- ベストアンサー
1Gの振動試験とはどんなものか?
- 1Gの振動試験に耐えうる設計を行わなければならないのですが、どの程度頑丈な構造にすればいいのか見当がつきません。
- 1Gの振動試験(垂直方向)の場合、機械の重量が20kgの場合、筐体には振幅の山と谷の部分ではそれぞれ上下向きに20kgの過重がかかると考えたらいいのでしょうか?
- 教えてください。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
1Gの振動試験に耐える設計は、荷重の分析をすれば、どんな設計を するかが理解できます。 さて、1Gの荷重は、負荷が20kgでは、 ★ 真下に20kg+20kg(1G)= 40kgが掛かる ★ 真上に 0kg+20kg(1G)= 20kgが掛かる なので、負荷を40kgとして、その変化が+40kg,-20kgなので、 交番荷重の許容応力で強度計算をします。 但し、(+40kg,-20kg)の変化度合いが、衝撃的に変化する場合 には、衝撃荷重の許容応力(降伏点/耐力÷衝撃荷重の安全率)で 強度計算します。 振動が、1,000,000や10,000,000回なら、疲労限度で許容応力を 確認します。 そして、更に上下逆にして、+20kg,-40kgが掛かる事をチェック して強度確認に漏れが無い様にしましょう。 また、1G振動が、上下の他に前後や左右にも働く場合は、部材の 重さが荷重となり。その条件で強度計算をします。 (交番荷重の許容応力、叉は衝撃荷重の許容応力で) 以上ですが、許容荷重の考え方を以下に示しておきます。 ☆ 負荷荷重に対しての安全率の事ですか? * 静 荷 重;100%の一定荷重 <安全率;3> * 繰返し荷重;0~100%の変化荷重 <安全率;5> * 交番 荷重;-100~100%の変化荷重 <安全率;8> * 衝撃 荷重;-100~100%の変化荷重が短時間に変化 <安全率;12>
その他の回答 (2)
因みに >★ 真上に 0kg+20kg(1G)= 20kgが掛かる のところですが 「真上に20kg(機械の重量)-20kg(上方向に1G)=0kg」 ですかね? は、 物理的にはそうですが、小生は経験上安全を見て、前述の様にして います。以上の注記が抜けていました。
お礼
安全率ですか。なるほど。 納得できました! ご丁寧にありがとうございました。
一般には1Gの振動試験に耐えうる設計と言えば横荷重(水平方向)が問題となります。構造物の場合は自重に対するモーメントが加わるため,これに対し十分な強度が必要となります。一般建造物ではせいぜい0.6G程度ですので 1Gはかなり大きいと言えます。 一方,輸送等に耐えることを目的とする場合は立て荷重(垂直方向)を問題にすることになりますが,1Gとは下方に既に自重が加わっているのですから これに加速度が上乗せされます。すなわち,この場合最大40kgfの荷重が加わります。 実際の振動試験の場合は加える周波数やエネルギの設定があり,単純には言えない部分があります。
お礼
なるほど、1Gはやはり強すぎますね。 1Gの方が単純でわかりやすいと思ったのですが、実は今回かける振動はほんとは0.1Gです。だから本体が20kgとすると、下方向には本体荷重+2kgfがかかるということですね。(おっしゃるとおり単純には言えないと思いますが。) 勉強になりました。ありがとうございました。
お礼
すばらしい回答ありがとうございます! 許容荷重の安全率もとても重宝しそうです。 ちなみに >★ 真上に 0kg+20kg(1G)= 20kgが掛かる のところですが 「真上に20kg(機械の重量)-20kg(上方向に1G)=0kg」 ですかね?