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盆栽を種から作る商品とは?
- 盆栽を種から作る商品を買いました。もみじを種から作りたいと思うんですが、冷蔵庫で種に冬を体感させる必要があるようです(1~3ヶ月)。種を冷蔵庫に入れる時期や植える時期はいつがいいのでしょうか?
- 盆栽を種から作る商品を購入しました。冬を体感させるために種を冷蔵庫に入れる必要があるようです(1~3ヶ月)。もみじを種から育てたいので、冷蔵庫にはいつから入れればいいのでしょうか?
- 盆栽を種から作る商品を手に入れました。もみじを種から育てたいのですが、冷蔵庫で種に冬を体感させる必要があるようです(1~3ヶ月)。そのためには種をいつ冷蔵庫に入れればいいのでしょうか?
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今の時期にわざわざ種子を冷蔵して休眠打破したとしても冬を迎えるまでには苗が充分には育てられません。屋外で生えてきたものよりも何か月も遅い発芽ですからもし発芽しても育ちが遅すぎ幼いまま冬越しすることに・・・。通常の様に春に芽吹いて育った苗よりも苗が幼すぎると、霜がよく降る・積雪のあるところなど地域の冬の状況によっては屋外での冬越しは難しく越せないかもしれないです・・・。それを考えたら、わざわざ今時期に冷蔵庫に入れて種子を蒔かず(今時期から行うと冷蔵庫から出して蒔いても発芽しない可能性が高く翌春に発芽する可能性が高いので、通常の種まきよりもスタートが早いだけで発芽というゴール時期は同じという事に。それだと処理する意味もないかと)、処理はやめて自然下と同様に木から種子が落ちる時期に屋外で種子蒔きして、その鉢のまま冬越しさせて天然の冬を体感させた方が面倒なこともなく確実に丈夫な苗が育ってくれると思いますが・・・。 木の種子蒔きの基本的な時期は種子が落ちる時期です。乾燥前の種子を蒔くのを「取り蒔き」と言い、木から種子が落ちた時にすぐに土に触れるのと同条件なので一番発芽しやすくなります。それが人間の都合で一度種子が乾燥させられてしまえば植物の種子の多くは休眠してしまい、次に発芽に適した環境が整うまで何年も(植物の種類によっては何十年・何百年単位で休眠できます)待ちながら深い眠りにつくわけです。 冷蔵庫で冬を体験させるというのは、植物の多くの種類で起きることで土の中で冬の温度に相当する温度に数か月遭った後に急に暖かくなり発芽条件が整うと(種子自体が光を感じると発芽するもの、種子が光を嫌い真っ暗な状態になれば発芽するもの、発芽温度も種類により違い好む温度よりも低すぎても暑すぎても発芽しません)、春が来たと勘違いし深い休眠から目覚めて発芽する性質を利用して人為的に行う作業です。この性質を利用して強制的に「本来は発芽の無い時期」に発芽させるのが「冷蔵庫による休眠打破処理」です。 ただ、これを行うのは基本的には春です。なぜなら春より遅いと苗の育ちが遅れてしまい苗の状態で次の冬を屋外で越せないこともあるから。冷蔵庫による休眠打破処理は本来は「時期が関係なく発芽できる処理」というよりも、「何かの事情により屋外での自然な状態での休眠打破が出来ない時の応急的処理」と言った方が良いでしょう。例えば前年のうちに種子が用意できなくて蒔き時が遅れてしまったので冬に冷蔵庫を利用して寒さに合わせる(発芽が1~2か月遅れるのを承知で)など・・・。なので一般の人が行う冷蔵庫での休眠打破というのは極端に言えばダメモトでの種子蒔き。「発芽率が低くても仕方ない・苗で冬が越せないかもしれない」というリスクも大きく、この処理法の経験の無い(又は浅い)人が行っても全く発芽しなかったり、冬の間に苗が枯れてしまって春には生き残っていないことも多いです。 また、誤解している方も多いですが、植物種子はそのままをただ冷蔵庫に入れたままでは休眠打破できません。ただ種子を良好なまま保存できているだけです。種子内に充分水分のある「生の状態」で行わないと本来意味がないのです。 まずは種子を蒔くまでの数か月間常時湿らせておかなければなりません。でもこれが難しいです。植物研究者などのプロはまず植物の種類によっては休眠打破しやすくなる薬剤の混ざった液を種子に充分に吸収させてから適した環境を整えられる専用の冷蔵機能を持つ保存庫を使い(農家でも「芽だし器」というのを使うことがあり、それのもっと精密で大規模なもの)滅菌した容器や無菌に近い土など使い種子を蒔き容器ごと冷蔵します。普通の食品用冷蔵庫内というのは湿度調節機能が付いていないものだと案外乾燥が強いので湿度の調節ができない冷蔵庫だと毎日確認し土の湿り具合を確認し、乾燥してきていれば適宜水分を足し続けなければなりません。専用の機械だと湿度調節出来て、清浄な空気も循環出来てほぼ無菌に近い状態で比較的成功率が高い休眠打破処理ができます。 この方法、一般家庭ではできません・・・。まず植物用の芽だし器の購入は難しいでしょうし、本来食品を保存しておくべき冷蔵庫に菌あるかもしれない種子を蒔いた容器なんて入れておいたら食品が汚染されてしまい食中毒の発生源となってしまいます・・・。それに一日に何度も開け閉めすれば温度の変動もあって冷蔵庫の中の置き場所によっては(扉の所が平均して一番温度が高めで下がりづらい)適温が保てません・・・。古くてもう使わない冷蔵庫があるならそれを「植物の休眠打破専用」に使う手もありますが、その冷蔵庫がある分余計に電気代(古い機種はかなり電力を消費します)がかかりますし、そうしたとしても無事発芽してくれるか、将来無事育ってくれるかどうかの保証のないものにそこまでお金をかけることも実際は難しいものです・・・。 容器や土を使わず濡れた脱脂綿などに包んで密閉容器に入れて冷蔵庫に入れる方法もありますが、これは植物の種類によっては容器に土を蒔いて冷蔵庫に入れるのよりも、もっと難しいことも多いです。濡れて膨らんだ種子が空気を充分に取り入れられず死滅したり、ビニール袋だとたとえ厚手の物でも長期間だと中の水分が逃げて脱脂綿ごと種子が乾燥してしまったり、一般では植物種子に使える消毒薬の入手が難しかったり(プロ用の薬剤なので一般売りや小売りしておらず購入自体が難しい)で滅菌が充分にできないことが多いのでくるんでいる脱脂綿などに作業中の手などや保管中に菌やカビ胞子などが着いてしまえば、気がついたら種子が腐ってたりカビに冒されていたり・・・。この滅菌作業が出来ないと冷蔵庫内での休眠打破処理の成功率はあがりません。 今回これらの処理を行ったとしても冷蔵庫での休眠打破での種子の発芽率は低く運良く芽が出て苗が育っても冬までの苗が育つ期間が短すぎます・・・。時季外れの発芽で充分に育たないままでの屋外での冬越しはかなり難しいですし、室内に入れての育苗も苗が休眠できない分、冬期間に育ち続ける環境を整えるのが難しく丈夫な苗に育ちにくいです・・・。 今時期に冷蔵庫で休眠打破しての種子蒔き・育苗はリスクが高く、発芽しても通常の種まきの苗よりも育ちが劣りやすいと感じます。それを考えれば無理に今時期処理せずにもう少し待って、屋外のモミジの木の種子が落ちる頃に通常の種子蒔きをし、その鉢のまま冬越しさせて天然の冬の寒さに当てさせ、野生化のモミジと同じように春に芽を出させた方が発芽率も比較的よく(一度乾燥させてある種子は取り蒔きのよりは発芽率低め)苗も順調に育ってくれると思いますが・・・。 それと、植物の種子は冷蔵庫で休眠打破と書かれている物。あれは普通に自然な季節に沿って栽培すれば間違いないのにわざわざ処理すると書かれているというのはある程度深い経験のある盆栽愛好家対象で(栽培の裏技的なもの)、一般家庭の事情を考えては書かれておらず詳しくない人が一人で指導の無い作業での成功は難しい説明と感じます・・・。説明文はプロや愛好家などの技術のある人を対象にしたものかと思います。 でも、実はもっと簡単に冷蔵庫を利用しなくても早く発芽できたり発芽率を上げられる方法(発芽困難な種類の発芽率も上げたり。休眠打破にも使えるジベレリンの錠剤の小箱包装のがホームセンターで普通に販売されています)もあるんです。薬剤は昔はプロ用の大量容量のしかなく一般には入手しづらかったので、新しい技術を取り入れることの少ない盆栽愛好家の間では行う人はほとんどいないのかもしれませんが・・・。 説明文がもしも盆栽経験の浅い一般向きに書かれたオリジナルなら、内容が短すぎて具体的な内容ではないため不親切(発芽できても育苗期間が短すぎては意味がありません)、個人的にはまだ書かれていない方がマシ(自分で図書館などで調べれば具体的な方法が得られます)とも思います・・・。
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- bannzaiusagi
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日本の樹木の盆栽ですから、室内での栽培は樹形を崩れさせ価値を下げるだけなのでできません。室内では日射量が少なく屋外並みの成長が望めなくて徒長して育ってしまうからです。 もし南向きで建物の周りにさえぎる物などなく、ガラス張りのサンルームなど温室並みに日射量の当たる部屋があれば、その場所に置くと徒長はしないかもしれませんが、一般の作りの建物ではそこまで日当たりのよい環境は望めません。それに盆栽というのは野趣も見どころのうちですから室内に置いての栽培だと面白味も無くなってしまいます・・・。 時折テレビなどで見かける室内に置いてある盆栽というのはほんの数日間だけです。大抵はその時期に見ごろの鉢をその時々に選んだり、決まった数鉢の盆栽をローテーションさせて置いていて、普段は屋外で栽培しています。よく学校の卒業式やどこかの施設で式典の時に壇上に飾ってある立派な松の盆栽も、大抵はどこかからの借り物。貸し手はその式典などの数時間だけ会場内に盆栽をレンタルしますが、終わればすぐに引き取りに来て持ち帰り自分のとこの普段置いている屋外の場所で管理しています。室内に数日以上置いてしまうと風に充分には当たらないし、環境次第では室内には菌類なども屋外よりも多いので種類によっては土にカビが生えたりの不調もあり得ます。 室内に飾るには、モミジ自体どころか日本の屋外に生える木のほとんどは室内栽培には向きません。基本的に盆栽は屋外栽培のみの物とお考えのうえ、室内で樹木を置いて楽しみたいのなら「熱帯性の観葉樹木(植物)」をお選びになると良いです。熱帯植物だと日射量が強すぎない方が良くよほど薄暗くない限りは徒長もしません。ミニ観葉として枝を挿し木したものが手軽な値段で売られていますので、成長に合わせて鉢増ししたりハイドロカルチャーで育てるのも良いものですよ。
お礼
すいません、わざわざありがとうございます。
お礼
長い文章、ありがとうございます。 冷蔵庫に入れず、自然に栽培します。 ある程度育ってから室内では栽培できませんか?