チェルノブイリ原発事故は砂漠地帯で起こった事故で、放射能汚染はコケ類などが汚染されて、家畜の放射能汚染が深刻でしたし、水が足りなくて、砂や鉛で核反応を止め、液体窒素で冷却していました。
それに比べると、福島第一原発事故はさらに深刻でしたし、放射能汚染の規模も量もチェルノブイリを超えていたようです。特に海洋汚染が深刻で、人類史上最悪の原発事故と呼んで良いと思います。不幸中の幸いだったのは、日本は降雨量が世界でも多い地域なので、降水による放射性物質の流失が多いので、20~50年ぐらいで放射線量の減少が起こるのが予測出来ることでしょう。チェルノブイリ原発事故は砂漠の真ん中なので、数万年は放射能汚染が残ると言われています。
福島第一原発事故は、まだ炉心の回収が出来ていません。炉心が回収出来ないと、再臨界が起こって地中から放射能を含んだ大量の水蒸気が発生して、放射能汚染が深刻化する危険があります。その場合は、地下に核爆弾を埋めて炉心を吹き飛ばして、核反応を止めるしか方法が無いとまで言われています。
実際、福島第一原発事故が起こった当時、核反応を止める為に核爆弾をしようするかどうかで真剣な協議がおこなわれていたと言われています。結局は使われなかったわけですが、もし、核爆弾で吹き飛ばしていたら、首都圏を含めて、半径80km圏内は絶対致死量の放射能汚染が、それを超える領域も立ち入り禁止圏内になって、おそらく、半径数百km圏内は人が住めなくなっていたでしょうね。