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断端陽性とは
82才の男性です。先日「大腸の内視鏡検査」を受けました。横行結腸にポリープがあり切除し、医師からもらった病理組織検査の報告書では「腫瘍性ですが、良性の病変です」と書かれてました。「断端陽性の可能性があります」とも書かれてました。そのとき医師に質問すればよかったのですが、帰ってから気がつきました。医師も「良性」です。とだけ言われ後は「2年後に検査しましょう」といわれました。ネットで調べたら「乳ガン」ではよく言われてるようですが、男性の私にもできるのですか。
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内視鏡でとる場合、基本腫瘍だけとるのではなく余裕をもって周囲の健常部ごと腫瘍をとります。(進行癌はかなり離してとります。)大腸は6層構造でその一番内側(内腔側)の粘膜にポリープが出来るので粘膜だけを引っ張り上げて切除します。目玉焼きを想像してください。黄身だけを皮を破かないでとることは難しく回りの白身ごととくり抜くのが確実。しかし白身側に黄身がついていることがあります。これが断端陽性です。 とったポリープは隅々まで調べられます。1)ポリープの種類2)がん細胞があるかどうか3)切除断端に腫瘍細胞がないか 大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性のものに分けられます。腫瘍性は癌と腺腫、 非腫瘍性は炎症性と過形成があります。勿論ガンになりやすいのは腫瘍性なのですが見た目で80%分かりますが20%は顕微鏡で細胞を見なくてはどれかわかりません。あなたのポリープは腺腫(良性)という腫瘍性ではあるが、がん細胞は見つからなかった。全て取り切れなかった。(形や大きさ、構造で安全性のために全てを取り切れない事は良くあります。無理してとって大腸に穴が開くと緊急手術) 断端に腺腫の細胞が認められたので、いずれまた同じ場所に腺腫が出来る可能性がある。腺腫の危険度(ガンになりやすさ)に応じて、1年後、2年後に再検すると言うことです。断端陽性は乳がんに限らず全ての腫瘍に使われる言葉です。今乳がんがクローズアップされているためネットでよく見かけるだけです。ガンは元々の正常な細胞が突然変異することで起こります。乳がんは男性にもありますし、乳腺組織が乳房以外に存在して(迷入乳腺)そこから乳がんが出来る事もありますが、せいぜい腋の下ぐらいで大腸など他の内臓に乳がんが出来る事は全くありません。 ちなみに、もし腺腫ポリープが限りなくガンになりやすいタイプなら3ヶ月後再検です。もしがん細胞断端陽性なら1~2ヶ月以内に手術となります。
お礼
詳しく教えていただいてありがとうございました。よくわかりました。昨年は、4月に検査しました。そのときもポリープがあり切除しましたがその時は「良性です」と言われ、書面はありませんでした。いつか機会があったら昨年の結果をもっと詳しく聞いてみたいと思います。それにしても詳細にお教えいただきありがとうございました