- ベストアンサー
50年くらい前の台風と最近の台風
第二室戸台風を大阪でもろに体験しました。 昭和36年(1961年)9月16日でした。 あのころの台風は九州に上陸して日本海に抜ける、または四国に上陸して大阪などを通って日本海に抜けるものでした。たまに偏西風で日本海から再度東北地方や津軽海峡を通る台風もありました。 最近の台風は偏西風をもろに受け九州から右折して日本列島を横断します。 50年前とは台風の進路が変わったんでしょうか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
南極の氷を取り出すと、積み上がった氷の様子から地球の環境の変化というのがわかるのだそうです。その研究によると、地球の気候はここ1000年くらいはむしろ平穏といってもいいほどで、それ以前は結構短期でも気温の上がり下がりが激しかったことが分かったそうです。 世界で天気予報が初めて行われたのが、クリミア戦争でした。嵐でフランス軍の軍艦が沈没したのです。日本では幕末の頃になります。日本で本格的な天気予報が始められたのが、日露戦争です。あの有名な「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」は当日の天気予報の一文だったのです。 本格的な天気データが集められるようになったのは、世界でも第二次大戦後になってからです。つまり天気に関するデータというのはせいぜいがここ半世紀、あるいは200年くらい前までなのです。ですから、「どっちが異常だったのか。あるいはそもそも正常はどういうものなのか」ということに関してはまだ判断できるほどのデータ量を人類は持ち合わせていないのです。 ところで天気に関してはこんな面白い話がありまして、日本人は世界に観たる筆まめな民族なのですが、昔からいろんな人がマメに日記を残していたのです。その記録を見ると当時の気象などがわかるそうなのですよ。人によっては「西風が強かった」なんて記録をつけた人もいましたのでね。 これによって、あの元寇のときの神風と呼ばれた台風の進路も大まかにわかるのだそうです。北九州に神風が吹いた次の日に京都の天気が荒れていた日記の記録が残っているそうですよ。 偏西風はときどき突然蛇行するときがあることが知られていますが、その原因はまったくわかっていないそうです。「中国で蝶が飛ぶと、その影響が積み重なってアメリカで竜巻が発生する」という話をバタフライ効果といいますが(日本でいうと風が吹けば桶屋が儲かるですね)、気象の世界はそのような複雑な要因が絡み合うのでまだまだ未知の世界が多いということですね。そもそもからいえば、「なにをきっかけにして風は吹くのか」ということさえわかっていないのですし、熱力学の法則からいうと台風がどうして発生するのかどうしても説明ができないそうですよ。
その他の回答 (3)
- nekosuke16
- ベストアンサー率24% (903/3668)
台風の進路が変わったというよりも、気候そのものが50年前とは、全く違うという印象がありますね。 室戸台風以降も台風の進路形態は、それほど変化が見られなかったと思いますが、ここ数年は、東北、北海道に至る経過で熱帯低気圧に変化し次第に衰える状況から、北上するほどに威力を増す爆弾低気圧に変化するという新たな形態が常態化しています。 そして、先日は台風が北海道で大きな被害をもたらすという、過去に例を見ない状況が起きています。 また、台風の直撃を受けた地域では、これまでに経験したことのない水位を経験し、対応に苦心しなければならない事態に襲われる状況でした。 天気予報などでは、数十年に一度などと、曖昧な表現がをしますが、温暖化により、明らかに気候そのものが変化したのだと思いますよ。 つまり、今後の台風は、数十年に一度ではなく、常に最悪の状況を想定しなければならない、そんな風に思えますがね。 地球の温暖化を可能性の域に留めておく世界の姿勢が、全く理解出来ないですね。
お礼
>先日は台風が北海道で大きな被害をもたらすという、過去に例を見ない状況が起きています。 そうですね。昔は北海道は台風に関係のない地域でした。昭和30年頃でしたかね、青函連絡船が直撃を受けたことを記憶しています。あれが唯一の被害だったような気がしています。 ご回答ありがとうございました。
- maiko0333
- ベストアンサー率19% (839/4401)
以前は台風のある地域だけが台風の影響を受けていましたが、 台風は沖縄にあるのに北海道で被害が出るといった、スケールの大きなものになりました。 温暖化で台風の巨大化が叫ばれていましたがそうなりましたね。
お礼
不思議な現象ですね。 気象は奥が深いですね。 ご回答ありがとうございました。
- oteramairisuki
- ベストアンサー率34% (511/1475)
台風といえば昭和の時代なら「二百十日」「二百二十日」などという言葉がありましたね。もうほとんど死語かもしれません。 また、足摺岬、室戸岬、潮岬、などという地名も台風の進路で覚えたような気もします。 今年の台風は特にルートが変わってますね。北海道直撃なども記憶にはないですし、それこそ多くの死者行方不明者を出した台風10号などは初めて東北の太平洋側へ上陸した台風となりました。 また今年もすでにありましたが房総半島を直撃するような台風も平成になってから増えたような気がします。 ルートが変わるというのは偏西風の風向きややはり昭和の時代とは海水温が変化しているのでしょうね。
お礼
>昭和の時代とは海水温が変化しているのでしょうね。 そう言えば地球温暖化が原因なのかもしれませんね。 ご回答ありがとうございました。
お礼
>気象の世界はそのような複雑な要因が絡み合うのでまだまだ未知の世界が多いということですね。 なるほどよくわかりました。 ご回答ありがとうございました。