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車の塗装について
車のカラーで「シルバーメタリック」のように○○メタリックと付くものがありますが、塗料の原料に銀などの金属を混ぜているんですか?
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銀ではなくて「マイカ」という雲母片やアルミの粉を混ぜています。 この粉は鱗片状、つまり粒ではなくて小さな板状の物で、塗料が乾くと平らに重なって行きます。塗料の種類や粉の大きさや形によって違った反射具合になります。ラインナップの中の銀色の塗料とは違う粉である場合が多いです。銀色の場合は表面に平らに粉が並んでくれた方が銀色に見えるのですが(リーフィング)、メタリックカラーの場合は少し中の方に沈んで色の塗膜越しに反射してくれた方が具合がいいのです。 「メタリックベース」といって、ソリッドカラーに混ぜてメタリックカラーを作るための物を用意している場合もあります。アルミ紛を使ったメタリックの場合はたいていはソリッドカラーにクリアーとメタリックベースを混ぜます。 メタリックカラーをムラなく塗るにはドライスプレー気味に重ねて行った方がよく、そうするとどうしてもざらざらした感じになりますから、その上にクリアーを塗るのがセオリーです。 ソリッドカラーにクリアーの上塗りは必須ではないですが、メタリックの場合は必須、それを前提にメタリックの面を仕上げておくと考えてもいいと思います。 粉の並び方で色が違ってくるので慣れた人はそのあたりも見て塗ります。(クリアーの混ぜる量、シンナーの量、スプレーのしかたなどで違ってくる) http://www.paint-works.net/ure/point/point03.htm 刷毛塗りするとどうしてもムラになりやすいので、スプレーする場合が多いですね。刷毛塗り用の銀色もありますけれど。 金色の場合金色の粉ではなくて銀色の粉に黄色系のクリアーを混ぜている場合が多いです。 他にはマイカの表面に二酸化チタンなどのメッキをすることでも色々の色が作れます。(干渉色顔料)。同じ原理の顔料はアルミにもある。 http://www.gaianotes.com/kiraradoh/pearl_basic.html http://www.teikokuink.com/techreport/report/113_tech.html マイカは透けやすいので下に塗る色も考えないとなりません。 マジョーラも似たような原理(干渉色)を使っていると思いますが研究不足のため私はよく把握していません。 日本の塗料メーカーもマジョーラカラーの塗料を作っていますが、外国の製造元から顔料を買って作っています。たぶん特許の関係。