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金メッキの特色と使用方法について
- 金メッキにはシアン系金メッキとクエン酸系金メッキの2つの方法があります。それぞれに特色がありますが、シアン系は環境と健康への懸念があり、クエン酸系への移行が進んでいます。
- シアン系金メッキは一部の用途では必要ですが、環境と健康面で問題があるため、クエン酸系への移行が進んでいます。
- クエン酸系金メッキは環境にやさしく、健康への影響が少ないため、より多くの場面で使用されています。
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回答があまりつかないようですので、わかる範囲で書かせていただきます。 金メッキ浴として現在でも一番多く利用されているのがシアン系アルカリメッキ浴ですが 金メッキ浴には アルカリ性、中性、酸性 など様々なタイプが有り その中で、シアン化金カリウムをイオン供給源にした内の アルカリ性メッキ浴の一つがシアン系アルカリメッキ浴、 酸性メッキ浴の一つがクエン酸系酸メッキ浴という位置づけになると思います。 他にもヨウ素系やリン酸系の非シアンメッキ浴などがあります。 シアン系アルカリメッキ浴は比較的軟らかいメッキ膜が成膜され 均一な電着性があるため、装飾目的によく利用されることが特徴にあります。 厚付けすると光沢が失われるなどの問題が出やすいのも特徴です。 また、歴史が古くノウハウの蓄積があるので 他の金属との合金メッキ膜が容易に作れるため グリーンゴールドやピンクゴールドなどの色調目的のメッキ膜にも利用されます。 これに対し、クエン酸系酸メッキ浴は 電流密度を高くできるため厚付けが可能で ピンホールの少ない緻密で硬いメッキ膜が得られるので コネクターなどの工業製品に利用されることが多いです。 ご指摘のようにシアン系メッキ浴は 毒性等の点から環境面、健康(作業環境)面等 問題は多いので工業分野の中で導電性目的の「純金」メッキ膜は クエン酸系酸メッキ浴に移行していくかもしれませんが 合金系を含む装飾メッキ膜などは 色調コントロール、膜厚、基材との密着性などの点で シアン系メッキ浴の方が有利ですので(コスト面では厚メッキが良いとは限らない) メッキ膜の目的、仕様、要求機能などで使い分けているというのが現状ではないでしょうか。 当方、専門は乾式メッキなので その手の知識は使っていますが 回答内容の半分以上はネットで拾った内容だったりします。 今回は特許庁で公開している分野別 特許マップ「電気めっき技術」や https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/map/kagaku05/3/3-6-1.htm 書籍の「よくわかる最新めっきの基本と仕組み」などから 抜粋して噛み砕いた感じの文章ですので 調べ方次第でネット情報も詳細なところまで出てきますよ。 まぁ、当方 (特許公報の)検索を業務にしていることもあるので 調べ方がわかるだけかもしれませんが。
お礼
ご丁寧な回答をありがとうございました。めっき関係のお仕事をされている方と思いますが、ネットで調べても ももやもやとしかわからなかった内容がすっきりした回答をいただき 大変参考になりました。