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銅めっきのピンホール発生率と硬質クロムめっきの下地処理について
- 銅めっき(1020μm)でのピンホールの発生率とはどのくらいなのか?銅めっきは他のめっきと比べてピンホールの発生率が少ないのか?ピンホールレス対策には有効なのか?
- 硬質クロムめっきの下地処理として銅めっきは有効なのか?硬質クロムめっきのピンホールの発生への対策方法を教えてください。
- 他のめっき方法でピンホールが発生しないめっき方法はあるのか?どのようなめっき方法がおすすめか教えてください。
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基本的にめっきとピンホールは切り離せません。 中でもクロムめっきは基本的にめっき皮膜中にクラックを生じるため、そのピンホールをなくしてしまうことはかなり困難です。私の測定ではクロムめっき50μmでなんとかピンホールレスに出来ていましたが、素材の表面状況も違うでしょうし、最低限というところかもしれません。 ニッケルめっきではピンホールを少なくするために界面活性剤を使用します。通常、ピット防止剤という名称で添加されています。 対象が2000mm×150mmとかなり長いようですが、めっき液の攪拌や電流分布を考慮した治具が必要になるかもしれません。
硬質クロムの下地としての銅めっきがピンホールレスだとしても、銅が柔らかいため硬度的な問題があります。 硬質クロムめっきの膜厚はどのくらいでしょう。硬質クロムめっきの膜厚と、素地に貫通するクラックを調べたことがありますが、これをなくすには50μmが必要です。これでもなくせないとしたら、めっき液の汚染等が考えられます。 最重要になるのは、素材の表面状態です。素材表面が荒れていると、ピンホールが発生しやすくなります。 研磨で表面を滑らかにするのも有効ですし、ニッケルめっきを下地めっきするのも効果的です。
補足
アドバイスありがとうございます。 質問) ニッケルめっきが下地として効果的との事ですが、ニッケルめっきにおいてもピンホールの発生は硬質クロムめっき同等に避けられないものではないのでしょうか。それともピンホールの発生の無いニッケルめっきというのがあるのでしょうか?とにかく最終的にピンホールレスの仕上げ面を目指しています。ご指導のほどよろしくお願いします。*めっき前の下地は0.8s程度まで仕上げています。めっき処理膜厚は50μです。処理面積は2000mm×150mm程度の平面です。
銅めっきは硬質クロムの下地としてはあまり適切ではありません。 ピンホール対策=耐食性のアップと考えて応えます。 耐食性アップには下地に銅めっきよりニッケルめっき処理したほうが良いと思います。 ニッケルめっき1020μm程度加工することにより、耐食性は飛躍的にあがります。 あと、硬質クロムのピンホールだけに困っているのでしたら、めっき液が悪いことも考えられます。 めっき液中に鉄分などの不純物が蓄積するとピンホールが多くなり耐食性下がります。
補足
アドバイスありがとうございます。 処理面積2000mm×500mm程度の平面に対してニッケルめっき処理を行い、その後硬質クロムめっきを行った場合ピンホールレスのめっきというのは可能なのでしょうか?耐食性はもちろんのこと、ピンホールレスのめっき処理を行いたいのですが。
お礼
ありがとうございます。 非常に参考になりました。早速トライしてみたいと思います。