菜は種子に染みている薬剤が残留しているので食べられません)種類によっては丁寧に土から掘り出してビニールポットなどに移植します(根菜類やセリ科は基本移植できません)。 その後本葉が4~5枚に育ち目立って大きくなってきたら最終的に一番元気そうで立派な株だけ1本残し他は間引いてしまいます(この時期の間引き菜なら食べられ市販のベビーリーフもこの時期の大きさの物)。ネギの種子から育てた苗はかなり大きくなるまではずっと5~6本寄せたまま育てられます。ネギ類の苗は一本だけでは自立できない・次の葉が生えにくいのです。特にアサツキや万能ねぎなどは5~6本を一株扱いで定植し農家では柔らかい食感重視で短期間でわざと徒長気味に栽培するため株間をほとんど取らずびっしりと植え付けられます。 我が家は昔ニラ農家でしたが、まだ同居前に訪ねていき栽培を見ていると頻繁に大量の水を撒き与え堆肥を沢山与える促成栽培で葉の長さを規格範囲内へ伸ばしてました。廃業後は種子が飛んで生えた名残の野良ニラが敷地内の草地あちこちに勝手に育ち殖えてますが、堆肥も肥料も与えないのに他の草と混ざった天然環境だと元々広葉品種の葉がより幅広く長さは短めに、根元の茎がかなり太く育つもののとても瑞々しくて質が柔らかで栽培物よりも美味しくて毎年何度か刈っては近所へ配りなかなか好評を得ています。 通常の種蒔き・育苗だと、密に蒔き育てる事には意味があるのです。芽は小さいうちは双葉にある養分だけを使い、幼すぎる根からは土からの養分はほとんど吸収出来ません。モヤシやスプラウトや豆苗は植えてなくても水だけで充分育っていますよね。 外からの養分は空気中から葉が取り入れる窒素だけで充分。根は初めのうちは水分だけ得るために土へ伸びて行くのです。根が土の養分を吸収できるようになるのは本葉が生えて来てからです。 また種子の発芽や双葉が育つためにはある程度の湿度がその場で保たれる事も必要で通気性の良さは必要とせず、逆に種子を蒔いて初期育苗する場である苗床などは小さな穴の開いたビニールで覆って湿度を保つ様に管理しますし(更に上をビニールトンネルで覆って発芽適温を保つのに保温する事も)外国では木製の低い囲いに上部ガラスが使われている育苗ケースを使用する場合もあります。密植に成る初期育苗では蒔く土がすでに殺菌済みなので菌やカビの心配もなく通気性の方はあまり重視されていません。 最近農家以外もよく使う様になったセルトレイの場合、一度に大量に種子蒔き育苗するので上記の方法はかなり省かれますが、元々セルトレイでの育苗は初期のみで本葉2~3本の時にビニールポットへ移植したり野菜の種類によっては畑に直に植えてしまうためです。近年の米栽培の苗植え付けもセルトレイで種蒔き・育苗したのを田植え機やトラクターの付け替え出来る植え付け部品で大量にすぐ植えていけるので、手で植えていた時よりも苗が幼い事も多い様です。 昔農家にキャベツの苗植えアルバイトに行った時に、農協から届いたというセルトレイ植えの、まだ本葉2枚くらいのとてもか細い苗を手で畑へ直接植えていくので、こんな苗畑で本当に育つの?と感じましたがその後同じところにキャベツの収穫アルバイトに行くと全て立派な大玉に育ってました。 寄せ植えで密植状態なのに元気そうに見えるというのは、「密植に耐えられる性質の種類を選んで植えられているから」です。植物には密植に強い物と弱い物があり、そもそも弱い物は元々寄せ植えには使われないのです。 あと、他の植物と一緒に植えられると相性が良くてお互いの育ちを助け合う組み合わせと言うのも結構あるのです。やはり結局は植物同士の相性に寄る様です。茎葉から放出される成分や、土内に棲む有用微細生物が良く殖える成分を根が放出するなどの作用から来る様です。 例えばトマトとバジル、イタリア料理で良く使われる取り合わせで食べるには最高の組み合わせなのですが、生えている時から相性が良くて有機栽培の畑ではわざわざ一緒に植えられています。こういうお互い相性が良く互いに育ちを助け合う性質は「コンパニオンプランツ」と言う、植物の組み合わせだけで病害虫を避けたり収量を少し増せる働きの栽培法で、いろんな使い方やいろんな組み合わせがあります。 逆に密植は平気でもお互い助け合うのではなく自身だけが旺盛に育とうとするので寄せ植えには向かないという種類も存在します。まるで雑草の様に勢いが良すぎたりアレロパシーという成分を放出し周りの植物を弱らせてしまう種類があって、他の植物を土を共有するとだんだん他の植物が弱ってしまっていずれ枯れてしまい一番勢いの良い植物だけが生き残る・・・。よく知られている物だとミントの仲間がそうで、割とシソ科植物に多く感じます。 ミントの仲間はコンパニオンプランツではキャベツの仲間の害虫よけとして使えるのですが、他の植物の近くに植えてしまうと元々の植物の生えている場所にまで殖えていく厄介な性質を持ちます。それでミントは鉢に植えてから近くへ置くのですが、鉢底穴から根が伸びれば簡単に逃げ出し畑の土へ地下茎が伸びて行って芽生え、抜いても抜いても根の欠片が残れば生えるので絶やせなくなってしまうので、大きな鉢に植えて畑の土に直に鉢は置かない様な工夫が必要でミントの方の管理に手間がかかり大変になってしまいますので小規模栽培でしか試せません。 またこれは個人的な経験なのですが、ミントの葉茎が多く傷いたり人が切ったり千切ると特有の香りが急に沢山周囲に漂ってしまい、この成分が付着した他の植物の葉が焼け緑色が抜けたり枯れてしまう事があり、ミントが茂りすぎてもその場で刈る事が出来ません。離れた場所へ運び出してから刈りしばらくは元に戻せないので、害虫から守りたい植物の種類によっては使いにくいかもしれません・・・。 植物は科や属や種類によって好む環境(土質や水の量の好み、肥料が要らないのや肥料喰いのや)や性質がいろいろなので、例えば寄せ植えでも組み合わせを間違えば植えて間もなくどれかが弱って枯れて来たりどれか一つだけがどんどん茂ってきたり。比較的一年草の園芸品種だと相性が良い物が多いのですが、多年草・宿根草も混ぜて寄せ植えする時は種類選びは面倒になり易いです。 場合によっては大鉢に直接植え付けるのは多年草・宿根草だけ(球根植物含む)にして、一年草は鉢に植えたのをそのまま鉢内の土に埋めてウッドチップで土を覆い、一年草は花が終わったら鉢ごと抜いて次の季節の一年草と入れ替えた方がお金をあまりかけず長く楽しめますしお互いが干渉しあわないので良いかもしれません。
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- sutorama
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例えば、多年草などで、また翌年も強い根や球根で育つ(花をつける)ものは、そちらにも栄養を取られますから、寄植えには向きません なので、その年に枯れて、もう来年には咲かないような一年草なら、咲く時期だけに集中して楽しみ、あとは枯れたら抜いて廃棄するぐらいでしょう まぁ、種から育てて寄植えして・・・なんて人は一握りだとは思います
- le_cielxxx0_0
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確かに(笑) そう言われればごもっともですね。 私が思うに、地植えの場合は、のびのびと植物が大きく育つため間隔をあけるのだと思います。 鉢植えの場合は、育ってきた時、土が見えるとあまり可愛くないという点。程よい大きさで楽しむために敢えて密に植えるのかな。と思います(^ ^)
- nagata2017
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畑の場合は ひとつずつに手入れをすることは不可能ですが 鉢植えは別に100個1000個も飾るわけではないので じゅうぶん手をかけられるからいいのです。