直近のおととし10月の衆議院総選挙の例で言えば、小選挙区が単独の自治体(大田区)で構成されている東京4区の場合、小選挙区も比例代表も投票日翌日の午前0時53分に開票結果が確定しています。
また東京24区(八王子市)の場合、小選挙区が午前0時5分に、比例代表が午前0時40分にそれぞれ確定しています。
ただ大半の小選挙区は複数の市区町村で構成され、市区町村ごとに開票されますので、一つの選挙区全体の開票が終了したと言えるのは、そのうちの最も遅かった市区町村の開票所の開票終了時刻です。
おおむね午後8時に投票が締め切られたのち、開票所に投票箱を集めて開票されるので、開票開始時刻は選挙区(開票所)によって少し異なりますが、午後9時というところが多いようです。仮にそうだとすれば、上に挙げた東京の2つの選挙区では開票終了までに3時間から4時間かかっていることになります。
「開票時間の短縮」は開票事務にあたる自治体職員の休日・超過勤務手当の削減につながり、費用の節約になるため、多くの自治体で取り組まれています。先進的な自治体では開票作業の開始から1時間以内に確定結果が得られているところもあり、迅速性と正確性をどう両立させるのかが問われています。
お礼
判り易い解説に、心より感謝申し上げます。
補足
投票締切から開票開始までに、一時間のタイムラグが生じるのですね…。 色々と準備とかがあるために。