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ポリアセタールが電気部品として使用されない理由
- POMは電気部品として使用されない理由について教えてください。
- POMは耐トラッキング特性や耐アーク特性、コロナ寿命など、電気特性がPBTより優れているため、なぜPBTが多く使用されているのか知りたいです。
- POMは難燃性が不十分であるため、電気部品として使用する際にはPBTが選ばれることが多いです。
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樹脂材料全般に、通常のアプリケーションでは、耐電圧、絶縁抵抗、誘電正接 などの特性はどの材料を選択しても十分であって、このような特性を判断根拠 として材料選択がされることは無いと思います。 家電製品の外郭などの場合においては、お問い合わせのとおり。難燃性の観点 でPBTが選択される場合が多いように思います。 遮断器の接点近傍のように、アークに曝されるような条件では、耐アーク性 でも重要です。POMは溶融しやすく、必ずしも耐アーク性に優れていないよ うです。 http://www.satotekkou.co.jp/technical/plastic_data.php 価格は、材料選定の最大の根拠ですが、上記の情報ではPOMの方がPBTより 安価なようです。 先に回答した理由だけでPBTが選択されているか、ご経験豊富な方にご指導 頂きたいと存じます。宜しくお願い致します。 回答(2)さんからご指摘頂いた耐熱性については、追記に示した http://www.satotekkou.co.jp/technical/plastic_data.php から 読みとることができました。大して役に立たないかもしれませんが、 補足させて頂きます。 ご参考にこちらのURLも追加しておきます。 http://www.sanplatec.co.jp/showPage.asp?pname=engineeringplastics01.html PBTの場合、ガラス繊維を加えて耐熱性を上昇させることが常套手段ですが POMでそのようなことが一般的なのかあまり耳にしません。どなたか、この点 についてご教示頂けると有難く存じます。
その他の回答 (2)
トラッキング特性:PBTよりPOM良好、耐アーク特性:PBTよりPOM良好、コロナ寿命:POMよりPBT良好 にて、POMは電気特性は悪くありませんの記述です。 そして、難燃付与:PBT可。POM不可 で、PBTのアドバンテージも記述されています。 その他に、POMは、 ◆ URLの 成形条件標準表 (テナック™ POM) で記述の成形の問題 等やPBTは、 ◆ URLの ウィンテックポリマー:ジュラネックス (PBT) グレードの特長と選び方 内容 ◆ URLの 電気特性を向上させたPBT 樹脂成形材料のご提案 の内容 を確認し、考えてみてください。
お礼
参考資料ありがとうございます。総合して話を整理してみたいと思います。
耐熱性も違います。 PBTは辛うじてハンダ温度に耐えるが、POMはそのようなグレード無かったと思います。 POMはやはり機械部品ですね。 http://www.sanplatec.co.jp/showPage.asp?pname=engineeringplastics01.html PBTが劣るとされるのは耐煮沸水性。加水分解。 にしても <すぐに回答を> と安易に決めるのは地獄の一丁目 コネクタにPOM・・・・ 検索しても、、、ホースコネクタ、パイプコネクタ、、、『もしかして:PBT』と嫌がってるし http://audioakiba.blog108.fc2.com/ これぐらいですか・・・ 使って何が悪い! と開き直られると確かに根拠薄弱。しかし実績乏しいなかの評価は大変でしょうねぇ。 >車載コネクター ハーネスのコネクタではPAが多いと思います。 それは私の冒頭の資料でコストに優れるとなっており、主たる採用理由ではないかと 吸水性最悪だし、電気特性も悪い。しかしこれらの特性は車載用では大して問題にならないのでしょう。 ヤットコサ POM も見っけ http://www.enplanet.com/ja/Market/Data/y04803.html ワイヤーハーネスのコネクタ部は高い耐熱性が要求されるため、POMやPBT、PA樹脂などの エンジニアリングプラスチックスが採用された
お礼
ありがとうございます。確かに<すぐに回答を> と安易に決めるには難しい課題かもしれませんでした。失礼しました。半田必要な場合、PPS.LCPが名となると思います。やはり車載コネクタにPOMが使用されていないことには謎が残ります。 ありがとうございます。POMでは珍しい電気部品ですね。参考になりました。 ご指摘の通り、「実績」は重要なファクターと思います。オーバースペックかも知れませんが、少なくとも絶縁性についてはPBTは最高レベルのようです。これが最初の実績を作り、世の流れが出来上がってしまったのかもしれません。この件は深く研究してみようと思っています。 ありがとうございました。 レアな情報ありがとうございます。検索に相当な手間をかけたのではないでしょうか。POMは必ずしもコネクタに対しダメと言うわけではないのでしょうね。
お礼
回答(2)様ともどもありがとうございます。自動車の場合最大環境温度を80℃としている場合が多いので、耐熱の面ではPBTはオーバースペックのように思います。POMが使用できないと言うわけではないような気がしました。歴史を含め深く読み解かなければならないのかもしれない気がしているところです。 とんでもないことです。大変恐れ入ります。これはとても難しい問題だと思います。実は私は材料屋で材料には詳しいのですが、アプリケーションの知識に乏しく、社内関係者で議論しているのですが結論が出ませんでした。狭い会社内の材料のみの議論ではだめなのだろうと、投稿させていただきました。回答いただき大変感謝しています。何かまたヒントがあればよろしくお願いいたします。
補足
ありがとうございます。やはり難燃ですか。ただ、一つ謎なのは車載コネクターです。この分野はPBT非強化のHB材料が使用されています。難燃必要ないなら低コストのPOMでだめでしょうか。確かに絶縁性はPBTの方が良いようですが。それいがいあまり欠点は内容に思います。ご意見頂ければ幸いです。 連続使用温度と短期物性は必ずしも相談しない事があります。車載コネクタは非強化PBTが多いので、非強化でPOMと比較した場合、連続使用温度はPBTの方が高いですが、弾性率、強度は80℃付近では逆にPBTが低くなります。PBTはTgが30-40℃にあることが原因です。 つまり、 ●上限温度80℃で使用される場合、連続使用温度はPOMで十分 ●80℃での強度はPOMが高い ●コストはPOM有利 これだけの条件が揃うのにPOMが使用されない。謎です。 ちなみにPOMはコンパウンドが難しいため、ガラス繊維は多量に入れられないため、強化材はPBTの方が得意であるし強度がアップしやすいようです。参考までよろしくお願いします。