ガスだって横並びだし、特に金融業界は銀行も保険もどこも横並びです。どこの銀行にお金を預けても金利は変わらないでしょ。また身近なところでは携帯通信は横並びですね。auもdocomoもソフトバンクもほとんど値段は変わりません。
一般的に「インフラ」に関わるものは日本ではほとんどが横並びです。それを管理監督する省庁の権力が強くて、まあ言いなりになっています。お役所の言いなりになる代わりに、潰れることはほとんどありません。銀行業界はずっと長い間「護送船団方式」といって大蔵省(当時)の管理下になる代わりに絶対に潰れることはありませんでした。
電気やガスを始めとしたインフラ、これは銀行などの生活に大きく関わるところもそうですけれども、そういうところが過剰な競争になってしまうとその会社が潰れて困ることが生じます。電力会社が倒産したので今日突然電気が来なくなったとか困るじゃないですか。
例えば東京電力は原発事故を受けて実質的に破綻しています。福島第一原発の事後処理や被災者への補償は、いち企業で負担できるようなものではありません。だけどそうなっちゃったら東京が停電になってしまうし福島第一原発の事後処理をするところもなくなってしまうので、まあいってみれば国がケツを拭いているわけです。ただ、東電に同情的にいえば原発を建設するように命じたのは国ですから、事故ったときにケツを拭いてもらわないと困りますけどね。
ただし、建設業界などで意図的に横並びにすると、それは「談合」といって法律に違反するケースもあります。
お礼
勉強になりました。