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オペのモニタリング
医療関係者の方にお伺いします。 昨今の医療系のTVドラマで、手術の様子がリアルタイムで院内各所に配信され、それを関係者が見つめているシーンがよく出てきます。 それについて質問です。 (1) ああいったオペのモニタリングは実際に行われているのでしょうか。 (2) 実際に行われているのであれば、それはいつ頃から普及したのでしょう。 また、何を目的として行われているのでしょうか。 素人目線の疑問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
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>オペのモニタリング 20年前から30年前には手術の様子の記録、同時に外部モニターで見学する人が見れるようにする設備を用意することが多くなっていました。多くは、無影灯と呼ばれる照明に取り付けた、術創の内部に焦点を合わせる撮影が多く、複数の同時撮影では角度を変えて複数のカメラを使ったり、その撮影したものを記録として残したり、術後の検討に使ったりしたものです。 また、部分的にプロジェクターで講義のときに使ったり、学会発表で用いたりする、市販の勉強用の資料として有償で配布することもVHSやベーターのビデオテープなどでしたものです。その後はDVDとかで販売したりすることになったり、ブルーレイなどへと記録媒体が変化しています。 私の20年前などに行なった講習会でも、実技の指導では、撮影画面を複数のテレビなどに実況したものをVHSにダビングして配ったりした、交代で手術の様子を見学した人も待ち時間にはテレビ画面を見ていた、実際と記録した画面の違いを体験することで、自分で手術するときの参考にするなどの資料、イメージトレーニングには有効だったみたいです。 もっと古い時代には8ミリとか16ミリフィルムで撮影した、それを現像し、ダビングし、授業などでも使ったものですし、実習前に貸し出しして予習に使ったりと、オンタイムでのリアルタイム中継などはVHSやベーター方式のビデオカメラの市販以降だと思います。 画質ですが、焦点が合っていないと当然見えない、手などで隠れても見えにくいものですので、大画面で遠くから見るよりは、小型タブレットなどで見た方が疲れないこともありますし、記録したものを再生するのにも速度を変えたりコマ送りしたりすることで指先などの細かい動きが再現できて便利なものです。 私が学生時代には、助手が一番手術を近くで見学できて勉強になった、私学などの大人数の実習などでは、見えにくい、実際に様子が分かりにくい人も多かったと聞いています。今は撮影したものを見れば近くで見るのと同じような感覚でわかりますし、あとから見直すのも勉強になる、ちゃんと見ること、反省したり、検討するのには便利になったと思います。 記録も保存するのが大変、費用も場所も維持管理も大変ですので、HDDなどに一定の期間だけ保存し、必要なものだけブルーレイに焼いたりすることが多いのではと思います。 ドラマなどの様子とはかなり違うのですが、見た瞬間に血管走行が違うとか、かなり修正されているとか、明らかに違う動物のものだとわかるものですので、ある意味笑えることが多いです。もっとも、リアルなものですと、放送できないかも知れない、却って、偽物に見えることもあるものですし、いかに本物みたいに視聴者が感じるのか、それを狙っているのかも知れません。 長文になりましたが、別に今の時代、ネット配信で手術をリアルタイムで遠隔放送するのも技術的に簡単、テレビ会議とかよりも手軽に利用できるようになっている時代です。 もっとも、暗号化、ログインしないと閲覧できないようにはしているので、特殊な場合でも外部で一般の人が閲覧できないようにはしているもの、音声を別回線で確保したり、かなりの工夫をしている施設が多いとは思います。
お礼
私の質問の仕方があまりよくなかったかもしれません。 疑問の発端は「医学の向上目的なら録画(後から見る)で事足りるはずだよなあ… 生中継にする必要はないよなあ」というものでした。 別の言い方をしますと「医学の向上以外の意味があるから、設備投資してまで生中継するのだろう、じゃあその意味とはなんだろう」という感じです。 ドラマはもちろんドラマの世界であるわけですが、私が観ていて思ったのは「管理体制がどうあれ、録画では事後編集の可能性を完全消去できない。編集不可能な生中継で衆目に晒す意図だろうか」というもの… つまり手術とスタッフの監視目的ではないだろうかというものです。 それで「流石に馬鹿げた考えかなあ、実際はどうなんだろう」と疑問が膨らんだのです。 >20年前から30年前には手術の様子の記録、同時に外部モニターで見学する人が見れるようにする設備を用意することが多くなっていました 30年前には既に手術の生中継は珍しくなかった、ということですよね。 これはちょっと驚きましたし、勉強になりました。 回答ありがとうございました。