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西洋の裸婦画
日本の裸婦画というと春画か入浴中を描いたものが大半ですが、西洋の裸婦画は「草上の昼食」のように不自然な場所で裸になっているシーンが多いように思えます。昔の西洋人の女性はあんなところで普通に裸になっていたのでしょうか。
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際物(きわもの)だと思います。 マネの「草上の食事」は「オランピア」と同様に芸術界から顰蹙を浴びた問題作です。不自然に感じるのは、セクシーな印象しか考えていないからです。ポルノ写真と同じでしょうね。絵の製作方法が、映画のモンタージュ技法を真似ていたようで、それも痛烈に批判されたようです。 草上で裸になったり、男に脱がされているシーンを描いたり、大勢の人達の前で裸を披露したり、西洋は際物絵画が多いようです。絵画が堕落するほど、際物絵画が増えていったと言います。 実際に草上で裸になって描いた絵画もあるようですが、多くはモデルにポーズを取らせて下絵を描き、後で、下絵を組み合わせて、背景を付け足して完成させていたようで、映画の合成シーンのような描き方をしていたようです。 実際には不可能な絵もありますし、画家の想像で描いたのがわかる絵もあります。絵画は写真とは違って、実在しない絵を描けるから絵画なわけです。 今のようにCGを使って簡単に裸婦画が作れてしまう時代では、絵画の価値も地に墜ちた感じですね。
お礼
ありがとうございます。西洋裸婦画には娼婦を描いたものも多いですが、それは何を描いたかはっきりしているだけまだましですね。
補足
考えてみればアイドルの水着のグラビア写真なども水辺とは関係ないところで撮影したものが大半です。ひょっとしたらこういった絵画を参考にしたのかもしれませんね。