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駆逐艦の種類に詳しい方、大雑把に教えて下さい。
弾道ミサイル防衛駆逐艦、 統合航空ミサイル防衛駆逐艦、 ミサイル駆逐艦 という種類の名前が並んでいるのをふと見たのですが、 其々名前が付くほどの役割の違いがハッキリあるのでしょうか?
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元々駆逐艦のことを英語ではDestroyerといいまして、海軍では艦種をアルファベット2文字で表現する習慣がありますのでDDと表記しています。戦艦はバトルシップだからBSだろ、なんでBBなんだとか聞かないでください。昔からそう決まっていますから・笑。 んで、海軍艦艇は誘導ミサイルの発明により第二次世界大戦後に急速に小型化しました。大砲による射程は戦艦でも30キロくらいで、しかも命中率はほんの数%です。誘導ミサイルは射程がモノによっては何百キロもあり、おまけに理屈上は百発百中のはずなので、大型艦艇の大砲にほとんど意味がなくなったのです。 それで、第二次世界大戦後の海軍艦艇は駆逐艦がメインになったのですが、駆逐艦ていうのは大型艦でもだいたい2000トンくらいの大きさですから、どうしても上物に乗せられるものが限られます。それで、予め任務を決めたフネを作るわけです。こいつは対空能力重視、こいつは対潜能力重視といった感じです。 第二次世界大戦まではDDという大雑把な分け方でも問題なかったのですが他の艦種(戦艦とか巡洋艦とか)が減ったのでDDだけでは分かりづらくなりました。そこで、対潜能力を重視したフネをDDKとか、対空能力を重視したフネをDDAとか、ヘリコプターを搭載するフネをDDHなんていうふうに呼ぶようになったのです。 で、そういう英字による艦種表記を比較的直訳すると「統合防空ミサイル防衛駆逐艦」という書き方になるのです。本来ならば「統合防空誘導式噴進弾搭載型防衛一等駆逐艦」としなければならないかもしれませんが。
お礼
時代による海軍の事情の変化から駆逐艦が多目的化されて 直訳したらこうなった という所なんですね。 解かりやすく教えて下さってありがとうございます。 そして本気で和訳するとかなり大変な事になりかねないんですね。