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肺 呼吸筋 弛緩 呼吸浅くなる
肺の呼吸筋が弛緩すると呼吸は浅くなるのですか? 実際アドエアの気管支拡張剤でも呼吸の浅さはびくともしません
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🙇ごめんなさい(>_<) 無知な故、浅はかな回答を致しました(泣)。 申し訳ありません。 許して頂けると、ありがたく思います。 よろしくお願いいたします。
- Kurikuri Maroon(@Kurikuri-Maroon)
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生物学や生理学の授業で、呼吸のしくみについて勉強したことはありませんか? 呼吸は、胸式呼吸と腹式呼吸とが総合的に組み合わされて行なわれていて、肋骨のところにある外肋間筋の弛緩・収縮(胸式呼吸)と、横隔膜の弛緩・収縮(腹式呼吸)から成り立っています。 <息を吐き出すとき(呼気)> ・ 外肋間筋が弛緩します。 ・ 横隔膜も弛緩します。 ・ 胸郭が縮まるため、息を吐き出せます。 <息を吸い込むとき(吸気)> ・ 外肋間筋が収縮します。 ・ 横隔膜も収縮します。 ・ 肋骨が持ち上がって胸郭が前後左右に拡がるので、息を吸い込めます。 通常の場合は、上記の呼吸筋(外肋間筋や横隔膜を指します)の弛緩・収縮でも胸腔内圧というものが陰圧に保たれる(陰圧というのは、息を吸い込める能力があることを言います)ので、呼吸が安定します。 言い替えると、呼吸筋が弛緩したからといって、呼吸が浅くなるわけではありません。 これに対して、重症のぜんそく患者などの場合には努力呼吸といって、息を吐き出すとき(呼気)には、内肋間筋や腹筋まで使わないといけません。 また、逆に、息を吸い出すとき(吸気)には、胸鎖乳突筋などの補助呼吸筋と呼ばれる筋肉まで使われます。 この結果、呼吸のバランスがますます取れにくくなってしまい、胸腔内圧というものが陽圧になってしまう(つまりは、息を十分に吸い込めるだけの能力が足らなくなってしまう)ので、呼吸が浅くなったり荒くなったりします。 ここでも、筋肉が弛緩したからといって呼吸が浅くなるわけではない、というのがわかりますね。 要するに、呼吸の深さ・浅さは、筋肉の弛緩とは直接的には関係しません。 というより、弛緩だけではなく収縮も関係していて、両者のバランスが取れなくなって胸腔内圧というものが陽圧になってしまったときに呼吸が浅くなるのだ、と理解して下さいね。 ただ単純に筋弛緩(アドエアという吸入剤の作用を含む)のことだけをとらえるのは危険ですし、誤りです。