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駄作を作られた原作の著者たちってちょっと寛大すぎない?
「模倣犯」「リングシリーズ(1作目は除いて)」「死国」「あずみ」「ぼくんち」「バトロワ シリーズ」「キャシャーン」 ……延々と続く原作付き邦画駄作。ああ、くそう。本気で分かりません。 著者達は娘息子孫のようにすげぇかわいいはずの自分の本が(しかもどれも高水準)こんなものにされて…怒ったりむかついたりしないのでしょうか? 正直これほどの小説を書ける著者たちの感受性はこの映画は駄目だということがわからない、ということはありえないはずだと思うので。 立場上駄目駄目駄目とあけっぴろげに言うわけにもいかないのでしょうが、上記の映画はそのレベルを超えているんじゃないのかなあ。 どっかでぽろりと「ちくしょうちくしょ」「なんだあれはなんだなんだ」「ばーかー」とか一言くらいあってもいいんじゃないかと思うのに、ちっとも見たことがないのでかなり不思議不思議です。 もしそんなポロリや噂、関連情報などご存知の方がいましたら夜眠れなくなったことがあるくらいの疑問なので、ぜひとも教えて欲しいです。そういえば逆の好例はなにがあるのかなあ? あ、海外映画は小説自体をわたしがあまり読まないのでちょっと例にあげることができませんでしたが、邦画だけでなく海外も含めてお願いいたします。 変な質問のうえ、要求だらけで申し訳ありません。
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「模倣犯」は宮部みゆきも不満があったようで、この方は人柄に定評のある方なので苦情とかはっきり言われないのですが、この映画に関しては「2つのラスト部分」に明確に疑問を提示し、1年前に草稿を見せてもらった時も、抵抗感があるとハッキリ講義したが、監督に「アレでなきゃ映像化できん」とつっぱねられたと対談で語っていました。どーしてもあの2つのラストに納得できなかったようですね。 「リング」に関しては原作者の鈴木光司は「よくできていて満足しています。『ループ』を映画化する話があれば、その時はもっと映画に関わりたいと思いますね。ただ、芝居は自分でもやってみたいと思ったりはするけど、映画製作そのものを自分の手でとは思わないです。それはその道のプロに任せたいですね。」とのこと。 大体映画化に限らず、アニメ化でも不満爆発なものは多々ありますが、ほとんどの原作者の方は「原作とは別もの。どうせならまったく違ったものにしてほしい。いちファンとして楽しむつもり」とコメントしているようです。 最初からあきらめていますね。 私は昨日、制作発表があった京極夏彦の「姑獲鳥の夏」のデキが気になります…。
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- kabaka99
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こんにちは。 ご存じかどうかわかりませんが、太田忠司さん原作の「新宿少年探偵団」シリーズが映像化されたことがあります。タイトルから受ける印象とは違い、新宿を舞台にマッドサイエンティストたちの戦いを丁寧に描いた好作なのですが(個人的趣味として)、映画は出演者のほとんどがジャニーズ系であることに加え(偏見含む)、原作をほとんど無視した登場人物の性格設定というむちゃくちゃ(個人的意見含む)なものでした。 作者ご本人も「映画と原作は別物だから・・・本当はあの登場人物はあんなしゃべり方はしないんだけどね・・」と柔らかい表現で本音を書かれていました。 大御所で言えば、藤子F不二雄先生がドラえもんを舞台化することになかなか賛成してくれなかったという逸話があるそうです。 これはドラえもんを「着ぐるみ」にしたときに構造上のび太くんよりも大きくなってしまい、のび太君を見下ろすドラえもんという構図が作品世界上許せないという理由だったそうです。 後年になって様々な工夫がなされ、のび太君とドラえもんの着ぐるみを同じ身長で作れるようになって初めてOKが出たそうです。 多分、ですが作者はみんな作品に愛着を持っています。でも同時に「多くの人に知ってもらいたい」という欲求もあり、映像化というのは魅力的なんだと思います。 現在の映像化事情で言えばいろんな会社がいろんな権利を持って制作にあたります。最初、原作者にオファーがきて、「絶対にいやだ」とでも言わない限り知らないところで企画が進んで、詳細が明らかになって「それは自分のイメージと違う」ことがわかっても、既に後戻りが出来なくなっちゃってるんじゃないでしょうかね。 そういう意味では原作者もかわいそうですね。
お礼
へぇ…。「新宿少年探偵団」は知りませんでした。ドラえもんもまたしかり。 へへぇ…。わたし映画って原作者のイエス・ノーが絶対的、という思いこみがあったのでちょっとかたくなな面があったみたいです。これで新しい見方が増えました。 全体的に裏っぽい情報をありがとうございました!笑
- rightegg
- ベストアンサー率41% (1357/3236)
こんばんは。 別に映画に限らず、原作ものはそういう批判がつきまといます。 例に挙げられた作品はどれもそれなりの成功をおさめているし、「あずみ」「バトルロワイヤル」については映画としての高評価も得ていたはずです。 一概に「駄作」とは言えません。 もちろん原作者にとっては売れたら良い訳ではありませんが、原作者が口を出して良くなる訳でもありません。まあ、許可した時点であとはおまかせという側面も強いですしね。双方にとって満足な作品というのはなかなか生まれないものみたいです。 海外の例を挙げます。 かの有名なキュブリック監督の名作ホラー「シャイン」は、これまた有名なスティーブン・キング原作ですが、実はキングは非常にこの映画が気に入らなかったらしく、常々「台無しにされた」と不満をぶちまけていましてついに自ら再映画化してしまいました。日本ではビデオで発売されたこの作品、正直キュブリックの足下にも及ばない酷い出来でした。 どんな素晴らしい小説も映画にするときはそれなりの味付けが必要ってことですね。 良い例。 アメリカの現代小説家ポール・オースターは、 自ら原作、脚本、監督までつとめて「スモーク」「ブルー・イン・ザ・フェイス」という連作を撮りましたが、これは珍しく良作となっています。 国内の例。 人気作家村上龍は、最近でこそやりませんが、少し前まで積極的に自分の作品を映像化してきました。その結果は...お時間があったらご自分で確認してみてください。個人的にはちょっと、です。 後半ちょっとずれましたが、要するに「小説」と「映画」は別物ってことです。 原作者が不満かどうかまでは分からないし、不満だとしてもそれはそれって感じの方が強いのではないでしょうか。
補足
申し訳ありません。 いいわけになりますけども、会社でこっそり入力したもので質問の言葉がちょっと雑でした。駄作、はわたしの主観が入り過ぎました。 というのも原作に比べると、映画の方が劣ってしまうのにどうして著者たちは沈黙しているのか、それが理解できなかったので…。 わたしが言いたいのは、映画の大本である原作本の誤解を招くような映画をつくったのに、どうしてなにもいわないのか、ということです。 「映画がつまらなかったから小説もつまんねぇだろ」というような。 これはかなり屈辱だと思うのですが…。たとえ映画を差し止めるのが現実的に無理だとしても、愚痴をもらすくらいはあってもいいのに…と思うんですよ。でもそういうのもまったく聞かないし(特に日本)。原作付きの映画は満ちあふれているというのに。 だから不思議なんです。
- dd44
- ベストアンサー率28% (151/521)
まんが、「いいひと」はドラマがあまりにもつまらないので、そのためのごたごたで連載終了してしまったと聞きました・・
お礼
あまりにも納得しすぎてしまってこれ以上納得できません!というとこまでいってます。 あのドラマじゃ、そりゃそうですね。 タイトルが「ぎぜんしゃ」だったらかなりすれすれのブラックユーモアになりそうでいいのになあ、と思ったことがありました。 貴重な情報、ありがとうございました!
- n_kaname
- ベストアンサー率22% (694/3099)
スティーブンキングは映像化された自分の作品を気に入らないとよく言ってますよ。「シャイニング」はキューブリック版に不満があったとかで、自らの総指揮で撮り直しもしているし。 でもまあ、映画化って自分の作品をどうこうされるではなく、「パロディを作られた」くらいの気持ちなんじゃないでしょうか?だから「あー、全然わかってないなこいつ」くらいの感情なんだと思いますよ。子供じゃなく、映画はだから子供じゃなく、従兄弟とか、クローンくらいなんです。 むしろ原作よりおもしろいと言われたら悔しいんじゃないかな(自分の子より、従兄弟の方が可愛いといわれるんだから) それに本を上梓するよりずっとお金になるしね(笑)
お礼
「シャイニング」をすっかり忘れていました。 この件に関してはキングがおばかさんと言わざるをえない…と思います。というかキング本人が映画あまり興味なさそうだね。「ドリームキャッチャー」を自分の原作映画で最高傑作だ!というくらいだもの。でもそれくらい文章に没頭しているってことなのかな。下手に映画に染まってないからあんな独特の世界を長年築いていられるのかも。そう思うと羨ましくもあります。 クローンですかあ…。なんか納得してしまいました。 お答えいただき、ほんとうにありがとうございます!
- あまやん(@amayan)
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あまやんです。 ムーミン(初代)のアニメについては、できてきた作品と原作のニュアンスがあまりにも違い、主人公の女の子も「ノンノン」と勝手に名前を変えられていたため、作者(トーベ・ヤンソン)が激怒した、という話は聞いたことががあります。アニメはアニメで名作だったと思うのですが。原作はちょっと暗いイメージの本ですね。
お礼
うわー。 朝会社からこっそり質問をして、今家でのんびり質問の答えを観ようかな、とまり期待していなかったら…なんかえらいこっちゃになってます!笑 ムーミン~。たしか夏休みのとき再放送していた記憶があるのですが、あのころは遊ぶことに精一杯で観たくとも観れなかったなぁ。 原作のあのダークな雰囲気が和らいでいて少し物足りなく思った覚えがあります。たしか。 お答えいただき、ほんとうにありがとうございます!
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お礼
へぇーっ。あの宮部さんが抗議!イメージ的に受け入れるだけかな、と思ってたので少々見直した感があります。ああなんて生意気なわたし。 ふぅん…。「大人の事情」ってすごい破壊力なんですね。 まだまだまだケツの青いわたしです。 姑獲鳥の夏!!!!笑うイエモン(漢字忘れました とほほ)の悪夢がまたかい!?少し嫌な予感が…監督チェックしなきゃ。 お答えほんとうにありがとうございました!