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端面の加工でG96は必須?初心者の悩みについて解説します
- 初心者の方が端面の加工で悩んでいる際、G96を使用することが必須なのかについて解説します。
- G96は周速一定を意味し、加工時の回転数を一定に保つことができます。しかし、常に同じ回転数で加工すると都合が悪いこともあります。
- 応用技術としては、荒引き時にG96S80、仕上げ時にG96S120と指令することで大抵の品物は適切に加工することができます。
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>端面切削の際例えばS100M3と指令して常に同じ回転数で端面を加工すると何か都合が悪いのですか? 回転数S100min-1一定でφ300の端面を削ると、周速一定と比べて加工時間が長くなってしまう、ということもあります。
荒と仕上げで周速を変えるのは、荒の方が切込みが大きいので発熱が多いから。 周速は被削材、工具材質、切削条件によって変わってきますが、基本的には 工具が耐えられる熱が基準で制限されます。 回転数の制限は遠心力とアンバランス量が効いてきます。 アンバランスがあると回転数を上げたときに振れて真円度が悪くなりますし 振動によって機械や刃物にも相当の負担がかかります。 また遠心力によってチャックの把持力が弱くなりますから、最悪の場合 加工中の品物がすっ飛びます。 端面切削ですっ飛ばすと大抵タレットが逝かれます。 どこまでなら回しても大丈夫かは、色々な要素が絡みますから一概には言えません。 その時々の段取りや削り方に合わせて、適切に決めて下さい。 まぁ実際に事故ってみないと分からない部分もあると思いますが。 逆に遅すぎる切削速度ではムシれを生じたり比抵抗が増えて切れ刃に負担がかかります。 遅いとどうなるかは、実際に汎用旋盤で手送りで端面を挽いてみるのが一番分かりやすいかと。 「ヤバイ」という感触を味わっておくのも良い経験。
過去ログ No.33571 http://www2.nc-net.or.jp/mori_log/detail.php?id=228082 をご参照ください。 回転速度(回転数)一定の場合、ワーク中心部へ進むにつれて切削速度 が遅くなります。切削速度が低下すると、びびりが発生したり、切り くずが分断されなくなったりする恐れがあります。 ワーク材料に応じて、適切な切削条件を選定することをお勧めします。 旋削加工の切削条件計算例 http://www.mitsubishicarbide.net/mmc/jp/product/technical_information/information/formula1.html 因みに回転速度がかなり遅いのですが、ワーク径が大きいのでしょうか。 この場合は、周速一定で加工すると中心近傍で回転速度が大きくなりす ぎて危険かもしれません。 >周速一定で端面を加工すると中心部付近になると300回転を >超えますが、これ以上回転すると危険という回転数のライン >はありますか? (2)さんのご回答内容の通りです。 安全を十分に確認しながら、少しづつ回転速度を上げて、実地で 試すことが一番確実と思われます。
お礼
回答ありがとうございました。回転速度が遅いとのことなのですが、いつもやってるのが直径300ミリ前後の品物です。 周速一定で端面を加工すると中心部付近になると300回転を超えますが、これ以上回転すると危険という回転数のラインはありますか?
お礼
お二人の方どうもありがとうございます。 まだまだ未熟者、日々精進していきたいと思います。座標とかノーズRの計算なんかは余裕というか誰がやっても同じといいますか・・・ 送りとか回転とかこの当たりがいい品物を作るポイントかな?と思っています。どうもありがとうございました。