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スローアウエイドリルの内部給油の必要性と最適なツールについて
- スローアウエイドリルは内部給油が推奨されていますが、古い加工機械では内部給油機能がない場合でも使用可能です。
- しかし、内部給油を行わない場合、切り屑詰まりや冷却の問題が発生する可能性があります。
- 最適なツールについては、加工後の後処理を考慮し、乾切削で行うことを検討すると良いでしょう。
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スローアウェイドリルを外部給油、或いは乾式で5Dとはまたかなり無茶な要求ですね。 常識的には外部給油で安全に加工出来る深さはせいぜい2Dまでですよ。 メーカーで“推奨”出来る深さとなるともっと浅いかも知れませんね。 ましてや乾式だと...どうなんでしょうね? インサートはある程度の熱にも耐えられますが、ボディはスチールですからね。 切屑噛み込んだらとろけるんじゃないですか? 粉になる鋳鉄の切屑を噛み込まずにドライで上手く排出出来ると思いますか? 160mmもの深さを。
スローアウエーツールメーカーに長年勤務しています。 同様の質問は多くありますが、答えはNOです。 スローアウエー工具のほとんどは高速回転です。 ドリルの場合、ハイスの比ではありません。 摩擦熱と切粉詰まりの防止の観点からも、切削油は必須です。 試しにという意見がありますが、ハイスと比べれば高価なドリルが 一発で丸坊主ですよ。 ワークにも悪影響があるので、試すのは止めたほうが得策です。 ステップ送りしても同様です。 摩擦熱をまず考えてください。次に切粉排出を考えれば内部給油は必須です。 加工後の後処理と言われますが、油でなくても切削液は多く出ており 後処理が油ほど厄介なものも出ていますがこれは専門家にお任せします。 通常、スローアウエードリルは径の5倍までが限度です。 インチングで切粉を排出しながらの穴あけでもΦ33で5倍の深さは きついです。
カタログ推奨条件で加工するには内部クーラントが必須とメーカ は言うでしょう。 しかしながらすべての機械に装置が付いている訳ではないので、 案ずるより産むがやすし、トライされれば良いと考えます。 刃先交換式ドリルはソリッドドリルと異なりインサート(チップ)に ブレーカが付いているので比較的細かく切りくずを分断できます。 φ33深さ160≒5Dの加工ですから、5~10mmぐらいずつステップを かけて切りくずを排出させれば、まずは大丈夫と思われます。 一方で刃先にはクーラントやエアブローも届かないので、推奨切削 速度の80%ぐらいで様子をみられてはいかがでしょう。 下記参考に代表的なドリルのカタログを貼っておきます。 最近は径の5-6倍(5D-6D)の深さまで加工できるタイプもあります。