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戦時作戦統制権の韓国軍への移管について

文在寅大統領の選挙公約では、戦時作戦統制権を韓国側に移管させるということがあったようです。 まあ独立国としては当然の要求だと思いますが、戦時作戦統制権を韓国側に移管した場合、駐韓米軍は韓国軍の指揮下に入るのですか、それとも韓国からさっさと撤退するのでしょうか。どちらだと思いますか。 韓国の経済力と韓国軍の実力からしたら、米軍なんかいなくても大丈夫なのですか。

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回答No.3

>駐韓米軍は韓国軍の指揮下に入るのですか、それとも韓国からさっさと撤退するのでしょうか。 韓国に駐留する米軍は元々二つの要素というか性格を持っています。 朝鮮戦争当時米軍を中核とした西側自由主義陣営の各国にる国連軍が結成されました。 現在で言う多国籍軍です。 朝鮮国連軍という呼称で呼ばれます。 これには韓国は加わっていません。 現在締結されている休戦協定はこの朝鮮国連軍と中国人民解放軍の下部組織である中国人民志願軍と北朝鮮軍との間で締結されたものです。 朝鮮国連軍を代表してアメリカ軍が署名しました。 当時の韓国の李承晩大統領はこの休戦協定を認めずに半島統一のために現在の北朝鮮の領域に進撃することを主張していました。 韓国の国会もこの李承晩大統領を支持する決議をしました。 しかしアメリカはこの李承晩大統領の主張を認めませんでした。 北朝鮮政府としては休戦協定の当事者であるアメリカと交渉するのが当然のことであって当事者でもない韓国を相手する必要はないと立場です。 現在もこの立場というか主張は変わっていません。 休戦協定が締結されて落ち着いてきた際にアメリカと韓国政府が軍事協定を締結しました。 この時に米韓連合司令部を設置して韓国軍と米軍を指揮するものとしました。 この結果韓国軍の作戦統帥権はこの米韓連合司令部が持つことになりました。 平時の作戦統帥権は1994年に韓国軍に返還されました。 以降は韓国軍も米軍も各々の国の軍として行動することになりました。 御質問の戦時の作戦統制権については2015年に韓国へ返還されることになっていました しかしながら、2014年の米韓安保協議会で2020年を目標とするように返還時期が延期されました。 現在の文大統領の選挙公約は前任者の朴大統領が行ったものは全て否定して改訂するというものでした。 従って朴大統領時代に決定された戦時統帥権の返還延期も見直すということです。 現大統領によって早期に返還されても、平時と同様に、韓国軍も米軍も各々の国の軍として行動することになります。 ただし、ここで面倒なのが朝鮮国連軍です。 現在も解散されていません。 つまり御質問の「どちらだと思いますか」といのは事実上成り立たない御質問です。 >韓国の経済力と韓国軍の実力からしたら、米軍なんかいなくても大丈夫なのですか。 軍事専門家ではありませんので何とも言えません。 北朝鮮はミサイルに関しては確かに国際水準ですが、その他の戦闘車両や航空機に関しては韓国軍の方が優位かと思います。 中東で繰り広げられている戦闘をご覧いただければ分かりますように地上戦というのは避けられません。 地上戦になれば韓国軍の方が有利かとも思います。 北朝鮮はミサイルの他に休戦ラインにそって長大な地下壕を設けていてそこに無数の長距離砲とロケット砲を配備しています。 兵器としては旧式ですがソウルを壊滅させるには充分です。 アメリカ軍が悩んでいるがこの長距離砲やロケット砲です。 真っ先に無数にあるこれ等を沈黙させる必要があります。 数が多すぎて、核爆弾でもない限り全てを鎮圧できません。 最近アメリカが巡航ミサイルに搭載可能な超小型の核弾頭の開発を再開するとしている原因の一つです。 実はこの朝鮮国連軍の後方司令部は日本にあります。 現在も在日米軍が運営していて情報収集などを行っています。 もし半島で戦闘が起きればこの後方司令部の命令で朝鮮国連軍としての米軍が出撃することになります。 出撃する米軍が沖縄や岩国に駐留する在日米軍であった場合は日米安保協定に基づいて日本政府の了解が必要です。 現在の北朝鮮の独裁者はこのことを熟知しています。 北朝鮮の独裁者にとっては間接的にせよ日本も当事者だということです。 結果として日本に対しても恫喝発言をします。 つまり北朝鮮の核ミサイルの問題は日本にとって他人事ではないということです。 先般日本と韓国との話し合いの席で在日米軍と日本の立場を日本側が説明した時に韓国側の出席者が固まってしまったそうです。 その後韓国は米韓軍事協定があるから問題はないと主張していますが、韓国の協定はあくまでもアメリカとの協定であって朝鮮国連軍との協定ではありません。 北朝鮮が挑発しているのは朝鮮国連軍の中核であるアメリカです。

ketsuro8da
質問者

お礼

大変的確でわかりやすいご回答ありがとうございます。韓国の入らない朝鮮国連軍、米軍、韓国軍・・複雑な無関係なのですね。 それにしても李承晩というのは朝鮮戦争の時はこそこそ逃げ出したのに北進を主張したり、文在寅にしても前任者の朴大統領が行ったものは全て否定しようなどと、南の指導者もユニークな人物揃いで韓国の未来は運命的にほぼ約束されているようです。彼の国に生まれなくて本当によかった・・・。

その他の回答 (3)

  • ithi
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回答No.4

ketsuro8daさん、こんばんは。 アメリカ軍がほかの軍の旗下で働くことなんてありえません。何か仕掛けがあるんでしょう。国連軍の旗下なら、韓国軍でもアメリカ軍でも一緒に戦えることになるでしょうけど、韓国特殊部隊はともかく、韓国一般部隊の練度はどうでしょうね。

ketsuro8da
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。

  • eroero4649
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回答No.2

米軍と韓国軍の関係は親会社と子会社みたいなものですから、ダイハツの命令をトヨタが聞くなんてことはあり得ないですよ。 ムン大統領の主張としては、韓国軍は韓国軍として独自の指揮命令系統で行動して、米軍の管理下には置かれない、あくまで対等の立場にしたい、ということであると思います。 >韓国の経済力と韓国軍の実力からしたら、米軍なんかいなくても大丈夫なのですか。 これが「対北朝鮮」ということであればはっきりいって在韓米軍なんて不要だと思います。北朝鮮軍ときた日にゃ、朝鮮戦争当時の兵器がまだ現役でいるというもはや骨董品を動態保存する博物館のようなところですからね。 ただ在韓米軍というのは韓国が暴走しないように監視するというお目付け役という意味合いもあると思います。韓国大統領というのはもう今どきの西側民主主義国にはあり得ないほどの独裁的権限がありすぎる立場なのです。だからみんな私腹を肥やして退任後は逮捕されちゃうのです。 在韓米軍が撤退すると、韓国も独裁国家となってかえって不安定化する恐れがあるので、極東アジアの平和と安定のためには米軍という「重石」が必要なのです。

回答No.1

米軍が韓国軍の指揮下に入るなんて事はありえません。 それ以外に物理的に無理、戦時ネットワークにアメリカ、日本は入っていますが、韓国のものは韓国独自のシステム(しかもかなり古い)です、そんなものとリンクを考えてシステム構成するのは無理と言うか無駄 つまり米軍の方が遥かに多くの情報を持っているが、韓国はその情報を得る手段として、米軍から情報を知らせてもらうしか無い、ダイレクトでなく関節でしか出来ないため、タイムロスが大きい、つまり韓国から指揮が出た段階で既に過去のものになっている可能性大(例えばミサイル発射の情報に対して、着弾してから迎撃命令が出るみたいなもの)北の国境付近からソウルに砲弾が届く距離(一番近い所で20Km) マッハ1で秒速340mということは1分で20.4Kmですから、情報と同時に迎撃出来なければ無意味。

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