自閉症とは病気ではなく先天的な脳障害と考えられています。
なので、病気と一番違うのは病気は治ることが多いですが、障害なので治ることはありません。それが一番の違いです。
いわゆる「心の病気」ではなく生まれつきのものなので、後天的に形成された性格とかではありません。親の教育や周りの環境によって形成されたものではないということです。
「自閉症」という字面から「自分の殻に閉じこもる」などの印象も受けますし、また虐めにあい自閉症になったなどというふうなこともよく言われますが全く関係ありません。
未だにどういうメカニズムで自閉症となるかははっきりとわからないそうです。
赤ちゃんは生まれてすぐには視線が合わず、この状態を昔は「目が見えている、見えていない」などと言ってました。健常児はだんだん視線が合うようになり、目でコミュニケーションが取れるようになりますが、自閉症の赤ちゃんは視線がずっと合いません。ようするに目で対象物を追うことがあまりありません。
幼いころは常に動きっぱなしで一瞬でも目を話すことが出来ません。これを多動といいますが、自閉症ではない多動児もいますのでこの辺りも判断が難しいですが多動児とは会話でコミュニケーションが出来ます。多動児の場合成長しても、いわゆる「おっちょこちょい」や「落ち着きのない」人という事になります。よくあちこちにぶつけて手足にあざが出来たりする人もそうかもしれません。これは学習能力・・・要するに勉強ができる出来無いとはまた違うことですし、コミュニケーション能力も有る「普通の人」ですね。
アスペルガー症候群なども自閉症の一種と言われていますが、これについては一見して障害があるようには見えません。コミュニケーションも取れますし、勉強もできる人も多いです。
自閉症の人は他人がどう思っているかなどを気にすることはありません。すべての事象を自分の中で判断し完結できるんですね。それが健常者からは社会性の欠如という形になりますが、一応本人も他人から怒られている、注意されているという判断はできているとは思いますが、「だからどうしたん?」って感じなんです。
自閉症の子供でも周りの理解や努力である程度はコミュニケーションが取れるようにはなりますが、なかなか難しいのは事実ですね。私の知っている子どもは小学校に入学するようになってやっと自分から「トイレトイレ」とトイレに行きたいことを表現できるようになりました。もちろん今は我慢しなくてはいけないなどの社会性常識などはまだありませんが。
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