- ベストアンサー
日本はアメリカの属国ですか?
イラク戦争に関する論議で、アメリカにどこまでもついてゆこうとする日本政府の姿勢が見えます。 戦争の大義、自衛隊のあり方うんぬんよりも、「まず親アメリカ政策ありき」という印象です。 その根本には、「アメリカに逆らうことはできない」という「不安・恐れ」が強くあるように思います。 その原因として、次のようなものがあるようです。 1.アメリカが日本に経済制裁(車・家電輸入禁止)をしたら、日本経済は未曾有の大不況となる。 2.安保条約を破棄されると、軍事費を増やさなければならず、国家財政を圧迫する。 3.もし核攻撃をされた場合、守る手段がないため、核軍備化しなければならなくなる。 これらの不安は、どれくらいリアリティがあるものでしょうか? 日本と同様、韓国も属国に近いといわれています。 日本、韓国、中国、ロシア、東南アジアなどでEUのような政治・経済同盟圏をつくるなどして、「脱アメリカ」をめざすことは不可能でしょうか? 外交でアメリカに反対したら、本当にひどい目にあいますか?
- みんなの回答 (11)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
いくつか、思うことを追加します。 >友人であるアメリカが戦争にいきり立っているときに >こそ、真の平和をめざして行動すべきではなかったで >しょうか。 >真の友人ならば、戦争をいさめることが出来たはずです。 今の現実を、率直に述べます。 日本にはアメリカの政策を根本から変更するほどの影響力 はありません。 外交で説得しようが、経済制裁を行おうが、アメリカが決定 した政策をひっくり返すほどの力はないのです。 よって、説得してアメリカの意図を変えるというのは、 ただの理想論でしかなく、今回のイラク戦争におけるフランス のように、制裁対象国となる危険性すらあります。 理想を貫くことが不可能であれば、国益に合致する方向で 政策を進めることは、国民の生命と財産に責任をもとうと する政治家であれば、当然取るべき行動です。 >損得勘定だけで動いていると、国としての信用を失って >しまいます。 現実の国際政治では、力のある国が信用されます。 理想のある国が信用されるのではありません。 >日米安保条約は、一緒になって戦争を遂行しましょうと >いう内容ではありません。 >有事のときには、協力しましょうということです。 >ですからアメリカの一方的な戦争に賛同しなかったから >といって、破棄される性質のものではありません。 これはそのとおりだと思います。 一時的にアメリカの政策に反対しても、ただちに日米安保 破棄までは、対立は進展しないでしょう。 しかし北朝鮮問題など日本が抱える重要な外交問題で、日本 はアメリカの支持と支援を受けにくくなります。 小泉首相もはっきりと明言していませんが、六カ国協議など 北朝鮮との交渉で、日本がアメリカのバックアップを受けて いることは事実であり、暗黙のうちにギブアンドテークの 関係が成立しています。 その他、No.9の方の回答にあるような様々な恩恵を得ている ことは事実かと思います。 >イラク戦争に反対した国からみると、日本はどう映った >でしょうか。 >それが外交上のマイナスにならないとは限りません。 イラク戦争に反対した国は、フランス・ドイツ・ロシア・ 中国ですが、中国をのぞけばそれほど対日関係は悪化して いません。 上記の国々も自国の国益上の理由からイラク戦争に反対した のであり、国益上の理由でアメリカに賛同した日本の立場 をわかっていないわけがないのです。 何十年も先のことはわかりませんが、数年先のことだけ見れば 各国の国益と正面から衝突することがなければ、今後も日本 との関係は悪くはならないと思います。 >安全保障を考えるのならば、もっと隣国と仲良くするよ >う努力すべきです。 >そうすれば「番犬」はいらなくなります。 No.8の回答で述べていますが、こちらが隣人と仲良くしようと しても、隣人の方で(意図的に)こちらを嫌っているので あれば、その努力が実を結ぶには多年の年月が必要となるでしょう。 それまでの間、番犬やガードマンが必要なのは自明の内容 であり、それが嫌ならば、自分で武装して自らの安全を確保 する必要があります。
その他の回答 (10)
- yokayo
- ベストアンサー率10% (36/352)
日本は表向きは独立国家ですが 実際は米国の属国ですね。と思います。 今の日本、戦争を憲法で禁止しています。私が某国の国家元首だったら真っ先にこの無防備な経済大国を攻めちゃいます。 でもそうできないのは米国と言うバックアップがあるからですよね。 米国に反抗したら酷い目に遭わされる事はないでしょうが、「いじめ」には合うでしょう。 助けに来てくれないとか、情報をくれないとか。 脱アメリカを目指そうとするなら、自衛隊でなく軍を設立して、東南アジア情勢に一国で立ち向かっていけるだけの軍備と、輸入に頼らなくて良いだけの食料生産が出来ないと無理ですね。
- puruton
- ベストアンサー率20% (55/264)
質問の2.および3.についてのみ回答します。 1.夜道で歩いていると、一定の確率でおそわれる可能性があるのと同様に、世界の中でリッチな日本は、当然身の安全について考えなければいけません。で、その場合、(1)「自分のことは自分で守る」という考えと、(2)「一緒に守ってくれる人がいた方が安全」という二つの考えがあります。 2.日米合同による安全保障を考えた場合、自衛隊(30万人)+米軍(在日米軍3万人+核兵器1万発強)です。これを自衛隊だけで守ろうとすると、「じゃあ自衛隊33万人かあ」と考えてみてもいいのですが、それよりは、なんとなく、自衛隊30万+米軍3万の方が強そうですね。 コストもずっと日米合同の方が(少なくとも日本の負担分は)安いはずです。 3.米国では、現在全世界における米軍の再編成をやっています。よけいなところには軍を送らないという発想です。イラク戦争に反対したドイツに対して、米は、真っ先に米軍3万人の引き上げを決めました。その点、日本はおそらく削減されないだろうと期待しています。ちなみに、ドイツは米が守ってくれなくても、NATOの枠組みがあるのでまあ安心ですが、日本は米がいなかったら孤立です。 4.ブッシュであろうと、しょせんは国会議員です。国民の批判をあびて落ちたらただの人です。必死になっている彼に対して、小泉さんが「米を全面的に支持」といっていることは心理的に非常に助かっており、大きな借りになっているはずです。北朝鮮6者会合でも、非常に日本寄りです。それに、日本はイラクの戦闘自体には参加しておらず、ただ「支持する!」と言っているだけなので、自衛隊の復興支援以外はカネもかかっておらず、意外とコストパフォーマンスが高いのではと思っています。 5.なお、米はイランが大嫌いで経済制裁とかをやっていましたが、日本はそれには加わらず、平気でイランと関係を結んでおり、原油をばんばん確保しています。ちゃっかりしています。イラクについては、仏、ロシアは思いっきり利権があったので、既得権益維持のために戦争を反対しました。ドイツは選挙対策で戦争を反対しました。日本はイラクに利権はないし、支持してもデメリットはあまりなかったわけです。 だらだらと私見を書いてみました。損得論からすると、イラク支持はトータルで得な気がします。なお、年末の米選挙で政権交代が実現すると、米民主党政権は「あのイラク戦争は間違いだった」と主張するでしょう。そうすると、日本政府も「戦争支持」とは一言もいわず、さっさと自衛隊を撤退させるでしょう。ポリシーがないけど、損得はちゃんとみている気がします。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
No.6,7の返答へのコメントです。 >シーレーンですが、日本の海軍力は、中東のあるかない >かの海軍に比べれば十分大きいので、問題はないのでは >と思います。 ペルシャ湾は狭いので、陸からの攻撃にも注意しなくては いけません。 結局、軍艦で護衛するしかないのですが、現在の海上自衛隊 は遠征する能力がないので、遠征可能な艦隊を編成しなく てはいけませんね。 専守防衛の建前を守るかどうかは別にして、空母も含めた 遠征可能な艦隊を作ることが必要かと思われます。 >食料ですが、1,2年は混乱すると思いますが、すぐに >輸入先が見つかる気がします。予約栽培契約すればいい >ですね。 気がするだけでは、とても日本の将来は任せられません。(苦笑) 予約栽培なんて、少数の消費者のニーズを満たすならとも かく、一億二千万の日本国民に必要な穀物を二・三年でゼロ から用意できるような農業大国は、ごくわずかしか存在しません。 さらに、そういった小麦・大豆の余剰生産力をもつ国は 大半がアメリカの勢力圏内です。 先を見越して、南米などの国へ外交工作を進め、万が一の 食料危機事態の対策を、あらかじめ打っておく必要があり ますが、本格的な外交戦になれば日本はアメリカの敵では ないので、見通しは厳しいと言わざるをえません。 >安全保障ですが、やはり核がないとだめでしょうか? >「日本は世界第二の軍事力をもっている」というのは >軍事費だけのことであり、不十分なんでしょうか? お金だけで国が守れるなら、誰も苦労しません。(苦笑) 幸いなことに日本は島国ですから、大規模な陸軍は必要あ りませんが、シーレーン防衛のために遠征可能な本格的な 艦隊が必要ですし、核ミサイルの恫喝に対抗するため、 ミサイル防衛システムと反撃のための核ミサイルの配備が 必須です。 >ここは外交でがんばってもらうしかないですね。 これが一番期待できないんですよね、現状では。 >中国と敵対するのは間違っています。 この考えも間違っています。 日本は別に中国を敵視したいわけではないのですが、中国 が日本を敵視しているのです。 実のところ、少し前のトウ小平時代には、中国と日本の関係は 今ほど険悪ではありませんでした。 しかしトウ小平が死去し、江沢民の時代になると状況が変化 します。 江沢民はトウ小平のように、カリスマ的な人望や指導力を もっていませんでした。 それで、政権への求心力を高めるために、特定の外国を敵視 して、それをバネにして自分の政権への国民の求心力を高め ようとします。 そのターゲットとして選ばれたのが、日本でした。 中国では自国政府への批判はご法度ですが、外国への批判・ 非難は自由です。 日本は日中戦争で侵略してきたという理由があり、また十分な 軍事力をもっていないため、アメリカと敵対しなけらば日本 が反撃してくる恐れはないため、スケープゴートとして最適 な存在でした。 日本は経済的な理由もあり、基本は日中友好路線です。 しかし中国が政治的な理由であれこれと難癖をつけてくる ため、経済は熱いが政治は冷たい情勢が続いています。 これは中国側に原因があるのは上記のとおりですので、 日本からいくら擦り寄っても効果はありません。 ODAのカネを毟り取られるだけの結果しかもたらさない でしょう。 日本はアメリカ依存からの脱却は必要ですが、中国に擦り寄る 必要性はさらさらありません。 中国と政治・軍事・経済の各方面で対等に張り合えるだけ の実力が伴うことで、はじめて真の日中友好関係の構築が 可能となるでしょう。 それまでは中国に擦り寄ったところで、権謀術数に長けて いる中国のいい餌食にしかならないことは、目に見えています。 >日本に情報機関がないのはやはり憲法第九条のせいで >しょうか? >戦争を阻止するという意味で情報機関は必要だと思い >ますが。 日本に十分な情報機関がないために、イラクにせよ北朝鮮 にせよ、アメリカ経由での情報入手に依存していることは 事実かと思います。 情報機関があったからといって、他国の戦争を阻止できる わけもないのですが、日本独自の外交政策を実現するため には、やはりCIAクラスの情報機関は必要ですね。
お礼
ありがとうございます。 海上自衛隊は遠征力がありませんか。 イージス艦派遣などで張り切っていたので、てっきりあるものと思っていました。 食料問題も経済というより外交が重要になるのですね。 「日本の外交は北朝鮮以下」という声もあるくらいです。 中国が日本を敵視しているのはなんとなく感じていました。 首脳同士の行き来もあまりありませんし。 隣国なので仲良くやってもらいたいです。 とくに文化的な交流を太くしてもらいたいです。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
No.6の回答の続きです。 日本に戦略的発想がないという点については、No.4の方の 意見に賛成します。 理由としては、やはり安全保証問題をアメリカに依存して きたため、戦略的な発想ができる政治家が育たなかったこと でしょうか。 世界を視野において、日本という国の進む道を明確に国民 に提示することのできた首相は、中曽根元総理が最後だと 思います。 中曽根さんにしても、既定の日米安保路線に乗っかった格好 でしたが、東西冷戦時代の中で日本の位置付けを明確に国民 に説明し、実行したという点では評価できると思います。 じゃあ、どうしたら見識のある政治家が出てこないのか、 また育たないかについてですが、小泉構造改革に象徴され るように、未だ戦後の社会・経済システムの再整備ができ ていない状態では、どうしても国民の関心が内向きになり がちですから、政治家も小粒にならざるを得ないと思います。 特に民主党からは期待できないですね。 民主党で戦略レベルの発想ができる政治家は、私のみるところ 小沢一郎ただ一人です。 その点、自民党の方がまだ人材が揃っていると思いますが、 自民党は基本的に日米協調路線ですから、大きな変革はない だろうと思います。 ついでながら、日本に情報戦のできる機関がないことも問題 ですね。 事情を知っているのは一部の人だけだと思いますが、田中角栄 が失脚したのも、最近では橋本元総理大臣が退任に追い込まれた のも、裏で糸を引いていたのはアメリカです。 せめてモサドの半分くらいでいいですから、CIAに対抗 できる情報機関がないと、アメリカからの自立は困難でしょう。
お礼
ありがとうございます。 日本に戦略的発想がないのは、日本は経済立国でゆくという戦後の方針でつっぱしってきたからでしょう。 日本に情報機関がないのはやはり憲法第九条のせいでしょうか? 戦争を阻止するという意味で情報機関は必要だと思いますが。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
まず問題になるのは、シーレーン防衛の問題ですね。 日本がエネルギー事情を中東の石油に大きく依存しています が、このシーレーンの安全はアメリカの海軍力にほぼ任せ きりになっています。 仮に中東でイラク戦争に次ぐ第二の戦争が起き、日本が アメリカ離れして政治的に反対の立場をとった場合、アメリカ 軍が日本の石油を運ぶタンカーを守る努力をすることは、 まずありえません。 よって、有事の際に発生する経済的混乱を避けることはでき なくなるでしょう。 次に食料問題ですね。 日本は小麦・大豆などの食料を、アメリカやオーストラリア に大きく依存しています。 向こうも商売ですから、ただちに商売を止めることは考え にくいのですが、何らかの理由で政治的対立が発生した場合、 アメリカが小麦・大豆の輸出を制限し、それにオーストラリア も同調した場合、日本は非常に困る羽目になります。 その次は製品の輸出問題ですね。 自由主義経済の国では、品質・価格の双方でよい製品であれば、 少しくらい政治的対立が進展しても、商売はできます。 しかし、決定的な対立に陥れば、不買運動の一つや二つは 避けられません。 まあ、中国やフランス並みのずぶとい外交力があれば、 この問題はそんなに気にしなくてもよいかと思いますが。 最後に、一番大きな安全保障問題ですね。 今の自衛隊だけで日本を守るのは不十分であり、北朝鮮問題 についても、アメリカの軍事力の後ろ盾があってこそ、はじめて 対等な交渉が可能となります。 日米安保を破棄した場合、アメリカの核の傘に代わる何らか の手段で、北朝鮮・中国などの脅威に対抗する手段を打ち出す 必要があります。 しかし、この問題をクリアするには、憲法改正はほぼ必須 であり、それができない以上、いつまでもアメリカの軍事力 に日本の安全を委ねる事態が継続するでしょう。 よって、日米安保を破棄できるかどうかについては、日本が 自力で憲法改正を実現できるかどうかに、かかってくると 考えられます。
お礼
ありがとうございます。 シロウト考えです。 シーレーンですが、日本の海軍力は、中東のあるかないかの海軍に比べれば十分大きいので、問題はないのではと思います。 すなわち軍艦で護衛すればいいわけです。 食料ですが、1,2年は混乱すると思いますが、すぐに輸入先が見つかる気がします。予約栽培契約すればいいですね。 安全保障ですが、やはり核がないとだめでしょうか? 「日本は世界第二の軍事力をもっている」というのは軍事費だけのことであり、不十分なんでしょうか? ここは外交でがんばってもらうしかないですね。 中国と敵対するのは間違っています。 日米安保条約が破棄できて初めて「真の独立国」になれる気がします。
- yagora
- ベストアンサー率50% (1/2)
私もdekirukasiraさんの意見に同意です。 1の経済制裁はありえないでしょう。なぜならば、日本はアメリカの一等株主ですから。アメリカのドルを買いまくってアメリカの経済を支えているのはむしろ日本です。なので、本気で脱属国をするのなら、ドルを売却してしまうという理由を盾に安保の破棄はできるかもしれません。あと、2ですが十分軍事費によって国家財政は圧迫されています。『思いやり基金』なぞという項目で税金の大半がアメリカ軍のポケットに入っているのです。3についても日本はアメリカに次いで軍事費を自国に費やしているので守る手段はすでに五万と保有しています。ただ、憲法上そのことが公にだせないだけです。 小泉氏の訪朝の時に感じられたかと思いますが、日本は外交戦略について皆無です。なので中国、韓国とは対等には渡り合えないでしょう。ただ、経済マーケット的にいうと、これからは中国に付いたほうが有利なのは歴然です。近隣国なので輸出入経費は対アメリカよりもコストダウンになるし、市場の規模も世界一なので。アメリカは世界では孤立化している傾向にあると感じてます。なぜならEUがアメリカと対等になるために近隣諸国とさらに手を組み始めているからです。アメリカは孤立しても自国の産業を外に出していないから、いざ鎖国状態になっても大丈夫かと思います。基本的に利用価値があれば日本と同盟関係を続けるでしょうが、経済力がなくなった日本はボロ雑巾のように捨てられるでしょう。そうなった時に日本が自国の力で立っていられるのか?今のままではまず無理です。国内産業はアメリカの意向で衰退させられているので。(日本への輸出拡大の為)そうなる前に日本はアメリカを通さないネットワークを確立すべきかと思いますよ。どう転んでも日本はアジア地域なんだから、アジアと深く手を組む時期に来ているでしょう。
お礼
ありがとうございます。 アメリカが経済制裁をすれば、アメリカも相当な打撃を受けるということでしょうか。それなら経済的には対等な立場だと考えてよいわけですね。 それから国防能力はすでに備わっているという考えですね。 >どう転んでも日本はアジア地域なんだから、アジアと深く手を組む時期に来ているでしょう。 まったく同感です。日本はアジア諸国にかなりの援助をしているのですが、歴史教科書問題・靖国問題などで批判される一方です。 アジアネットワーク構想をもてるような政治家が望まれます。
- fujishiro
- ベストアンサー率28% (162/574)
日本外交の最大の問題点は戦略と実行力の欠如です。 なぜ外交力がない日本が今まで生き残ってきたかといえば、戦略もあり、実行力もあるアメリカに突き従ってきたからです。 アメリカに反対すること自体は今でも可能ですが、では対中東問題、対中国・北朝鮮問題、日本だけではまったくのおてあげです。 外交というのは自国の利益を最大限に得る・守るということでしょうが、アメリカが考え付く以上のアイデアも戦略も無く、また実行力も無い状態ではどうしようもありません。さらにうざったいことにこの国は外交に関してあまりにも国民の意思統一がなさすぎます。最悪の事態を覚悟せずして交渉なんてできません。外交官達もそのあたりのことはよくわかっており、ただ問題をおこさないようにしてるだけです。 少なくとも、現在の外交力では日本は中国とも対等にも渡り合えないでしょう。その状態でEUのような政治・経済同盟圏なんてつくろうものなら日本なんてあっというまに飲み込まれてしまいますよ。
お礼
ありがとうございます。 日本は外交べたといわれていますが、その原因は何でしょうか? 独自外交をしたのは田中角栄ぐらいでした。 アメリカが頼りになりすぎるので、かえって能力を失ってしまったのでしょうか。 軍事力増強に関する議論などはタブーになっている現実では、戦略も実行力も出しようがないということでしょうか。 ただ中国・ロシアと仲良くすれば、安全保障的にかなり楽になると思うのですが。 日米安保条約をそのままにして、中国・ロシアとも安保条約を結ぶことは可能でしょうか。
- SCNK
- ベストアンサー率18% (514/2762)
1から3以上に重要なことがあります。日本が海洋国家であり、海にかなり依存している事実、そしてその海を全世界規模で制する能力をもっているのが現在では米国のみであるということです。 海を抑えられれば日本は資源の輸入も、製品の輸出も事実上ストップします。それどころか国内海運もダメージを受け工業生産が維持できなくなります。陸上輸送や空輸は大量の原料などを安く大量に運ぶことは困難だからです。水産業も大打撃でしょう。 海上権力は、かつてはイギリスが絶大でしたが、それでも対抗勢力はありました。戦後もソ連海軍は確かに米海軍に比べ見劣りしたとはいえ、対抗勢力として存在していました。しかし冷戦後、まともに海戦ができるような海軍は米軍しかなくなっています。 属国とはいっても程度問題でしょうけども、真っ向から今米国とことを構えてやってゆける国がどれだけあるでしょうか。 もちろんグローバルパワーではなく、リージョナルパワーとしてやってゆくということは考えられないわけではありませんが、日本は中共やインドのように内陸部に大きな拠点があるわけではありませんし、列島線などで括られた海域を独自に制する地政学的条件もありません。(良いとこ瀬戸内海ぐらいですかね。)かつては日本海のことを天皇陛下のバスタブという言われ方をしましたけども、現在では日本の海軍力は周辺諸国と相対化しています。 やはり現在の世界情勢のなかでは海洋交通路を制している米国とうまくやって行くしかないのです。 米国がいつまでパックスアメリカーナを維持するかは難しい問題ですが、少なくとも北米に拮抗勢力が誕生するか、かつての大英帝国のように海外支配地域が増えて戦力が膠着しないかぎりその終焉は見えそうもありません。 主権国家として独自にものがいえる力を備えることが大切なことは言うまでもありませんが、今、米国に逆らうことは得策ではありません。むしろ米国に対し、実質的な同盟を担えるだけの力を整え、米国にとって日本を必要とする立場になることの方が現実的です。今の日本は、日本にとって米国を必要とする立場に過ぎません。米国が今必要なのは日本という国家ではなく、日本列島という土地の戦略的重要性だけです。
お礼
ありがとうございます。 気づかなかった海洋交通路という視点を教えていただき参考になりました。 今までは日本とアメリカは兄弟のように仲がよいと感じていましたが、最近では日本は、強い親に逆らえない子供のように見えてきました。 韓国も同様のようで、同情に値します。 >むしろ米国に対し、実質的な同盟を担えるだけの力を整え、米国にとって日本を必要とする立場になることの方が現実的です。 この力とは経済的な国力をいうのでしょうか?それとも外交力とか軍事力のことでしょうか? いずれにせよ政治的に対等な立場になれるよう努力すべきだということですね。
- lvmhyamzn
- ベストアンサー率8% (50/617)
原因の中にもっとも肝心なものが抜けています。 親米政策をかかげる政党が議会多数派であること、 アジアでEUのような政治・経済同盟圏を作ろうとして いる政策(というよりはスローガン)を出している政党は 泡沫政党であるということです。 質問者が表明している持論のような「アメリカの属国」だとか「いいなりやめろ」とかのポスターが街角に貼ってありますが、そういう政党の支持率がほぼ0であるため、現状、この質問自体のリアリティのほうがあやしいかと思います。
お礼
ありがとうございます。
- dekirukasira
- ベストアンサー率14% (8/57)
1.アメリカが日本に経済制裁(車・家電輸入禁止)をしたら、日本はアメリカの国債を売ります。 2.もう十分最強レベルです。海を渡って日本に攻める国も存在しません。 3・アメリカでさえ守る手段はありませんしかし反撃する手段はあります。日本は反撃できませんがアメリカが替りに反撃してくれることに期待しています。
お礼
ありがとうございます。 脱アメリカも可能という意見ですね。
お礼
ありがとうございます。 日米安保条約は、一緒になって戦争を遂行しましょうという内容ではありません。 有事のときには、協力しましょうということです。 ですからアメリカの一方的な戦争に賛同しなかったからといって、破棄される性質のものではありません。 日本には日本の国益、主義、事情がありますから、それに則っとり、正しいと信じる行動をとればよいのではないでしょうか。 損得勘定だけで動いていると、国としての信用を失ってしまいます。 戦争は人の命を奪うものです。 戦争の痛み、悲惨さ、悲しみを知っていれば「正しい戦争」などないことがわかります。 自国の利益になるからという理由だけで、みだりに賛同すべき性質のものではありません。 友人であるアメリカが戦争にいきり立っているときにこそ、真の平和をめざして行動すべきではなかったでしょうか。 真の友人ならば、戦争をいさめることが出来たはずです。 イラク戦争に反対した国からみると、日本はどう映ったでしょうか。 それが外交上のマイナスにならないとは限りません。 将来の日本国民からみると、イラク戦争における日本の決断は愚かしい行為に映るような気がしてなりません。 「大義があろうが、なかろうが、アメリカに賛成」という態度では、成熟した国家とはいえないでしょう。 安全保障を考えるのならば、もっと隣国と仲良くするよう努力すべきです。 そうすれば「番犬」はいらなくなります。