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メッキ品の熱膨張率とは?
- ABS箱型の成形品にクロムメッキ処理をした場合の熱膨張について知りたい
- メッキ層の構成と膜厚に基づいて、メッキ品の膨張を試算する方法を教えてほしい
- メッキ品の熱膨張率をシュミレーションするための実験データがないため、手計算ができる方法を教えてほしい
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テストサンプルをつくり、 水中で温度別に測定できませんか。 水はヒーター等で加温。 3~4点測定で目安が取れるのではないでしょうか。 測定機器はCMMとか。
目安をつけたいのであれば、 ABS(樹脂)の板厚、ヤング率、熱膨張係数 と クロム(金属)のメッキ厚、ヤング率、熱膨張係数から計算できると 思います。 樹脂のヤング率に比べ、金属のヤング率は2桁ほど高い値ですから、 めっき厚が十分確保されれば、クロムの熱膨張係数に近づきそうに思います。 ABS(樹脂)の板厚とクロム(金属)のメッキ厚をご提示いただければ 試算してみます。 http://www.shinkosya.co.jp/mekki.html 樹脂の上にめっきするためには、最終的な金属(クロム)の下地に、 無電解ニッケルめっきほか、複数層のめっきをつけることが一般的なように 思います。 製品全体の熱膨張を把握したいのであれば、下地めっきの材質と材質毎の 膜厚のデータが必要と思います。 材料 厚さ 層数 ヤング率 線膨張率 剛性 重み 線膨張率 μm Gpa 10-6/K 10-6/K ABS 3000 1 2.5 83 7500 36.2% 30.0 Cu 20 2 130 16.5 5200 25.1% 4.1 Ni 20 2 199 13.4 7960 38.4% 5.1 Cr 0.15 2 279 4.9 84 0.4% 0.0 ------- ------ 20744 39.3 線膨張率は、各材料の剛性の比で重み付けして平均化されるものとして、 全体の熱膨張率を計算すると、約39ppm/K が得られました。
お礼
たいへん丁寧な回答ありがとうございました。 わかりやすく実に理にかなっていました。