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不適切な溶接方法
ある国家試験に出た溶接方法についてお伺い致します。消防設備に使用する鋼管の溶接方法として、不適切なのを選択する問題で、「ろう付法」「ガス圧接法」「ガス溶接法」「アーク溶接法」では、どれが不適切なのでしょうか。ある協会に聞くと、鋼管の溶接に、ろう付法は使わないと言われました。しかし、テキストには、不適切な方法として、ガス圧接法が書いてありましたので、少々混乱しております。よろしくお願いいたします。
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ガス圧接方法 まず鉄筋を冷間直角切断機で切断します。次に鉄筋に圧接器を取り付け、二本の鉄筋の中心がずれないように締め付けます。加圧器を作動させ、鉄筋に圧力をかけガスバーナーで加熱していきます。 初期の加熱は酸素よりアセチレンガスの量を多くした炎、アセチレン過剰炎を使用し、接合面が酸化するのを防ぎます。接合面の隙間が完全に閉じた後、酸素とアセチレンガスの量が等しい炎、中性炎にして加熱します。このときの温度は1200℃から1300℃に達していますが鉄筋は溶けません。圧力は30MPa(メガパスカル)以上とします。そして加圧の進行とともに中性炎による接合部周辺の幅焼きに移り、接合部をなだらかなふくらみの形状にします。そして所定のふくらみができたところで、加熱をやめ圧力を下げます。接合部のふくらみは外形が鉄筋の直径の1.4倍以上。長さで1.1倍以上のなだらかな形状が標準です。接合部の外観形状をたしかめてから、圧接器を取り外します。 つまり、鋼管ではなく、鉄筋の溶接法です。 >「ろう付法」 確かに、銅管(冷媒管、給湯管)では、一般的ですけどね。 雰囲気ろう付の特長 ステンレス鋼の無酸化ろう付ができます。 フラックスが不要です。 浸炭、脱炭、窒化の心配がありません。 全体加熱のため熱ひずみが少ない接合ができます。 一度に複数箇所のろう付ができます。 材質や条件によってろう付と同時に熱処理ができます。 温度管理が容易で品質が安定します。 自動化多量生産ができます。 チタンやセラミックスの接合ができます。 消防設備の現場施工ではなく工場で生産するパーツの大量生産に使用されているでしょう。
お礼
ガス圧接方法は、やはり、配管には不適切だったんですね。また、ろう付法は、銅管の溶接に一般的に使われていたんですね。そうでしたか。協会の方は、おそらく、何か勘違いをされたかもしれませんね。ありがとうございました。大変、参考になりました。