- 締切済み
ステンレス鋼板の熱間圧延と冷間圧延の違いとは?
- ステンレス鋼板には熱間圧延と冷間圧延の2つの製造方法があります。熱間圧延は高温で行われ、鋼材が柔軟になるため、厚い鋼板の製造に向いています。一方、冷間圧延は低温で行われ、鋼材が硬くなるため、薄い鋼板の製造に向いています。
- 熱間圧延では鋼材が高温に加熱され、その後圧延されます。この過程で酸化皮膜が付着しやすくなるため、後工程での除去作業が必要です。一方、冷間圧延では鋼材が低温のまま圧延されるため、酸化皮膜の発生が少なく、仕上がりがきれいです。
- また、熱間圧延では鋼材の結晶が成長し、粗粒化する傾向があります。これに対して、冷間圧延では鋼材の結晶が細かくなり、強度が向上します。そのため、熱間圧延した鋼材は耐食性に優れていますが、強度はやや低くなります。一方、冷間圧延した鋼材は強度が高くなるため、機械部品や建築材料などに適しています。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
製鋼メーカーの設備を紹介しているサイトを紹介しておきます。
他の回答者さんが、多様な答えを書かれているので、小生は一点だけ。 スレンレス鋼だけの表記で、室内使用の敷板(□100mm程度)を図面手配した事があります。 その時に、購買が値切りに値切ったので、表面が白く粉が噴いているような材料が入荷し 頭が痛くなった事を覚えています。 ステンレス鋼は、通常表面が銀色に光っているイメージですが、HOT材では表面が白く 粉が噴いているような材料で、お客様からの仕様だったのですが、確認すると磨くか 2B程度に買い替えてくれとの指示でした。 表面の状態には、注意をして下さい。
製造上の違い、性質の違い 両方あります。 両者は外観でもハッキリ区別がつく ■熱間圧延■ 赤熱状態で圧延。 酸化して黒色のスケールが付着。SUS304などはスケールを酸洗いして取除き、粗くざらついた表面。それ以外ではスケールがついたままのもある。 ・板厚3.0~16.0 精度良い薄い板は造れない。 □冷間圧延□ 上記のものから出発して常温で圧延。 圧延すれば加工硬化が生じ、硬く強くなる。そのままでは曲げ絞り加工に困るのでアニール=焼鈍をして軟らかくする。硬い状態に仕上げたのがバネ用ステンレス鋼帯 表面は光沢のあるきれいな面から、僅かにざらつかせ光沢を無くした面、磨いて一方向にスジをつけたヘアーラインまで、製品の要求する外観に応じて様々に仕上げたものがある。輸送のキズが困るとビニール貼り。 ・板厚 0.3~6.0 より薄い板や箔もある。 単価は工程を重ねるほど高く、熱間 < 冷間 < ヘアーライン
ステンレスに限らず、圧延温度によって違いが出てきます。 冷間圧延は熱間圧延と比較すると、次のような違いがあります。 1.寸法精度が高い。 2.表面が滑らか。 3.加工硬化により硬度が高い。 4.残留応力があり、片面を加工すると曲がる。 5.コストがかかる。