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リウマチは悪性リンパ腫を合併しやすいのですか?

リウマチは悪性リンパ腫を合併しやすいのですか? リウマチ治療中です。 職場の同僚が休憩中にネットで掲載されてた記事の入ったのを印刷して「リウマチって大変なんだね、大学病院でリウマチ治療でリンパ腫沢山発症したらしいよ」と渡されました。 偶々その大学病院で多かっただけなのか、リウマチ治療でリンパ腫を発症したのか、全体的に合併しやすいのでしょうか? 元記事もネット上に貼り付けてあったものなので、不明です。

専門家の回答 ( 1 )

回答No.5

こんにちは。ご自身の病気についてニュースで良からぬ話が取り上げられると不安になるものですね。 記事が確認できませんでしたので一般論に近いものでの回答となります。 他の回答者様と情報のソースが一致してしまって回答内容も重複する部分がありますが、よろしかったらご参考にしてください。 まず多くの症例研究によってリウマチ患者の方は悪性リンパ腫を発症しやすいことが分かっています。 悪性リンパ腫の発症率が、健常人で10万人に10人程度と言われています。0.01%ですね。 リウマチ患者の方の場合は10万人あたり約30人。0.03%です。 確かに3倍ですが、いずれにしても非常にレアな疾患です。 次にリウマチ治療薬との関係ですが、こちらも徐々に明らかにされてきています。 リウマチは自己免疫疾患というものに入り、その治療には以前から免疫抑制剤の一つであるメトトレキサートという成分の薬剤が使われてきました。 リウマチの治療にこの薬を使用していて悪性リンパ腫が発生した場合、メトトレキサートの中止によって悪性リンパ腫が縮退する事例が少なからずあります。 これは悪性リンパ腫の発生にメトトレキサートが関与していたと言えるものなのですが、すべてのケースにおいて当てはまるわけではありません。 まとめると、 ・リウマチの発症が悪性リンパ腫を誘発する可能性はある ・健常人と比較すれば悪性リンパ腫を合併しやすいが、それでも非常に稀なもの ・リウマチ治療中の悪性リンパ腫発生にメトトレキサートが関与している場合もある ・リウマチ治療中にメトトレキサートを使用しても悪性リンパ腫が発生しない場合もある という感じです。 リウマチ治療中に悪性リンパ腫の発生を認めた場合、直ちにリウマチの治療薬を中止し悪性リンパ腫に対応するというのが一般的な対応となります。 ニュースというものは読まれることが目的となっているものが少なくありません。 明確な嘘はないものの、専門知識のない読者を惑わせて必要以上に不安をあおるものもあります。 ご自身の病気・治療に直接関わるものであるほど、そのインパクトは大きくなります。 自分で調べる、不安になるなというが酷なのはよくわかります。 ですので、鵜呑みにして慌ててしまう前に、主治医や薬局の薬剤師等、医療の専門家の意見を仰いでから判断されるのがいいでしょう。 ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。

ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール

ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...

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