アシクロビルまたはバラシクロビルはワクチンではなくて,治療薬 「薬」です。
ワクチンは、感染症の「予防」に用いる医薬品ですが,病原体から作られた無毒化あるいは弱毒カ化された抗原を投与することを意味します。
映画などではワクチンをつくって投与するとゾンビ化が無効になったりして治療薬のような意味で使われますが,本来は体の免疫反応をつかって,そのウイルスがはいってきたときに抵抗する抗体を体のなかで作製するためのものを打ち込むことをいって,ウイルスを攻撃してくれるわけではありません。
一方,アシクロビルまたはバラシクロビルはウイルスを攻撃してくれるお薬です。実際にはウイルスをそれ以上増えなくするといういみでワクチン的な印象をもってしまいますが,ウイルスが自分で体のなかで増えようとするときに使う仕組みを阻害することで,それ以上増えられなくなりあとは体の免疫反応がやっつけてくれるのを待つことになります。
効果についてですが,カポジ水痘様発疹症に対しての塗り薬はではアシクロビルが使われるのではないでしょうか。確か半減期自体もアシクロビルのほうが長いはずです。
バラシクロビルというのはバリンというアミノ酸を余分につけておいて,消化器官で吸収しやすくしておいて,体内で分解されてバリンと切り離されると初めて薬として作用します。そのため同じ量を飲んだ場合,バラシクロビルのほうが血中濃度が高くなります。飲み薬としてはバラシクロビルのほうが優れていると言えます。
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