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電圧事情
日本国内での製品のカタログを見ていると、 供給電圧 200V/220V と併記しています。 なぜ、200Vだけでないのでしょうか? 教えてください。
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AC100/200V、AC200/220Vについて電圧の歴史から話をしないといけません。 皆さんの指摘の様に例えば、50Hz200Vの3相モーターを最大限に使うには定格を決めるのに最大のネックポイントが温度上昇になります。50Hz200Vのモーターを60Hz地区で使うにはトルクを出すために何Vまで使えるかを決めるときやはり温度上昇が最大のネックになり、これで測定するとAC220V~225Vあたりになると記憶しています。そこで220Vが60Hzの定格として登場します。モーターの定格が50Hz200V/60Hz220Vの2重定格になっているのはそのためです。また60Hz200Vでは使えないのかということになってしまいますので、トルクが下がってしまいますがこれを入れて3重定格表示が一般的です。 ところで昭和30年代以前は工業用電源というとモータとヒーターの負荷が殆どでした。モーターは当時はかなり高く初任給年収で1台やっと買えるという高価なものでした。そこでモーターの仕様にあわせて電源を作ることも多く、変圧器もそのときのために200V/210V/220V/230Vのタップが出ていて負荷によって切り替えて使っていました。 ところでそんな高価なモーターがアメリカ、ヨーロッパでは比較的安く売っており、また中古品も多く出回りこれらを輸入して使うことも多くありました。特に戦後アメリカの中古品が多く出回り60HzAC120Vのアメリカの機器は日本(50HZ地区)では50HzAC110Vの定格でそのまま使えものすごく便利でした。そこで関東地区でも工場の工業用はAC110/220Vが普通に配電されていました。 ところが昭和40年代になるとモーター等も日本製のものが安くなって、日本の周波数/電圧(50Hz100/200V)に合わせた物が出回りましたが先に述べたように50/60Hzをカバーしようとすると3重定格になり関西地区ではAC110/220Vが遅くまで残りましたが現在は無くなっています。 日本に電気が入ったときドイツ方式とアメリカ方式に別かれ最終的に50Hzと60Hzになった事は多くの文献に書いてあるのですが、電圧の種類は非常に多く戦前でも数十種類残っていたと書いてあったのを記憶しています。 また家庭用電源をAC100Vに決めたのは、日本は湿度が高いので感電が多くそのために諸外国に比べて低く、切が良いAC100Vになったと聞いています。それでも工業用電源ははっきりと決まっていなく3φAC220が多く、3φAC200Vに統一されたのは半導体が出てきてモータのトルク優先よりも、半導体の耐圧が問題というようになったことと、家庭用工業用の機器の区別が余り無くなり家庭用のAC100/200Vに統一されたとと認識しています。 去年の秋だいぶ議論が出てたみたいですが見てなかったので、記憶していたことをここに遅くなりましたが書きます。電力会社のOBがいればもっとわかるので書き込んでください。
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回答(2)です すいません回答(3)様への質問です 戦前、戦後のどさくさの情報をお持ちのようですが 何か文献、資料等はお持ちではありませんでしょうか? 正確な情報を知りたいのですが 書籍名、資料名、出版社、出版元等は開示していただく事は出来ませんか?
この問題はかなり奥深い http://www.system-brain.com/bbs/kaigi2/kaigi/thread_18630.html http://www.system-brain.com/bbs/hltree/log944.html http://www2.realint.com/cgi-bin/tarticles.cgi?ytakayukir+1655 今まで出た中で信頼出来うる言い訳は 1 海外電圧(220,230、240V)にも使えるように設計してある 2 明治時代か少なくとも戦前には220Vの規格が有ったらしい (発電機やトランスを輸入してた時代) 少なくとも現在の日本で公式規格は 50/60Hz共AC100V/200V/400Vである 公式には60Hzでも110V/220V/440Vは存在しない 但し2次電圧220V/440Vトランスは存在する
まだ質疑の途中ですが、下記掲示板の「100V/110V 200V/220Vについて」が参考になるかと……。