No.2 teppou です。
>なぜ、「往ヘッダ」の圧力は上昇すると、往管ヘッダの差圧が一定になるように調整しなければならないのでしょうか。
先の回答では説明が不十分でしたが、第一には、この図には描かれていませんが、冷温水は冷凍機や熱交換機を通して温度を一定に保つようになっています。
冷凍機や熱交換機も温度制御をしていますので、流量が一定であることが望ましいのです。
往還ヘッダで圧力を一定に保つと言うことは、バイパス管路を通して冷凍機や熱交換機を通る冷温水流量を一定に保っていることでもあります。
AHU での冷温水使用量のまま冷凍機や熱交換機に冷温水を通すと、冷温水の温度変化が激しくなり、冷暖房に好ましくない影響を与えることになります。
また、AHU は通常複数台設置されていますので、流量を減少した AHU が圧力変動を通して他の AHU に影響を与えると言うことになります。AHU の制御弁の反応はかなり遅いため、最悪の場合、複数の AHU の制御弁が開いたり閉じたりを繰り返すことにもなり、室内にいる人に不快感を与えることもあり得ます。
分かりにくいかもしれませんが、これ以上は本などを読んでください。
基本的なことから。
>この図の搬送設備は往還ヘッダ差圧によって二次側への冷温水流量を調整している。
この文の、「冷温水流量を調整している。」の個所は誤解を招きやすい表現だと思います。間違っているわけではありません。
この二次側と言うのが AHU だと思います。
つまり、「ポンプ」から「往ヘッダ」「AHU」「還ヘッダ」「ポンプ」と循環しています。
AHU は冷暖房に使われていますが、対象の室内の空気を循環し、ポンプで送られてきた冷温水との間で熱交換を行い、目的を達しています。
対象の室内の温度が設定温度から遠いと制御弁を開いて冷温水流量を増やし、設定温度に近づいてくると制御弁を絞って冷温水流量を減少するようになっています。この冷温水流量の制御は AHU 側で行われています。
「負荷が減少する」ということは、室内温度が設定温度に近づいて冷温水流量が減少した状態です。
ポンプの吐出圧力が同じであれば、冷温水流量が減少すれば、「往ヘッダ」の圧力は上昇しますので、往管ヘッダの差圧が一定になるように、ポンプ制御装置でインパータ制御や台数制御をして、こちら側でも流量の調整をしています。
お礼
回答ありがとうございました。よくわかりました。