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赤ちゃんの絵

西洋画を見て気が付いたのですが、ヌードは圧倒的に裸婦画が多いのに対し、赤ちゃんの絵はほぼ100パーセント「おちんちん」がある、つまり男児なのはなぜなのでしょうか。

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  • moritaroh
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回答No.5

さまざまな解釈があります。 宗教哲学や当時の社会背景から、西洋の古典絵画においては、たいていの場合、男児は、それが聖母マリアを伴っていなくとも、比喩的に(生まれたばかりの)イエス・キリストである...などといったように、見た目のモデルとは異なる隠された意味や意図があります。 つまり、男児は、キリストないしは将来的に聖人君子となる存在の幼少期の姿、という状態であり、当時の男性を中心とした権力構造から、それが女児に置き換わることはほとんどなかったと言えます。 西洋の古典絵画においては、時代区分を問わず、モチーフとして「キリスト教系」と「古代ローマ・ギリシャ神話系」と大別されるでしょう。 キリスト教における宗教観は一神教で、男児=イエス、女性=マリアまたは天使(天使には一応性別は無いことになっていますが)と、概ね二種のモデルとなりますが、古代ローマやギリシャにおける文化は多神教のため、男性神から女神まで多数あります。 歴史的には多神教の方が古いので、古代にはさまざまな女神が描かれていましたが、キリスト教の拡大によって徐々になりをひそめていき、ヌード作品(特に女性)は徐々に少なくなっていくものの、人間本来の(肉体的な)美を再発見するというようなニュアンスで価値観の転換が起きたルネサンス期以降、再び古代ローマやギリシャにおける神々が絵画や彫刻で登場します。同時に、キリスト教においてあまり主役的に扱われなかった天使や聖人などが主役となった作品も増えていきます。 その中で、女性のヌードというのは特殊で、女神と一般女性は裸になれば同じであっても、女神は尊く一般女性はあくまでもポルノであり卑しい存在という観念があり、女神、または聖女のような尊い存在でなければヌードを描くことはできませんでした。 ちなみに、男性も性的に成熟し大人になることによってある種の「卑しさ(卑猥さ=ポルノ)」を裸体(男性器)に持つので、男性器をあからさまに露出した状態で描かれることはまれですが、供の状態では性別を超越した(無性)であると考えられ神秘的な存在とされ、男性器も含めたフルヌードが容認されています(もっともその男児はキリストなど尊い存在に限られるが)。 ちなみに時代によっては、男性器は小さければ小さいほど美しい、という価値観もあったようです。 つまり、男児(もしくは男児の姿をした天使など)は男性器を持っているが男性としての機能も形態もまだ十分に発達させているわけではないので、性別にとらわれない存在として裸体を容認されるのですが、女児は男性器を持たない、すなわち生まれながらに女性であることが明確であるので、一般女性のヌードと同等に卑しい存在と考えられ、絵画や彫刻のモチーフにはされなかった、ということです。 なお、ポルノは禁忌であっても女神の裸体は容認される、というのは、女神の裸体にポルノ的な価値を見出していた(逆に男性の英雄や神の裸体にも同様の価値があった)ということでもあり、当時の美術は現在のポルノと同等の位置付けとみなす方が理解しやすいように思います。 この点で、仮に、少女、ないしは女児の裸体を描きたいと思っても、女児の神、というのはさまざまな神話においてほぼ存在していないので、制約上、描きたくても描けなかった、ということです。

その他の回答 (4)

  • nagata2017
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回答No.4

女性と女児という言葉を比べると 年齢に違いがあるのがわかります。 神と人が違うところは 神は生まれたときから 男性 女性の神であり 男児 女児として生まれて 成長していくのではないというところです。 ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」

  • nagata2017
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回答No.3

ヌードが描かれたのは時代によって違ってきます。大雑把に分けると 古典 近代 現代です。近代は女性の裸体はタブーでした。古典ではエロではないものとして神様を描くのです。神様だから裸体でもエロではないのです。そして神様の中に女児はいないのです。

tzd78886
質問者

お礼

アフロディーテや、ガイア、アテナは女性の神だと思いますけど。

  • eroero4649
  • ベストアンサー率32% (11074/34518)
回答No.2

西洋画で赤ちゃんが描かれるパターンは二つです。 ひとつは、幼少期のイエス・キリストを描いている場合「聖母子像」とかになっているやつがそれですね。イエス様だからおちんちんがあります。 もうひとつが日本ではキューピットの名前で知られる愛くるしい姿の神様エロスを描いている場合です。 エロスの姿は、古代ギリシャでは少年や青年の姿で描かれることもありました。今「少年」「青年」と書いたように、エロスは男の神様です。お約束として「羽根が生えている」「弓矢を持っている」「まだ成熟していない男の子である」というのがあります。 ルネサンス期の絵画では、だいたい赤子の姿で描かれるのがお約束ですね。男の神様だから、おちんちんがあるのです。

  • izumi044
  • ベストアンサー率36% (1333/3622)
回答No.1

西洋の古い絵画は、宗教画としての役割も持っていたと聞きます。 男の子単体の絵があるのかどうか私は知りませんが、おそらく、一緒に聖母マリアとなる女性が描かれていると思います。 聖母マリアの子どもは、イエス・キリスト。だから男の子なんだと思いますよ。 詳しく知りたいなら「西洋画 約束事」で検索してみると、いろいろと解説してくれるサイトが見つかると思います。

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