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樹脂射出成形機の型締力について
- 樹脂射出成形機の型締力について教えてください。成形機の型締力の選定は、樹脂品の投影面積を基準に行われます。
- 筒状のごみ箱やコップなどの容器では、投影面積から選定した場合よりも大きな成形機が必要です。型締め方向に対して樹脂品の寸法が何mm~mmまでかは、選定の基準となります。
- また、型締め方向に対して横方向にスライドがある場合、スライド量に応じて適切な成形機の大きさを選ぶ必要があります。弊社では50~650トンの成形機を使用しています。
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答えは 「自前で出来る最も最適な機械で生産するように見積もりを作成します」 となります 成形をするために必要な条件は 1、樹脂の内部応力よりも大きな型締め力 2、ランナー、ゲートを含めた成形に必要な樹脂量を射出できるシリンダー 3、金型を取り付け可能なこと、成形した製品を取り出せること 4、対象となる樹脂材料を成形できること 成形トン数は1番の条件であり、それ以外に関する条件を特定できません 50トン~650トンの成形機をお持ちのようですが 成形機を購入する時にどのような仕様で購入しましたか 自社で受注している製品を想定して、それに見合った仕様で購入されていると思います 深さの深い製品を中心に成形しているなら、デイライトの大きな、樹脂量の大きな、型締め力の比較的小さな機械を購入します 深さの浅い製品が主流なら、その反対になります 成形機メーカーは、お客さんに指示に従って、条件を組み合わせた機械を作ってくれます 参考にしてください
成形機の基本的な選択基準は 1)型締め力 2)射出能力 3)金型寸法 の3つに分けられます。 1)については製品投影面積に樹脂材料別の型内成形圧力(おおよそ20~50Mpa)程度の圧力を掛けた数値で判断します。 樹脂品種と製品大きさ、ゲート数、配置、製品肉厚、など色々な判断要素があり経験に基づく数値で決められるでしょう。 又ランナーが製品と重なるかどうかでその点も配慮します。 2)ではその製品重量を射出できるスクリュー仕様を勘案します(この時もランナー重量、又ポリオレフィン系とポリスチレン系で能力が違ってきます) 3)については製品の高さ寸法の2.5倍と型開きストロークが必要になり、更に金型の高さ寸法を加味し最大デーライトが決まります。 また当然横スライドのある金型はその外形寸法(H×V)を勘案します。 スライド機構がタイバーの内側寸法で処理できるかどうか、台盤寸法で考えなければならない。 結局それらの要素を考えて射出機を決めて見積りすることになります。 それでも多少は加工屋さん(金型屋さんも)の考えと自社で保有する機械で余裕を持って少し大きめのサイズの機械を選択することもあります。 詳細は、いくらでも基本を書いた本が出ていますので参照してください。