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北朝鮮発射ミサイルの飛行軌跡追跡能力について
- 北朝鮮は自国が発射したミサイルの飛行軌跡や着弾点を追跡できないとされている。
- 北朝鮮は日本や韓国、米国の報道に頼り、弾道軌跡や飛行距離を知っているとされている。
- 北朝鮮の偽装漁船が情報を提供している可能性は低いと専門解説者は語っている。
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恐らく本当と思います。日米韓国は、韓国、日本に設置されたTHAADのXバンドレーダーとイージスシステムのレーダーの連携、それに人工衛星からの情報で発射から大気圏外の弾道軌道、再突入、着水までかなり詳細に追跡できていたはずです。しかも、あらゆる角度から見えていたはずなので、弾頭にどんなものが積まれていたかも概ねわかっているのではないかと思います。一方で、北朝鮮はレーダーで追尾してもせいぜい数百キロで日本海の半ばくらいまでしか追えないと思います。 ただ、憶測では中国の衛星を使ってナビゲーションしていると言う話もあり、それが本当だとするともっと遠くまで追跡できているかも知れません。 元自衛隊幹部の発言は、恐らく中国がそんなことに協力するはずが無いと言うことと、直近のミサイルの発射実験で、距離を伸ばすのではなく意図的に高く打ち上げるロフテッド軌道を取っていた事を理由にしていると思います。ロフテッド軌道を取った場合、再突入地点と着水地点が北朝鮮から遠くないので追跡して性能データを取りやすいと言うことです。もし、中国の衛星を使って追跡できているのであれば、最初から長距離を飛ぶ軌道でも良く、それをやらないのは追跡できていないと言うことと判断したのではないでしょううか。 ちなみに、一応北朝鮮も人工衛星を飛ばしているので、まるっきり朝鮮半島から遠く離れた地点の情報を知るすべがないわけじゃないでしょうが、数が少なすぎて役に立たないと思います。 > 中国やロシアがこの飛行情報を、北朝鮮に提供している可能性はないのでしょうか。 技術的には可能性が否定できないと思います。ただ、中国も北朝鮮には相当苛立っているようで、アメリカの挑発に協力するとは思えないと言うことと、上に書いたように協力が得られているのであれば、ロフテッド軌道を取った実験はしなくても良かったんじゃないかと言う事もあると思います。
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- 92128bwsd
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#2です。 >やはりGPS衛星が無いと正確なロケット軌道の把握は困難なのでしょう。 しかし北朝鮮が、米国のグアムに向けて威嚇発射する場合、軌道追跡方法 が無いのなら、グアム周辺までの距離を飛ぶ着弾点の調整は、初期発射時 の調整だけになるのでしょうか。 軌道全体の把握が無いと、威嚇有効距離 や目標周辺への着弾点の微調整が、かなり国難なように思えますが。 ミサイルの軌道制御技術はたくさんあるので、必ずしも衛星測位システム(アメリカはGPS, 中国はBeidouまたはCompass, ロシアはGlonass) を必要としません。衛星測位システムを使わなければ、北朝鮮は軌道の下にレーダーシステムを配置できないので、あらかじめミサイルに搭載されたジャイロセンサーなどによってプリセットされた情報を修正しながら標的に向かう制御をしている可能性があります。一方で、中国のBeidou/Compassの軍事用の測位システムを使っていることも疑われています。技術的には民間用のGPSを使うことも可能ですが、民間用は妨害電波に弱く、北朝鮮自身今年のミサイルの発射時に韓国に向けてGPSを妨害する電波を発射したと言われているくらいなので、少なくともGPSは使っていないでしょう。ちなみに先日打ち上げられた日本版GPSはそう言った妨害電波にも対処できる防御機能も備えているようです。 プリセットとミサイルに搭載されたセンサーで軌道制御する場合はどこまで精度が保てるかは搭載しているセンサーの精度によります。 そのことと、軌道をトレースできるかどうかはまた別で、中国の衛星を使っていたとしても飛行中のミサイルと衛星が通信してそのデータを北朝鮮に送らないといけません。中国は北朝鮮のBeidou/Compassの利用を阻止できないとしているようですが、通信までさせていたらとんでもないです。 一方で、北朝鮮は度重なる日本海へのミサイル発射で、精度に関しては相当自信をつけていると思います。わざわざロフテッド軌道で打ち上げたのも、データを収集する必要があったからと指摘する評論家もいます。その意味では前回北海道を越えて太平洋に落ちる発射を行ったときには、トレースできなくても自動制御で目標を攻撃できる自信があったのかも知れません。 そうやって考えると、北朝鮮の艦船を落下予定海域に派遣してどこに落ちたかくらいは把握することはできるかも知れないですね。ただ、どれくらいのレーダーの能力があるかわかりませんが、トレースしようとすると軌道の下に何隻も配置する必要があるので、それを気づかれずにやることはできないでしょう。
お礼
かなり詳しい回答を寄せて頂き有難うございます。 この質問ページは 締め切りましたが、92128bwsdさんは軍事関連の専門家ではないかと 思えるので、今質問中の、↓ 北朝鮮の核実験は、複数の核爆弾を同時に爆発させた可能性について、 是非回答を寄せて頂くようお願いします。 質問ページは以下にあります。 OKWAVE > 社会 >社会問題・時事 > ニュース・時事問題
- 中京区 桑原町(@l4330)
- ベストアンサー率22% (4373/19606)
>軌道全体の把握が無いと、威嚇有効距離 や目標周辺への着弾点の微調整が、かなり国難なように思えますが。 巡航ミサイルと弾道ミサイルを混同してますね。 2000kmも先に落とすミサイルは弾道ミサイルです、なぜ「弾道」と言うかといえば弾道経路を飛ぶからです。 弾道ミサイルは発射の数分間はロケットエンジンで加速し方向を制御しますが、その後は慣性(勢い)だけで飛んでいきます つまりロケットの燃焼後は距離や着弾点の微調整なんてできないミサイルです この弾道は高校物理で習った放物線運動に類似してます
お礼
2度の回答を頂き有難うございます。 No,1の捕捉コメンでお伺い したかったのは、遠距離飛行後の着弾位置を北朝鮮は、正確に掴めない のであれば、狙いこんだ位置に着弾させるには、何度もミサイル発射を 繰り返す必要が生じる。 特にグアム島周囲の円周上に等間隔で4発の 中距離ミサイルを撃ち込む場合は、過去の着弾データが無ければ、 下手をするとグアム島の近くに着弾する可能性を考えました。 しかしこの質問ページも終わりにしたいと思います。 次は北朝鮮核実験 での威力誇示のために、 複数の核爆弾を同時に爆発させた可能性は無いのか、というタイトルで 質問しますので、I4330様にも是非回答に参加されますようお願いします。
どういう能力を保有しているかは各国軍の機密で部外者は知りようがありません 自衛隊や米軍の北朝鮮分析も各国の思惑があって情報を出すのであり自衛隊公式だから科学的に正しい情報だと信じるとそれはたぶん騙されています
お礼
早急の回答を有難うございます。
補足
早急の回答を有難うございます。
- mpascal
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着弾地点は見えませんね。ましてアメリカを狙ったミサイルなら飛行の途中で見えなくなるでしょう。 着弾地点は、アメリカの発表を聞いているのでしょう。中国、ロシアも監視しているでしょうか。
お礼
早急の回答を有難うございます。
補足
早急の回答を有難うございます。
- 中京区 桑原町(@l4330)
- ベストアンサー率22% (4373/19606)
地球は球体です。 だから、朝鮮半島にレーダーを設置しても北海道から先は水平線の下になり電波は届きません。 2000kmを飛ぶミサイルの軌跡を追うにはミサイル自身がGPSなどで位置を把握して人工衛星に送信するか、着弾点付近にレーダーを持った船舶を事前に派遣しておきそのレーダーで追跡するしかないのです。 北は衛星も船舶も持ってないから「追跡できない」といってるのです ただし、ミサイルは発射の数分間は推力で飛びますが、その後は惰性で飛んでるのでエンジンが燃焼してる間の速度と方向を追跡できれば着弾点を計算するのは容易い事です。 そして、この数分間の追跡は北の地上レーダーで可能です
お礼
早急の回答を有難うございます。
補足
早急の回答を有難うございます。 地球は球体である事から解説して頂き、 このような根本原理を指摘して頂くと、一瞬でロケット追跡の困難さが 理解できます。 やはりGPS衛星が無いと正確なロケット軌道の把握は困難なのでしょう。 しかし北朝鮮が、米国のグアムに向けて威嚇発射する場合、軌道追跡方法 が無いのなら、グアム周辺までの距離を飛ぶ着弾点の調整は、初期発射時 の調整だけになるのでしょうか。 軌道全体の把握が無いと、威嚇有効距離 や目標周辺への着弾点の微調整が、かなり国難なように思えますが。
お礼
詳細かつ早急の回答を有難うございます。
補足
詳細かつ早急の回答を有難うございます。 補足がNo.1回答者様と同じ 内容ですが、ロフテッド軌道ではなく通常発射の遠距離飛翔のばあい、 やはりGPS衛星が無いと正確なロケット軌道の把握は困難なのでしょう。 しかし北朝鮮が、米国のグアムに向けて威嚇発射する場合、軌道追跡方法 が無いのなら、グアム周辺までの距離を飛ぶ着弾点の調整は、初期発射時 の調整だけになるのでしょうか。 軌道全体の把握が無いと、威嚇有効距離 や目標周辺への着弾点の微調整が、かなり国難なように思えますが。