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ニッケルの処理方法
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500Lの中和凝集沈降のバッチ処理(1日1回)ですと、反応沈殿槽(タンク下部が逆円錐になっていて内容物が完全に排出できる構造)と付帯する攪拌機、pH計、スラリーの脱水機が必須となり、必要に応じてpH計連動の薬注ポンプとかになるでしょう。 まず、中和は苛性ソーダで、pH910程度に調整します。 ただ5ppmとそこそこ薄いので、スラッジ量は増えますが、この中和前に石灰(または塩化カルシウム)やPAC(ポリ塩化アルミニウム)など、凝集助剤の添加が有効でしょう。もし鉄系の排水があるのなら、これも凝集助剤としての効果もあります。 次に高分子凝集剤の添加になりますが、その効果は処理対象との相性で大きく変わるので、いくつかサンプルを取り寄せ、比較実験して選定するのが無難でしょう。 そして、攪拌をやめて静置し、上澄みとスラリーを分離します。凝集剤の効果の違いがここではっきりと表れ、分離に必要な静置時間やスラリーの見かけの体積が大きく変わってきます。分離したスラリーは脱水して固化します。絞った水と上澄みは、再度pHを調整して公共排水に放流します。 余談ですが、法的には「酸またはアルカリによる表面処理施設」と「排水処理施設」として届け出の義務がありますし、スラッジは産業廃棄物なのでマニフェストを発行する必要もあります。 質・量的にもイオン交換樹脂をお勧めしますが、再生を業者に委託する方法もあり、これだと産業廃棄物関連の手間が省けます。
排水処理の対象となる液量はどのくらいでしょう? 1日1m3クラスなら、イオン交換樹脂のみで充分でしょう。 5m3くらいになると、バッチの中和凝集沈降処理、 10m3以上になると、連続式の中和凝集沈降処理が適していると思います。 なにせ、設備コストや設置面積に関わる大きな問題なので。
補足
ありがとうございます。弊社においては、500Lの水槽にて洗浄し、回数が増えていくと濃度も上がると行った状況です。一般排水基準まで下げた後排水しなければならないのですが、産業廃棄物との兼ね合いもあり樹脂での吸着は脱着操作等の後の処理の問題もあるので凝集沈殿方法で実験してみたいのです。 宜しくお願い致します。
一般の重金属に対する排水処理方法で充分でしょう。 中和凝集沈降処理ですが、 中和:金属の水酸化物を形成する。->アルカリの添加 凝集:水酸化物を沈降しやすくする。->高分子凝集材の添加 沈降:水酸化物を沈殿させ、上澄みと分離する。 もし、この方法で不十分なら、処理後にイオン交換樹脂で微量の金属分を除去します。
補足
早速回答ありがとうございます。 恐れ入りますが、具体的なpH及び凝集材の種類がわかるとありがたいのですが。 宜しくお願い致します。
お礼
大変参考になりました。 勉強不足なので、何度も質問して申し訳ありませんでした。 これからも宜しくお願い致します。