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金属引張試験で起こる誤差の原因とは?
- 金属の引張試験で誤差が生じる原因は、計測ミスや環境的要因です。
- 引張試験では、正確な測定結果を得るために慎重な計測が必要です。
- また、環境的要因(温度や湿度の変化など)も引張試験に影響を与える可能性があります。
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材料ばらつきも,引張試験データの誤差に反映しますが,ここでは機械的な 誤差に限ってお話します。計測上の誤差としては,測定機器の誤差もありま すがこれは較正すればある程度除く事ができます。比較的よく経験するのは チャック部のすべりによる伸びの計測誤差だと思います。また引張試片は 標点での破壊を前提にしていますが,試片のセット方法や引張速度によって も,計算上の応力に誤差が生じます。
SS400の様に、P(リン)やS(硫黄)以外の成分の規定がなく、只引張強さ が400N/mm2以上とされている場合、ロットや製造メーカー若しくは製造所 が変われば、当然引張強さは異なります。400N/mm2以上での製作方法です から。 また、S45C材等でも、成分のバラツキは、**%~##%と規定され、その範囲 でのバラツキは許されています。そして、均一作る事など不可能で、それ が引張強さのバラツキ(誤差)要因になります。 更に、熱処理を行なうと、焼き入れ硬度にもバラツキが生じます。 引張強さと硬度は、硬度換算表を観ますと、比例関係にあるので、硬度の バラツキ = 引張強さのバラツキ(誤差)となります。 以上の様な要因が、金属の引張試験で誤差が生じる原因です。
JISにも規定されている筈だが、引張る速度も意外に重要で、規格内の速度で ある程度、定速にしないとそれが、大きなバラツキ・誤差につながると思う 確か遅い分には問題無いと思ったが、それだけ時間が掛かるという意味もある
例え同一ロットだとしても、成分には微小のばらつきはありますし、 熱処理の熱の入り方にしても微小なばらつきは生じます。 ですから、JISでも成分には範囲が設けられていますし、引張強さも最低値を 定めていますよね。 したがい、金属の引張強さに違いが生ずるわけですから、おのずと引張試験 にも誤差は生ずると考えます。