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waisでの疑問
先日waisの解釈を伺ったものです。心優しい心理士さんからお答えを頂けたのですが疑問が生じているのでお伺いしたいことがあります。 1.iq、群数値について 心理士さんのお話によるとiq、群数値は変わりうるとのことでした。 発達障害によって得意不得意がはっきりしていて、なおかつiq.数値が変わりうるのであれば、凹の部分のiq.数値を後天的に上げることによって解決する考えのほうが長所を短所で補うという方法より自然に出てくる考え方ではないでしょうか? また、もしiqや群数値の上げかたがあるのであれば教えていただきたいです。 2.判断について 発達支援センターでテストを受けたのですが、その時頂いた紙に視覚優位であると、かかれていました。ただ、知覚統合が凹であることを考えると聴覚優位であるという見解のほうがあっているように思えます。 心理士さんによって分析というものは大分異なるものなのでしょうか?また、waisの見方、解釈についての本などがありましたら教えていただけると幸いです。 (センターの方にその結論や理由を聞いても雲をつかむような話ばかりされて、???となっていたので) 以下数値です 言語理解131 知覚統合114 作動記憶126 処理速度105 言語性136 動作性105 全検査124 単語19 類似12 知識15 理解17 算数17 数唱13 語音13 配列8 完成9 積木14 行列14 符号9 記号13 組合7
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
こんにちは。 まず、発達障害と書かれておられますが、デコボコが発達障害というわけではありません。最低値がどこにあるかが重要となります。最低値が平均を上回っておられますので発達障害ではありません。デコボコを発達障害とする間違った解釈が見受けられることもありますが。 「心理士さんのお話によるとiq、群数値は変わりうるとのことでした。 発達障害によって得意不得意がはっきりしていて、なおかつiq.数値が変わりうるのであれば、凹の部分のiq.数値を後天的に上げることによって解決する考えのほうが長所を短所で補うという方法より自然に出てくる考え方ではないでしょうか?」 iq、群指数は、先天のみならず後天にも影響されますので、確かに変わり得るということはできます。しかしながら、凹の部分をあげようとするよりも、凸の部分を中心にあげようとする方が効率的といえます。凸の部分と凹の部分は完全には独立ではないことから、凸の部分を上げることが凹の部分の底上げにもつながるからです。もちろんこれは凹の部分を軽視するということではありません。この考え方は、”補う”ということとは異なります。全体の底上げです。最低値が標準値より上ですので、無理にデコボコを矯正するといった必要もありません。デコボコは優れた個性として発揮されます。 「発達支援センターでテストを受けたのですが、その時頂いた紙に視覚優位であると、かかれていました。ただ、知覚統合が凹であることを考えると聴覚優位であるという見解のほうがあっているように思えます。 心理士さんによって分析というものは大分異なるものなのでしょうか?」 知覚統合からすると、聴覚優位の見解のほうがあっていると思います。ただし、知能検査ではなく、実場面においては、聞く内容の難易度によっては必ずしも聴覚優位性が発揮できない場合もあり、聴覚優位性、視覚優位性は、個々人が実場面での経験に基づき、使い分けるのがよろしいかと思います。 心理士さんによって分析が大分異なるといったことはありえません。wais-IIIの検査キットには、実施・採点マニュアルがついております。検査方法というものは、できるだけ検査者によらずということが大前提となっています。 「waisの見方、解釈についての本などがありましたら教えていただけると幸いです。」 藤田他、日本版wais-IIIの解釈事例と臨床研究、日本文化科学社 がお薦めです。解釈事例が詳しく書かれています。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
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お礼
回答ありがとうございます。 正直、びっくりしています。(センターの説明と全く違うため) 今、謎がさらなる謎を読んでいる状態なので、近いうちにまた質問すると思います。 そのときは是非また回答していただけると幸いです。