そんな無料サポートやってたら儲からないじゃないですか。
30年見てきてればわかると思います。
Windows3.0発売以前からということになりますから
Windowsに対応したFM-TOWNSやPC-9821の滅亡も
Windows95ブーム後の泡沫メーカーの撤退後も
dec,COMPAQが消滅し
日立,SHARPが撤退し
IBM,SONYがパソコン事業を手放し
NECのパソコン事業も「すでにほとんどLenovo」とそしられる有り様
パソコン業界は儲からないんですよ。
自動車みたいに、100万円以上するようなものならともかく
せいぜい10万20万円程度のパソコンを
2,3年、時には10年使い続ける人ばかりでは
儲かっていく理屈がありません。
特にWindowsパソコンを販売しているところは、総じて
MicrosoftとのOEM契約によって
Windowsが巻き起こす、スリルあふれる物語のサポートを強いられています。
そりゃMicrosoftが儲かっても、パソコンメーカーは儲からないわけですが…
Microsoftも、サポート費用を、どうやって削減するか?
それを重視して展開してきています。
そういうわけで、一般的なWindowsユーザーは、たいていOEM版ユーザーで
Microsoftからの直接のサポートを受ける権利自体持っていません。
といっても、今リテール版のWindows7 Ultimateの付属冊子を見たら
リテール版でも最初のアクティベーションから90日間しか
無償サポートは提供されていないくらいで、導入初期のトラブル対応がメイン
Windows Updateは、特別な位置づけだから
共通の窓口が用意されているものの
常時、オペレーターが電話応対する窓口は
有料窓口しか無いのが、わりと当たり前のことなんですよ。
それでも、膨大な顧客から、少しずつ金を集めたMicrosoftは
非常に大きな資金を持っている企業ですし
Windows8で失敗していた2013年でさえ、トップ5の役員報酬総額は
前年比減少ながら3600万ドル、一人あたり720万ドルというくらいです。
Microsoftのそういうやり方が気に入らないなら、さっさと使うのやめればいいんですよ。
実際、私はWindowsもMacも一度も常用環境にしたことがありません。
リテール版Windows7を持っていても、実験用にジャンク(中古)入手しただけで
たぶん、無料サポートの権利はついてきていませんし
アクティベーションすらやったことがありません。
まぁ、不便はありながら、Windows95より堅牢なOS/2は役に立ちましたし
今はLinux系OSでも、OS/2の頃よりも、より多くのことができるようになっています。
というか、Netscape CommunicatorのOS/2版を使っていた頃に比べれば
ChromeやFirefoxで使う今のインターネットは
Linuxであることのデメリットが、ほとんど無くなっていますし
IE依存サイトも、探さなければ出会うことがありません。
もちろん、Linux系OSやOS/2の経験を経て
Windowsユーザーになった人だって大勢いるわけですが
それはつまり、その人にとっては
「Windowsが選択できる一番良い環境だから」です。
実際Windowsユーザーが一番多いことによって
損をしているのは、Windowsユーザーでは無くて
もっとシェアの少ないOSのユーザー達だったりします。
ですから、理屈としてはWindows以外のOSのほうが
最良にならない人のほうが多いはずです。それでも…
MacやArcaOSとかであれば、Windowsより安上がりとも言えませんが
パソコンの問題のほとんどは金で解決するか
自分自身の、知識や能力を高めて解決するかのどちらかしかありません。
無料サービスや無料サポートだけをあてにして
それで解決できないのは、わりとあたりまえのことでしかありません。
別のOSに逃げ出すことは、時として有効な選択肢ですが
マイナーなOSであれば、金を出して解決する選択肢自体が無い場合もあります。
OS/2対応のドライバーのあるサウンドカードが
新しく発売されるようなことはありえない時代に
特定ロットの中古サウンドカードを探しまわったりしたこともありますし
今も、いざという時のためにそのサウンドカードは保存してあります。
多少金を払えば、サポートが受けられるなら
それは本来、非常に良い条件のはずです。
それでも、金を出したくなくて、自分の知識や能力が及ばないなら
あとは、我慢するしかありません。
Windowsに我慢できないで逃げ出して
Linux系OSとか使う人もいますし
逆に、そこから我慢できずにWindowsに戻る人もいます。
でも、そんなところで右往左往するくらいなら
サポート窓口に、金を払えば済むこともたくさんあります。
どうしてもその費用が、高価過ぎて納得いかないというなら
それは、Windows3.0からの30年近く、Windowsを盛り立てて
Windowsに支配的地位を与えてきた誰かのせいだと思います。
ちなみに、Linux系OSでもっとも有力なものの一つであるUbuntuには
企業向けに有償サポートを提供する企業がありますが、たとえばアシスト社が
Ubuntuのデスクトップに(物理一台あたり)年間13600円という
サポート料金を提示しています。
これは個人では、ぜんぜん安く無いはずですし
企業としても、Windowsから乗り換える際の見積もりとして
決して安上がりとは言えないものになると思います。
ですから、Linux系OSの企業導入は限定的にとどまっていますし
個人ユーザーは、自分の知識と能力の範囲で対処しています。
とはいえ、Windows3.0系に比べれば、はるかに簡単なものですが…
金払えば、問題を解決できるなら
それこそWindowsユーザーの特権なんじゃないかと思います。
高く感じたとしても、それはWindowsユーザー数の多さからくる
コストダウンを、充分に受けたリーズナブルな金額のはずです。
Windows愛好者にとっては…