- ベストアンサー
植物のチャボについての疑問
- 植物に於けるチャボとは一体何を指すのか、詳細を調べてみましたがわかりません。植物のチャボについて詳しい方、教えてください。
- 植物のチャボについて耳にしたことがありますが、具体的に何を指すのかわかりません。植物のチャボに詳しい方、教えてください。
- 植物のチャボについて詳しく知りたいです。調べても情報が見つからないので、植物のチャボに詳しい方、教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
園芸用語の「チャボ」の事ですよね。これは形が「矮性である」事を示していて正式に認められているか俗称なのかまではわかりませんが、大体は元々基本となる種類があって、その種類と比べてみて自生環境や他の特徴は同じなのに何らかの原因により基本のよりも極端に茎が短い特徴を持ち自然下ではあまり多くは出現しない変種の事を言い、一見似た意味では植物名の頭にヒメが付くものもありますが、このヒメの付くものは個人的な考えでは元々生えた環境へ適応するために部分的では無く株全体が小型へと進化した種類を示す事が多くて(つまり基本種とは別種と考えられたもの)矮性とは違って自然下では既に特徴が子孫へ引き継がれ、割と普通に見かける個体数が多い種類なのだと思います。 チャボと呼ばれるものは丈の低さや枝の短さ以外は基本種とほぼ同じ特徴を持っている(例えば葉や花の大きさは基本種と同じ)元々基本種の種子から生えた「変異物」なのだと思います。 もし自然下で発見された自生個体ならチャボと同じ特徴であっても実生で殖やすと基本種の特徴を持つ物も一定出現することがあり、この時点ではまだ矮性個体なだけですが、大抵チャボが名前の頭に付いて流通しているものは野で見つけられ採取された後に長い年月をかけ大切に栽培され、その間実生を何世代も繰り返して選抜され(矮性の特徴以外の個体は除いていく)その特徴の固定化が既に終了している物が多くて、それを実生から育ててもチャボ以外が育つ事は滅多に無くなっているのだと思われます。なので「チャボが頭に付く個体は、ほぼ栽培ものと言える」と思います。 盆栽用語では似た意味で「八房性」と言う言葉が使われていて、人が手を入れて小型に仕立てるのではなく、元々先天的に樹木の茎だけが短く育ってしまう変異株をそう呼ぶそうで、おそらくこれもチャボと似た意味合いなのだと思います。 チャボと言う単語自体はニワトリの小型品種の一つを差す言葉ですから(単語としてはこれ以外の意味は無い)語源はこの小さな種類のニワトリから来たものでしょう。矮性の変異種にその特徴を表しオリジナル性の高い名前を付けようとした人が「ニワトリの小さい種類ならチャボ。なら植物で小さいものをチャボと呼べと良いのでは」と考え「このチャボ○○と言う種類は小さく育つとても珍しい物だ」と広めてしまった為に世間で「チャボ=小さいを意味する」と思われてしまい、それが矮性の変種を表す意味だととられてしまったのでしょうね・・・。 植物の種類によっては名前の頭に「イヌ」や「クマ」とかの動物の名前が付くものも多く、それらは「基本種に一見似てるけど違う種類(犬はオオカミと似て非なる事から?)」「熊の出そうな山深い所に生えている種類」の様な連想から来ているものが多くそういった物に近い名づけ方と感じます。 このチャボを最初に付けた人、いったい誰なんでしょうね。それと言うのも元々チャボと言う言葉の意味自体は「矮性や小型」では無いんですよ・・・。この種類のニワトリは元々外国から渡来した物で、原産地で呼ばれていた種類名(環境に合わせて進化するので現地ではその大きさが普通であるなら大きさを表す意味とは限らない)の発音が、独特で日本人の耳では聞き取れず「チャボ」という風に聞こえたのでこう呼ばれるようになっただけだそうで・・・。 なので、植物名の頭に付けて呼ぶのではなく「○○のチャボありませんか?」と言う言葉、おそらく本人は「○○の矮性種ありませんか?」と言う意味あいで何気なく使っているのでしょうが、本来は適切な使い方では無いと思われます。おそらく仲間内で何となく察して貰え通じるのでしょうが、あまり一般的使い方では無く私はそういう使われ方をしているのを聞いたことが有りません。植物で知り合った仲間内では(縁があって知り合った方々が各地に居ます)大抵最初から「チャボ○○」と呼ぶか、その植物にはチャボの付く呼び名の物が存在していないなら「矮性の個体」とか「小型の部類」みたいな風に言っています。 個人的にはチャボの付く植物名は正式な和名ではほとんど見かけず(矮性は分類的には変種止まりで別の種類とまでは言えないかと)流通名や俗称が広まったのが世間で定着してしまった物かと思っています。
お礼
神様現る。 ありがとうございます。 勉強になりました。 感謝の気持ちでいっぱいです。