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地方を観光した時の空虚感
- 地方の観光地に訪れても地元の人の往来を見かけず、生活の匂いが感じられず、空虚な感じになってしまいます。
- 観光地の整備は進んでいるが、ますます空虚感を感じます。
- 地方の繁華街の寂れ具合が地方の産業の衰退や大店法の改正などの要因で起きているのか、また地元の人たちはどこに流れているのか気になります。
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質問者が選んだベストアンサー
質問者様の仰ることは一言でいうと「空洞化現象」として平成初めから大きな問題とされています。俗には「シャッター通り化」と言われています。 要は観光地に限らず、全国のほとんどの地方都市で中心街に人がいないという現象が見られるのです。 その要因は、質問者様の挙げられた原因がほとんどです。衰退がひどいところほど複数の要因が互いに深刻に影響しているのです。 質問者様の言葉に補足すると以下のような感じになります。 ・地方の人口減少率が高まっている 人口が減るのと同時に高齢化率も高まっており、そちらも問題を大きくしています。即ち、人口が減ることにより市外商業地に来る客が少なくなる。また、高齢化により出かける頻度も減ってくる。一方商売人側の方でも、高齢化により跡継ぎもなく廃業する店が増えるという現象も加速されます。もちろん、商売する気力があっても実際に商売が成り立たなくなって廃業する事例も増えます。これらは、後述の他の要因によりさらに加速されます。 ・地方の産業の衰退 卵が先か鶏が先化の話にはなりますが、産業が衰退していない都市では人口特に若年者人口の減少率が低くなりますので、衰退が人口減を加速し、さらに人口が減るという悪循環は確かにあります。 ・大店法の改正 これだけでは、地方の商店街の衰退の原因を説明できませんが、最後のとどめを刺したと感じられる地域は多いです。 そもそも大都会でも大店法の規制緩和により超巨大SCは続出しており、それにより商店街はおろか小規模スーパー店舗ですら閉店が続いていますが、地方に比べると少ないです。何が違うかというと次に説明します。 ・過度なマイカー依存社会 この話の大きな原因の1つです。もちろん、マイカーを使うことすべてに問題があったわけではありませんが、以下のような流れで地方中心街に大きな影響が出ているのは確かです。 マイカー利用者の増加→公共交通機関の利用者減少→駅前などを歩く人の減少→駅前商業地の衰退→さらに魅力がなくなり公共交通を使う人すら駅前商業地を使わなくなる→さらに交通機関利用者の減少→交通機関の大幅減便・廃止等→駅前商業地のさらなる衰退 公共交通に影響を及ぼすほどでない場合でも以下のような流れで衰退がはじまります。 マイカー利用者の増加→駅前など旧市街地で渋滞や駐車場不足が発生→車で旧市街地へ来る人が減少→旧市街地の衰退と郊外SCやロードサイドショップの成長→車通行量が減ったり駐車場に余裕が生じても旧市街地はもはや行きたい場所ではなくなっている こういった街では質問者様お考えの通り郊外のロードサイドショップや巨大SCに行くことになりますが、こういった街ではその店のみが潤い、その周辺は面として栄えなくなります。その結果目と鼻の先に大盛況のSC等があっても、それ以外の都市機能は衰退するという現象も見られます。 またネットの普及により実店舗で買い物をしない人が増えたり、携帯スマホ依存によりそれ以外にお金を使わないという層が増えたりすることもあり、これらはSCなどすら衰退させてしまいます。 そうするとSC同士がさらに競争し、より使いにくいSCほど利用が減り、その年はさらに衰退するという感じにもなります。 復権にはとにかく都心での公共交通利用者を増やすことで、諸外国では都心部へのマイカー乗り入れ禁止、使いやすいバス・路面電車など都市内交通機関の再整備、行ってみたくなるような街にするための再開発などが試みられ、実際成功している所もありますが、日本では徹底した政策ができないためか、成功とまでいえない所が多いです。 http://www.jterc.or.jp/kenkyusyo/product/tpsr/bn/pdf/no20-01.pdf 地方都市における都心部空洞化と都市特性に関する研究
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- KoalaGold
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寂しいですね。海外に住んでたまにしか帰国しないので、ものすごく急激に始まった感じがします。 人口減少と高齢化、少子化と未婚層の増加、経済規模の縮小、全てがバブル後に襲ってきましたね。 生き残るために地方に産業を、と思いますがリモートで可能な業種が増え、若者の移住ができるならば地方は安くて自然が近くて住みやすいはずです。 役人だけで昔の形の都市のあり方だけを考えていてもらちがあきません。日本再生地方再生は若い人や学生たちの手を借りて作り直していければいいと思います。 農業がハイテク化していくように、広い土地でしかし確実に生産性の上がる方法を大学で研究していくのが先かもしれません。個人では無理です。団体が主体になって生み出せるような補助を政府が後押し、です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 土地、資源、生産性、という視点で地方を捉えると、ビジネスチャンスが結構掘り出せるのかもしれませんね。 若い人や識者、各方面の色々な視点を柔軟に捉えると、これまで思いつかなかった発想が生まれて、地方にも明るい兆しが見えてくるかもしれませんね。
- ithi
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hata-wabisabi さん、おはようございます。 一番の理由は少子高齢化ですね。主な理由はね。大体5年以内のガイドブック必様です。後、新しいスポットが出来いるので、それが私の常識です。公共機関です。バス停が1キロずれているのも当たり前、駅が廃止や鉄道が廃線になると、その周りにタクシー・バスは来てくれない。その分その地方の中心となる繁華街はきれいに整備されています。デパートもあるような状態です。でも、それほど儲かってはいないみたい。新幹線が走ると、各駅停車の在来線が少なくなるという現象も拍車をかけてきましたね。
お礼
ithiさん、ご回答ありがとうございます。 本屋で各出版社のガイドブックを立ち読みしても、グルメのメニューの写真や、小洒落たアクセサリーの写真が並んで、昔と比べてどうも読みたいという気持ちにはなれないところもありますが、新しいスポットに着いていくてめには新しい情報を読む価値はありますね。 地方でも例えば政令指定都市レベルの中核の都市は栄えていますね。 中核都市とその他の地方都市との格差があまりにも大きくなっているような気がします。 在来線で知らなかった街を訪ねる楽しみも、今では何とも言えない虚しさになってしまい、もどかしい気もあります。(バスがほぼ貸し切りで乗れるという何とも言えない感覚もあります)
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 地方の駅前、旧市街地を訪ねるとその衰退ぶりは物凄い深刻な気がします。 私が幼少の頃住んでいた地方都市も漁業、製紙、炭鉱、どの産業も衰退し、 街の衰退、人の往来の減少振りには驚かされます。 足がほとんどマイカーになっている地方の現状、これがかなり大きな要因ですね。 郊外の巨大SCは勿論1店舗ですが、時代を悪い方に先読みして、もし仮にこの1店舗が採算が取れずに閉店してしまうと、その影響は周辺の町全体に及び、郊外もゴーストタウン化しそうで、怖い気もします。 首都圏郊外は今やどうも巨大SCや大手ネット通販の大きいもの勝ち、一人勝ち的になっている感じがするのですが…(「国破れて山河在り」ではなく、「山河破れて巨大SC在り」といった感があるような…) 90年代末の規制緩和の波、大店法改正が特にその一つですが、 わが国では今でも「『規制緩和はナンセンス』と言うこと自体ナンセンス!話にならない!」という風潮がまだまだ世の「常識」なので、世情が変わるまでは打開策は難しそうですね。 マイカー乗り入れ禁止という制度を喫緊に検討すべきところまで地方の空洞化は深刻になりすぎている気もしますが。