成り立ちません。
多くの人は、ストレスの意味を誤解しています。
そもそも、どうして、人間には「ストレス」があるのか?
それは、太古の昔、人間は狩猟をすることで、
食料を得ていたからです。
狩猟をしているとき、たまたま、猛獣と出くわしてしまった時、
人間はストレスホルモンを分泌して、いつでも逃げ出せるように
心拍数を上げ、血流を増加させたのです。
これがストレスであることは、すぐに理解できると思います。
では、滅多にない上物の獲物を見つけたときは、
どうなるのか?
やはり、ストレスホルモンを分泌して、心拍数を増して、
血流量を増やすのです。
これが、いわゆるプラスのストレスです。
つまり、ストレスとは、次の行動に移るための、
心と体の準備なのです。
さて、現代社会になって、猛獣に追われること覚悟するような
強いストレスを感じることは滅多にありませんが、
それに代わって、毎日毎日、時間に間に合うようにとか、
上司に叱責されるとか、テストが近いとか、
小さなストレスを感じない日はありません。
この小さなストレスの蓄積が、うつ病などの様々な病気の
原因となることが分かっています。
しかし、ストレスの仕組みがなければ、
自然災害のときに、とっさに逃げ出すこともできなくなります。
マラソンのスタートの合図の前のドキドキなど、
スポーツをするときのドキドキも、ストレスのなせる業です。
なので、ストレスは、人間にとって必要なのです。
問題は、現代社会で、一般的な生活をしようと思ったら、
小さなストレスから逃れる方法がないことです。
だから、マイナスのストレスからプラスのストレスへの、
気分転換がとても重要であり、
休日には、時には、身も心もゆったりして、
本当の意味での、ストレス解放、
つまり、マイナスだけでなく、プラスのストレスからも
解放されることが、重要になってくるのです。
お礼
ありがとうございます。