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シクラメンの種はいつ弾けるべき?
- シクラメンの種が終わりかけの花と一緒に出てきましたが、いつ弾けるべきか迷っています。放っておくべきか、指で弾けさせるべきかアドバイスをいただきたいです。
- シクラメンの種が終わりかけの花と共に育っていますが、放っておくべきか指で弾けさせるべきか迷っています。どちらが良いでしょうか?
- シクラメンの種が終わりかけの花と一緒に育っていますが、種はいつ弾けるべきなのか教えてください。アドバイスをお願いします。
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無理に実から出すのではなく莢が自然に割れてくるまでは待って(おそらくはじけはしません)、莢が開きこぼれ落ちる直前の完熟した種子を蒔いた方が発芽率が高まります。まだ割れる前だと自分ではもう熟しているのではと判断しても実際は熟しているサインも現れていないのでまだ熟していない事が多いので・・・。 植物の種子蒔きでは、中には実の鞘が割れる前に取り出して蒔いても発芽可能な種類もありますが(種子として落ちてもすぐには発芽能力が無く地中の条件下でゆっくりと熟す性質のものも)すべてがそうではありませんし、特に今まで経験の無い人ではそのタイミング(植物があらわすサイン)が解りづらいので、実の鞘の継ぎ目にひびが入り割れかけているのではないなら特に実った実の数が少ない場合は急がず、確実に莢から出る途中と解ってからを選んだ方が後の発芽率は高まります。 今回実を付けてしまったシクラメンは園芸種のものでしょうか?もしそうなら本来は出来る限り実はつけさせない方が良かったのですが・・・。特にそのシクラメンが大切な物で今後も何年も繰り返し花を咲かせ楽しみたいとお考えなら種子採りは諦めた方が良く花が終わった物は速やかに根元から切り取り、できればまだ未熟な実の多くも根元から切り取って下さい。実が付いてしまうと実の方に養分が優先され本来の開花期間を短くしてしまう性質が有ります。 シクラメンの園芸品種は花が数多く咲く様にとの人の都合に偏って不自然に改良されてしまっているので花の後に実を付けさせてしまうだけでも株が消耗しやすく、実を熟させ種子を採れば株自体が弱り易くなる事も多くその後長く楽しめなく成り易いのです。今後実がいくつも成り種子が熟すままにしておけば夏越しさせる間に必要な体力が足りなくなり途中で枯れてしまう可能性も高くなりがちです・・・。 実は一つもつけさせず花は咲き終わったすぐに根元から切り離した方が、本当はもっと長く綺麗な花が楽しめたはずですが今回実が付いてしまった事で今回確実に開花期間が短くなってしまったと思います・・・。 今回質問者様がシクラメンの親株が今後衰弱していく可能性が有っても構わないので種子からの育成を試してみたいとのお考えで、ご自分でシクラメンの実生栽培の方法をきちんとお調べになり、その育成方法で何年もかけて開花まで育てられるのであれば熟しそうな実だけは残しておいても良いのですが、シクラメンの場合種子取り時にコツがあります。 シクラメンの実が熟してくると花柄がだんだん倒れてきてクルクルとゼンマイ状にねじれはじめ地面に近づこうとしてきます。花柄がゼンマイ状に丸まらないと種子は熟していません。これはシクラメンが自ら実を土の中に潜らせて、実が土の中で熟して割れれば地中の適度な深さに種子を残し、発芽しやすくする性質を持つからです。なので、まず花柄が実を土に潜らせようとするのを阻止する必要があります。 方法としてはまず鉢の縁からはみ出すくらいの大きさで丸く切った白っぽい紙など(もしあればワックスペーパーなど防水性を持つ物)の中央付近に球根から出ている葉柄すべてが通る程度の大きさの穴を開けて紙の端から穴に届く切れ目を一本いれ、それを切れ目から根元付近に通していき根元近くの葉柄から葉の裏部分下を支える様な状態にあてがってテープなどで切れ目を留めて、花柄がねじれてきても土に潜るのを紙で妨げます。細かい目の網状の物を使う人も居ますが種子が見えにくかったり拾いにくい事もあるので白っぽい紙などの方が良いかと。そうすると土に潜れないままで実が熟せば割れて種子がこぼれ落ちますので、出来れば見つけ次第速やかに蒔き床に蒔きます。 速やかに蒔くというのは「取り蒔き」と言う種子蒔き方法で種子が乾燥しすぎないうちに適切な深さで土に埋める蒔き方。シクラメンの原種は元々外国の山野草でその性質は変わりません。山野草は取り蒔きするのが基本で発芽率も上がりますので園芸品種のシクラメンであっても出来る限り速やかに蒔くのが良いのです。 何故乾燥しすぎるのが良くないかと言うと、一度乾燥しだしてしまうと種子が休眠に入り蒔いても何年も発芽せずにいる事も珍しくない為。休眠してしまうと水に漬けて種子を膨らませてから蒔いてもなかなか目覚めません。この現象は山野草の種類によっては乾燥されていない種子の取り蒔きでも何割かすぐには発芽しないものもあり、その休眠を打破するには必要な発芽条件のほとんどを人為的にそろえてあげなくてはならない事も。その中の一つにジベレリンと言う植物のホルモンを与えて休眠を強制的に打破する方法があり、完全に乾燥されてしまっている市販などの山野草の種子を使っての蒔きだとよくジベレリンに浸しての休眠打破後に蒔く方法が使われます。 植物の種類によってはこの乾燥具合が発芽率の程度へつながりますので種子数が少ないと一つも発芽しなかったという事も珍しくなく、それでも諦めず蒔き床を一度も乾かさずに管理できていられれば早ければ翌年、中には何年も経って忘れた頃に発芽してくる事も珍しくなく、山野草の中には古民家を取り壊し束石をどけた地面からそこで百年くらい休眠していた種子が急に水が充分得られ光を感じて一斉に目覚め沢山生えたという事も。我が家でも少なくとも50年以上は畑として使っていた畑を休耕地にした途端びっしりと野生のミツバが生えてきて今ではそこでミツバを栽培している様な見た目に・・・。 種子は実が割れはじめてきているのなら実の莢から出しても構いませんがひびも入っていないうちは割ったりしないで、莢から出してすぐのまだ乾いていない種子はすぐに、紙の上にこぼれている物も見つけ次第蒔き床の土を湿らせ蒔いて下さい。今は時間が無いので集めておいて後で蒔くというのは蒔き時を逃しやすいので出来るだけ避けて。実が割れ始める前から平鉢などの容器に種まき土を入れてトレイにセットした蒔き床を用意して土が乾かすぎない様に(蒔く直前までは湿らせなくて良い)ビニールなど被せてシクラメンの傍に置いて準備しておくと良いです。 シクラメンの蒔き床に向く土の種類や種子の蒔き方や育て方はインターネットで調べられるので今回割愛させていただきます。 ただ、園芸種のシクラメンの場合自家受粉で出来た種子を蒔く際に覚えておいていただきたいのは今までの交配が複雑すぎて実生株だと株自体が順調に育ったとしても花の方ではどんな花が咲くかはわからない事を今のうちからご納得の上で育成なさってください。もしシクラメンの花の咲き方が変わったものであるならその自家受粉種子を育てた株から出現する花の特徴は親と似ていないものが出易くなります。シンプルな咲き方の物やミニシクラメンなどなら次の代で花色が違っても花弁の形は変わりにくいですが変わり咲きの場合だとその特徴が突然変異などが元々の由来である事も多く、人の目で見て綺麗とか観賞に耐えうる個体だけが選抜されて残され品種と成りますが実生での育成の場合、人の目で見て奇形や劣った物と感じる様な物も出易くなってしまいやすいのです。もし変化咲きでしたら自家受粉で採れた種子を蒔くのは止めて置いた方が良いかも・・・。 変わり咲きのシクラメンの品種だと種子では殖やさずクローン増殖で(普通の咲き方なら実生で育てる物もあります)昔は球根を切り分けたりしましたが最近はメリクロン増殖が普通です。これだと親株とほぼ同じ特徴の個体が一度に沢山殖やせますが、専門知識と無菌が保てる清潔な環境が必要です。 シクラメンの園芸品種の場合は素人が行う「自家受粉での実生栽培」では手間がかかる割に良い花の出現率はかなり低めで(他品種との計画的な組み合わせでの人工交配なら少しは出現確率が良く成る)花色は親が複色咲きなら子に単色が出易い傾向もあり思う様な花は咲きにくいです。どんなものが出来ても良いという気持ちがおありなら試してみては・・・。 もし種子取りや育苗に手間がかかるほどには育てた株の花にはあまり期待でき無さそうと判断なさるなら、今付いている実はすぐに花柄ごと根元から切り取ってしまい残った蕾の方に多く養分が回る様になさって下さい。実の数次第ではまだ間に合い少しでも開花期間を伸ばせるかもしれません。 8
お礼
これほど詳細に御伝授頂き感謝に耐えません。 誠に有難うございます。 (実は去年も種子を(そのまま育て)蒔いて咲かせた事があったのですが 自然に弾けさせたか否か記憶に無かったのです) もう種子が8個位できてしまってますので今回も 種からシクラメンを育てようと思います。 そうなのですか 種に方に栄養がいってしまっていたのですね。 今後は種が出来る前に花を付け根から茎を摘んでしまうことにします。 株を夏越えさせるのが難しかったので種から育てる方が容易でしたが これからは種が出来ないよう育てたいと思います。 色々なアドバイス、心よりお礼申し上げます。