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PETボトルの熱伝導と温度降下について
- PETボトル成型後の温度降下について質問があります。
- 一般的な常温(20℃)環境での時間当たりの温度降下量を教えてください。
- 環境条件は2m/secと3m/secの風量が異なる2つの室内環境で、ボトル体積は概算にて500mlと2000mlの2種の封無し空ボトルです。
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物体の表面から放熱については「熱伝達係数」という概念を使って 計算します。 無風条件において、熱伝達係数は表面積1m2・周囲と物体の温度差1Kあたり 14W程度です。(内訳:対流の成分が約7W、放射の成分が約7W) 手許の500ml PETボトルの質量を測ってみたら約28gでした。また、表面積は 外形寸法から計算して0.044m2程度。 2番目の参考URLによれば、 常温付近でのPETの比熱容量は1100~1200J/kg・K程度。 この条件を、1番目の参考URL-熱の計算-温度上昇の計算を利用して、 60℃のPETボトルの温度が時間とともにどのように変化するか計算した結果 が以下の通りです。 無風状態において、60℃が30℃まで低下するのに約75秒という結果です。 経過時間 物体の温度 ← 放 熱 量 → [秒] [℃] 放射 対流 合計[W] 0 60 12.309 12.32 24.629 5 56.18 10.922 11.142 22.064 10 52.75 9.7194 10.087 19.806 15 49.67 8.6719 9.1396 17.812 20 46.91 7.7552 8.2878 16.043 25 44.42 6.9495 7.5205 14.47 30 42.17 6.2389 6.8284 13.067 35 40.14 5.6101 6.2035 11.814 40 38.31 5.0521 5.6385 10.691 45 36.65 4.5556 5.1272 9.6827 50 35.14 4.1126 4.6641 8.7767 55 33.78 3.7167 4.2443 7.9611 60 32.54 3.3622 3.8636 7.2258 65 31.42 3.044 3.518 6.562 70 30.4 2.7582 3.2042 5.9623 75 29.48 2.5009 2.919 5.4199 以下省略 3番目の参考URLの図3には、風速と熱伝達係数の関係が示されています。 このグラフをみると、風速2m/sにおける熱伝達係数は無風時の約2倍、 風速3m/sでは約2.5倍のようです。 500mlPETボトルについて 60℃が30℃まで低下するのに要する時間を纏めると以下の通り 条件 時間 無風 約75秒 2m/s 約38秒 3m/s 約30秒 詳細はご自身で計算してみてください。 上記計算は、PETボトルの各部温度が均一という仮定をしています。 実際には肉厚は均一ではありませんから、厚肉部の温度低下は計算結果 より遅くなります。 このようなところまで求めるには、3次元の熱解析に頼るほうが良いでし ょう。
その他の回答 (1)
たぶん計算式は出せないと思う 容器内の 温度は 下がらないから 実験で求めて 、エイ ヤー と 直線に式にするのが一番では?
お礼
回答有難うございます。 やっぱりそう簡単な問題では無いのですね? ただ容器内の温度は外壁部の熱伝導と熱放射によって下がらないのでしょうか?スミマセン素人発想で...。
お礼
親切丁寧な回答に感謝致します。お教え頂けた内容を下に勉強致します。 有難うございました。